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なぜ部活動キャプテンは1番しっかりした生徒にやらせてはいけないのか

どうも、こんにちは。大学一回で体育会系の部活動に所属しているのすけです。今回はタイトルにもある通り、

「なぜ部活動のキャプテンは1番しっかりした生徒にやらせてはいけないのか」

について私の経験をもとに述べていきたいと思います。


私は中学生の時に、部活動(陸上競技部)の副キャプテンをしていました。陸上競技は短距離と長距離が2つのパートで分かれて練習を行います。よって、全体では副キャプテンと言えど短距離パートの中ではキャプテンという扱いになります。毎年、キャプテンは顧問の先生が独断で決めていました。私はこれが一番問題であると思います。なぜそう思うかと言うと、理由は2つあります。

1つ目は、一番しっかりした生徒を選んでしまう可能性が高いからです。私の学年は5人所属していました。しかし、その中で毎日ちゃんと練習に来ていたのは私だけでした。だからこそ、あの時に私がキャプテンとして選ばれてしまったのだと思います。自分自身、キャプテンをやりたかったのかと言うとそうではありません。なぜなら、顧問の先生に怒られることをわかっていたからです。ひとつ上のキャプテンが何度も怒られていたのを見てきたからです。私の中学校の陸上部は俗に言う強豪であり、練習もとても厳しかったです。だからこそ、全体で起こったミスに対してもキャプテンが怒られる。もし自分がキャプテンになってしまったらそんな毎日を送ることになると安易に想像がつくほどでした。

これは今振り返っても自分に対する大きな負担になりました。純粋に走るのが好きで入った陸上競技部もキャプテンになってからは正直言って楽しくありませんでした。自分のことで精一杯なのに、自分の競技のことだけを考えられない。自分のことだけを考えると、

「周りが見れてない」「もっとキャプテンらしく」

などを言われました。当時の自分は「ミスしない」ように、先生の「機嫌を損ねない」ようにすることばかり考えていました。中学生にとってこれは精神面において大きな負担になります。一歩間違えれば、大きな傷になってしまって立ち直れなくなるかもしれません。先生の表情ばかりを気にしていた自分は、肝心の記録に対して全く関心がなくなってしまいました。陸上競技部に入った理由でもある、

「走るのが好き」

という気持ちもついには失ってしまいました。何の為に部活動をしているかなども考えるようになりました。


2つ目の理由は、同じ学年の生徒と仲が悪くなるからです。これも私の経験から感じたものです。上記の通り、私以外の同学年の生徒は休むことなく練習に来ることはなかったです。今日は誰がいない。ましてや、同学年は自分しかいない。ひとつ下の学年の生徒はみんな来るのに。

「どうして他の生徒はこないのか」「どうにかならんのか」

と聞かれたこともあります。そんなこと知るはずありません。むしろ、私が聞きたいぐらいだと思っていました。こういう状況に人間が陥った場合、思うことはひとつです。それは問題を起こした相手に対する嫌悪です。自分の立場に一度なって自分と同じ悩みや苦しみを知ってほしいと感じていました。しかし、いつも助けてくれるのはひとつ下の学年の子たちでした。同学年の仲間には精神面においても、部活動を進めることにおいても助けられたことはあまりなかったように思えます。逆に、非協力的な部分だけが目につきイライラすることの方が多かったです。ここから、自分は同学年の仲間に関してあまり干渉することもなくなりました。確実に今まで培ってきた信頼関係は崩れました。


以上の2つの理由から、部活動キャプテンには一番しっかりした生徒を選ぶべきではないと考えます。一番しっかりした人は、深く考え自分1人で問題を解決しようとする傾向があります。それでは、みんなで作る部活動だというのに1人で作るものになってしまいます。みんなで楽しく部活動を行うには、意欲的な生徒をあえてキャプテンに選ばず、縁の下の力持ちの役割を担ってもらうべきだと思います。そうすれば、キャプテンが抱えた悩みや問題も率先して助ける、そして解決の方向にみんなで向かうことができるはずです。キャプテンだから、しっかりしないといけない、そんなことはないと思います。キャプテン以外も自発的にやるように促す必要があります。

顧問が扱いやすいからと言って、一番しっかりした生徒を選ぶとこのような問題を抱える生徒が増えると思います。指導者の立場の人も、生徒の意見をしっかり聞き、生徒らの人間関係などを加味して判断するべきです。

そうすれば、人間関係の乱れによって起こる競技に対するモチベーションの低下も防ぐことができて、競技力向上に繋がるでしょう。

そして何より

楽しむ心

を忘れることはないでしょう。

最後に、私が中学生の頃に一緒に活動したひとつ下の学年の子たちには感謝でいっぱいです。みんなが支えてくれなかったら精神的に辛い状況が続き、どうなっていたかわかりません。本当にありがとう。



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