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猿☆人間
2020年8月31日 07:40
さらば青春時代ここで待っているとは言い切れないけれど憶えているから..書きかけのままでほっぽってきたいつかの課題だけがほんの少し心残り.スローモーションのダイジェストまだまだ薄い走馬灯.アイアム最高傑作そう信じることそれが今できる恩返し間違えてなどいなかったと言うは易く行うは難しだからこそさらば青春時代ずっと待っているとは言い切れないけれど憶えているか
2020年8月30日 14:51
吹き消しそこなったロウソクの炎のようにしぶとく留まる確かな存在感の正体.明るみに出るのが怖かった触れられないと知っているから.残る温度だけが正しさを肯定してくれる口数の少ない優しさも今は傍に居てくれる仲間外れになることを判っていながらこんな別れを選ぶなんて今夜はありえない..掴まえそこなった風に舞う木の葉のようにひとしお恥じらう静かな放物線の公式.終末
2020年8月29日 08:58
更生します更生します猛省しつつ更生します..ハッピーバースデイ新しいマイネームイズあいにく天候は曇り隙間から覗く欠けた月.目が合って微笑んで初めてのようなテイク2.更生します更生します猛省しつつ更生します付き合ってくれてありがとう..歯磨きしたあとに試されるチョコレートパフェ左のポケットに隠し指輪まで落とす溶けた星.手が鳴って呼びかけて初め
2020年8月28日 07:38
名前をくれたから始まった今日物々しい雰囲気になる前にハグを一回させてほしい..ワイプアウト波は形じゃないのに想像で作り上げた幻から目を逸らした.崩れた飛沫の先に同じ色の空.探しものは苦手でも見つけることは好きだったまた黙って名づけるのは忘れないでいるためというよりは忘れないでいてほしいからこんな気持ちとかこんな天気とかとにかく何もかもと僕も..スリー
2020年8月27日 08:59
季節を盗んだ泥棒へ返してほしいと代理で手紙を送る総意なんて殆ど相違でだからこれも形式上.ここにはないものだけが価値のあるものだって..奇跡をせがんだ隣人へ信じてほしいと代理で意見を述べる好意なんて殆ど厚意でだからこれもイミテーション.ここにはないものだけを思い描かれたって..全く以て勝手だなんて他人事も空々しくここは世界の外れでここは世界の中心.一
2020年8月26日 08:42
停電して知った静けさそれは初めて一人きりで過ごした夜に似ていて隣り合わせでぞっとした.沈黙とは違う逆に耳を塞ぎたくなる深い恐ろしさ.見つけられないのは捜しながらもどこかで見つけてしまいたくないとそう思っているからだからこんな突然の出来事に図らずも目が合おうものならばどうすればいいのだろうか..停電して知った静けさそれはしれっと居なくなったあの日の夜に似ていて
2020年8月25日 06:38
特に意味はなく深さも厚さもない卑下や謙遜すら違うもっとフラットにもっとブラックにみにくい笑顔を見せて..風が吹いたから今日はもう終わり洗濯物は生乾き明後日までの暇つぶし.体温計はかさぶたに結露したコップの底に敷かれた千円札.特に意味はなく深さも厚さもない卑下や謙遜すら違うもっとフラットにもっとブラックにみにくい笑顔を見せて汚い涙を落として..猫が
2020年8月24日 09:02
言葉から根が生えて芽が出て伸びてやがて花が咲くまでまだ判らないから.まだ判らないから時間を見つめて.花が全てではないと知りながらも.知りながらもそれでもそれしかなくて.ああああああ..毛布から手が生えてもぞもぞ探りやがて元の場所までただ帰るだけなら.ただ帰るだけなら時間を忘れて.これが最後ではないと待ちながらも.待ちながらもそれでもそれ
2020年8月23日 09:10
嘘が雪のようだと積もり積もったとしても春には溶けてなくなるのに.嘘はまるでプラスチック岸辺を汚すだけ.「メリークリスマス」真夏にそう呟けば滲んでぼやけた視界がイルミネーションTシャツを着たエキストラマスクで踊っている..嘘が雪のようだと白く染まったとしても触れたら溶けてなくなるのに.嘘はまるでプラスチック空しく拾うだけ.「メリークリスマス」真夏にそう呟
2020年8月22日 09:22
誰にも何も言われない世界背中合わせで息をする.深い森に棲む鳥の番い美しい朝を知ってはいても星空のぞめきは知らない.だから囁くように教え合っては欠けた余白を埋めてゆくやがて出来上がったそれが同じではなくてもむしろその方が嬉しかった..高い塔に棲む鳥の番い新しい風を知ってはいても懐かしい寝息は知らない.だから囁くように教え合っては消した気配を染めてゆく
2020年8月21日 08:37
所詮ただの独り言少しばかり大きな独り言そこに居なくてもいいから咎めたりだけはしないで.どうしたってやっぱり淋しいんだ仕方がない..わざとらしく独り言変に芝居がかった独り言ここに来なくてもいいから隔てたりだけはしないで.信じたってそれでも淋しいんだ終わりはない.終わらせ方はあるけれど..新しく枯れる新しく暮れる新しく遂げる新しく堕ちる選び放題にされ
2020年8月20日 09:22
青い空のせいで笑ってしまったじゃないかもう二度とそんなことはないとばかり思っていたのに.青い空のせいで想ってしまったじゃないかもう二度とそんなことはないとばかり願っていたのに.誰が描いたでもないからその気持ちの遣り場のなさにこうして茫然とする.何でもない一日でしただからうれしい何でもない一日でしたなのにうれしい燦然たる眩しい粒に目を細めながらそう囁く明日にで
2020年8月19日 08:35
雨が止んだだけまだ空は曇り撫でる風はいつもと変わらない.きっと世界もそんなところ気分一つ心一つ.誰かよりまずはあなた他意はなく機嫌の取り扱い方を知る心地のいいままで長く居られるように..影を踏んだだけまだ星は動きなぞる風はいつもと変わらない.きっと時代もそんなところ気分一つ言葉一つ.何かよりまずは何故か意味もなく手紙の書き間違え方を知る時間が
2020年8月18日 08:57
こんな夏だってきっと文句を言っている間にそっと居なくなってしまうからもっとちゃんと感じたいの.やいのやいのと言われたところで昨日と同じ先週と同じ先月、去年と同じ.失くなって初めて気づくような痛みの類いならば何度と呑み込んできたか苦みや甘みは慣れてもそれはただいつも痛くてでもだからこそ忘れることもできなくて綺麗だったのとても..どんな時だってずっと叛旗を翻