1日でも長く生きてほしいと願う人がいる。 長くなくても、ゆっくり、穏やかにと願う人がいる。 人は息を吐いて生まれ、息を吸って死ぬらしい。 人生の着陸態勢に入って…
ちょうど一年前、noteにしたためた母の乳がん発覚から手術。 あれから一年経とうという秋に、母が骨折で入院。単なる骨折なのかと思っていたが、乳がんからの再発および転…
乳がんの左乳房全摘手術を終えて、本日母が退院することとなった。 退院前日のモヤモヤについてnoteに記したが、彼女自身余裕が出たと見えて、その影を潜めている。 手術…
母の乳がんは、本日左乳房摘出手術により終了した。 私は連休を使って帰省していた。 昨夜(手術の前日)母が自宅に電話をしてきた。 家には父、姉、私、私の息子(5歳…
ある意味、私は、何事もある程度のことはだいたいはできるし、だいたいできるからイヤでもない。これは強みでもある。 だが、この一見器用にも思える資質を持っていると「…
樹木希林さんは生前、「癌で死ねるのはありがたいこと。自分のことや周りのこと、気持ちを整理する時間があるから」とおっしゃっていた。 希林さんが亡くなった数日前に、…
先日、久しぶりに占いに行ってきた。 何かを占ってもらいたいという目的も明確にしていなかったが、とにかく、今を、これからを見て欲しかった。 何についてでもいい。見…
母が乳がんとわかってから全摘手術決断までは、あっという間だった。 手術は、10月初旬と決まった。 常に気丈なふるまいだった母に、こまめに電話をするようになった。 …
2018年のお盆に帰省した時「お母さん、おっぱいにシコリがあるのよ。だから再検査なの」と言われた。 12月に80歳になる母が、毎年かかさず受けていた人間ドックで、今回初…
nosoyasu
2019年12月12日 15:11
1日でも長く生きてほしいと願う人がいる。長くなくても、ゆっくり、穏やかにと願う人がいる。人は息を吐いて生まれ、息を吸って死ぬらしい。人生の着陸態勢に入っているなら長さではなく、限られた時間を穏やかにと願う。そのために出来ることは、けっこう少ない。側にいて、言葉にならない声を、うん。そうだね。と、聴くことしかできない。私の声が届いていると信じて。心安らかになってほしいと
2019年11月25日 15:44
ちょうど一年前、noteにしたためた母の乳がん発覚から手術。あれから一年経とうという秋に、母が骨折で入院。単なる骨折なのかと思っていたが、乳がんからの再発および転移が怪しいという見立て。え?一年で。80歳で?と家族としては信じられない、受け入れがたい状況となった。なぜなら、手術からは順調に体調も回復し、元気に一人で出かけたり、家事も普通にできていた。食欲もあり、顔色もよく、衰えをほぼ感じら
2018年10月17日 11:40
乳がんの左乳房全摘手術を終えて、本日母が退院することとなった。退院前日のモヤモヤについてnoteに記したが、彼女自身余裕が出たと見えて、その影を潜めている。手術後、麻酔が切れた時には、たいだい痛みが出るものだ。私も2回の手術経験があるが、やはり2回とも痛みがあった。姉もアキレス腱断絶の際の手術では、麻酔が切れた夜は痛かったと言っていた。その経験を母にも伝え、痛いときは我慢せず痛み止め
2018年10月9日 20:30
母の乳がんは、本日左乳房摘出手術により終了した。私は連休を使って帰省していた。昨夜(手術の前日)母が自宅に電話をしてきた。家には父、姉、私、私の息子(5歳)がいた。彼女は、万が一のことがあっては・・・との思いもあり、電話をして来たようだが、父から受話器を渡された私が電話口に出ると、姉が出ると思ったのか、『あんたはどっち?お姉ちゃん?』と母。「いや、お姉ちゃんじゃないよ」と私。「あー
2018年10月2日 13:53
ある意味、私は、何事もある程度のことはだいたいはできるし、だいたいできるからイヤでもない。これは強みでもある。だが、この一見器用にも思える資質を持っていると「頼られる」こともよくあるが、しかし、「都合よく使われる」こともあるのだ。人は、自分がやりたいこと、自分がやったほうがうまくいきそうなことは、自分でやるのだ。でも、「まぁこれは自分がやらなくていいか、そこまで重要性を感じない、やりたい
2018年9月25日 13:10
樹木希林さんは生前、「癌で死ねるのはありがたいこと。自分のことや周りのこと、気持ちを整理する時間があるから」とおっしゃっていた。希林さんが亡くなった数日前に、母の乳がんが確定診断となった。希林さんの言葉が何回も繰り返しTVで紹介されるたびに、本当なのかなー、ご家族はどんな思いだったのかなーなんて。希林さんの言葉をそのまま受け入れることができない自分がいた。乳がんと宣告され、手術を決めた
2018年9月22日 18:12
先日、久しぶりに占いに行ってきた。何かを占ってもらいたいという目的も明確にしていなかったが、とにかく、今を、これからを見て欲しかった。何についてでもいい。見えるものを、感じるものを、伝えて欲しかった。全体的に私という人は、それほど新しもの好きでもなく、なにか突拍子もないことをするのでもなく、慎重に物事を考えて、考えて、時にはそのまま行動しないことも多い。ただ迷って迷って、ある時突然行動す
2018年9月18日 14:12
母が乳がんとわかってから全摘手術決断までは、あっという間だった。手術は、10月初旬と決まった。常に気丈なふるまいだった母に、こまめに電話をするようになった。と、ふと、ある時、母の声が止まった。『あなたと話しているうちに、涙が出てきちゃった・・・』気丈な裏側に、癌という自分の親族を死に追いやった病魔への恐れ、心細さはきっとあったはず。少し時間が経って、自分の身におきていることを冷静に
2018年9月15日 09:23
2018年のお盆に帰省した時「お母さん、おっぱいにシコリがあるのよ。だから再検査なの」と言われた。12月に80歳になる母が、毎年かかさず受けていた人間ドックで、今回初めておっぱいにシコリが見つかったのは、ほんの数ヶ月前のこと。今までも再検査の項目は時々みつかるものの、特に異常はなかった。お盆の帰省の際に、母から言われた時、”はたして本当に80になる老婆が乳癌なんてできるんだろうか”と半信半疑