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4/1 余白を感じる

Entoに来た翌日
まだ海士町に来たという実感はあまりなかった。
今日、もう一人のTOUCAメンバーが到着する予定

ん?TOUCAって何?って人はこれをお読みください


今日の目標は近所の商店を見て回る。あとは街の雰囲気を知る。

もう一人のTOUCAメンバーのKさんが12時半のフェリーで到着予定だということで、この春Entoに入社する新入社員の3人と菱浦港前にある船渡来流亭(せんとらるてい)で昼食をとることになった。

Kさんを待ったのは5分ほど。突如島の向こうから全長30mほどのフェリーが姿を現した。もちろんKさんが乗るフェリー。到着してすぐ合流し、昼食をとった。

それから館内の説明を代表の青山さんから受け、あとは自由時間に。
Kさんと海士町のまちを回ることになった。

まずは「島のほけんしつ蔵」に挨拶に行くことに。

なかに入ると素敵な女性2人がいた。柔らかい空気の漂う空間にすぐに心地よくなった。「こうこうこういう理由で海士町に・・・」と自己紹介をする。

自己紹介はいつまで経っても緊張する。笑

話が盛り上がり、ここで働く1人の女性の方が家の前で営んでいるコワーキングスペースへ行くことに。ただ車で10分ほどの距離で山を登らないといけないそう。

あぁ、、、と半分あきらめていると、「ほけんしつ閉まるときに寄ってくれたら乗っけてくよ!」と。

「待ってましたその言葉!」

閉まるのは17時。まだ時間があったので、いったん店をあとにした。

その後は商店を見回り、夜ご飯の材料を買って一旦ホテルに戻った。
(島にはもちろんコンビニがないため、早い時間に商店にいかないといけない。暗くなると閉めてしまう時もあるらしい。そして船で商品を運んでくるので物価が東京並み。衝撃)



17時に店に戻り、オーナーの車にお邪魔する。
車の中でいろいろ話した。このオーナー(島根さん)は移住して7年目。海士町には移住して2~3年目の人が多く、その中にはこどもをいい環境で育てるために島に移住した人も少なくないとか。

と、そんなこんな話していると、「到着したよ」と。

「え。ここ?やばっ!」
思わず声が出た。

車を降りると先ほどの女性が出てきた。かなり立派な家。町が持っていた家を月2万ちょっとで借りている。
庭を挟んだ納屋をリノベーションし、コワーキングスペースとして貸しているらしい。中はおしゃれな内装で、もともと家に眠っていた昔の家具やスピーカーが置かれていた。椅子に座ると先ほど見た景色が広がる。

青かった空が徐々に赤く染まっていく。

せっかくなので外にでた。

空気が冷たいがそれすらも気持ちいい。
夕凪の海は静かだった。鳥の声が遠くで聞こえる。
いつぶりかな、すぅーっと景色に吸い込まれるようなこの感覚。


ここに住む女性が何やらうつぶせで寝転んでいる。横には大量の黒いものが。

「これ持って帰って夜ご飯にし!」と。
大量のワカメだった。
普段からこうして採っているらしい。サザエを素潜りで採る日もあるという。
非日常すぎる光景に圧倒される。
家の目の前に自然の食べ物があるこの環境。正直うらやましかった。
(もちろん僕も自分で採り、大量にゲットした)

まさか島のほけんしつに挨拶に行ったつもりがワカメを手づかみすることになるなんて。

その後、ホテルに帰って調理し(してもらい)、おいしくいただきました。

余白は何が起こるか分からないからおもしろい。
それを身に染みて実感した、そんな1日でした。

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