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富みはしたたり落ちない


皆さんこんばんは。


シロクマです。


突如現れた"コロナウイルス"の脅威により、世界の在り方は一変してしまいました。


コロナの影響を受け、世界は今後どのように変化し、どのような理解が求められるのか自身の考えや意見を書いていきたいと思います。


労働環境の変化


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コロナ前の日本における"非正規労働者"の数は"失業者"や"無職者(ニート)"を含め約1200万人と推定されていました。しかしこの数値はコロナの影響を受け、今後はさらに1300万、1400万と拡大する危険性があります。


理由は単純にコロナの影響を受けた"雇用の減少"です。


非正規労働者の増加は、年金や保険を受けることができない国民の数が増えることを意味し、最悪のケースとして死ぬ直前まで働き続けることをやむを得なくなる人たちも現れるかもしれません。


世界的に見てもコロナの影響による"格差拡大"は、大きな社会問題へと発展しており、安定した生活を送れない人たちが生活支援を求める中、それを横目に富める者だけが富む時代が到来しています。(成長資本主義?)


このような状況下において、コロナ前のような"社会"に回帰することは不可能に等しく、それは同時に当時のような”雇用体系”にも戻らないことを意味しています。


上記のような変化は、"コロナ非正規労働者期"などと言われる新たな雇用問題の発生を暗示しているのかもしれません。世界恐慌の影響を受け"就職氷河期"が訪れたように、、、


コロナの局所的影響


コロナという脅威は人々の不安を煽り、一時的に経済への大打撃を与えましたが、それは一部の産業における打撃であり、これまでの世界恐慌とは似て非なるものであったといえるのではないでしょうか。


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例えば、大きな打撃を受けたのは"観光業""飲食業"など一部の産業で、IT産業など"テクノロジー"を駆使した企業は、人々からの需要が高まり、以前よりも生活の必需品として重宝され、結果的に利益を上げることに成功したのではないでしょうか。


(飲食業界は、Waltデリバリーサービスのように、【テクノロジー×飲食】が現状の打開策になっているでしょう。)


人々の行動範囲は、"現実世界から、バーチャルな世界へ"移りつつあるのです。


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つまり、"インターネットですべてが完結する時代 ≒ 脱グローバリゼーションの時代"が出来上がりつつあるかもしれません。


次にこの脱グローバリゼーションについて考えてみたいと思います。


脱グローバリゼーション


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近年、我々にとって"グローバル化"という用語は、身近に用いられる言葉となっていました。


しかし、そのような動向もコロナの影響を受け少しづつ変化しているかもしれません。


"脱グローバリゼーション"の一つの要因は、感染症の対策として衛生用品や生活必需品を輸入する"貿易"が国家の新たな懸念点となり、従来の在り方を変化させたことでしょう。


これまで、グローバリゼーションの恩恵を受け、"自由貿易"による"自由競争"が世界各国で繰り広げられてきましたが、それも縮小の一途をたどっていくかもしれません。


また、その流れを加速させるように、近年では元アメリカ大統領のトランプが見せた"保護貿易"の経済政策をとる国家体制も増えているように感じます。


【保護貿易】
外国との貿易に国が介入し、自国の産業を保護・育成することをいいます。保護の方法には、関税、輸入数量制限(一定数量以上の輸入を禁止する)、非関税障壁(輸入する際の手続きや検査の基準を厳しくする)など、さまざまな方法があります。


もし、脱グローバリゼーションが各国での主流な動きとなり、これまで以以上に国家としての団結力が求められるようになれば、"全体主義社会"は民主主義や資本主義の脅威になる可能性は高いでしょう。


例えばコロナという感染症にいち早く反応し、国家を統率し、施策を打ち出した国はどこでしょうか?


それはおそらく"中国"です。


"中国の体制と法制"がコロナを脅威を抑制した一つの要因であるのです。


世界一の人口を抱えながらも、感染拡大を最小限に抑えた中国の国家体制は、資本主義国家による批判の対象でしょうか? それとも資本主義国家の自己満足でしょうか?


国家が問題に対する施策を打ち出したくても、完全に国民や制度を統制できず、迅速な対応をとれなかったのが資本主義社会の実態です。


"自由という競争"を肯定し続けた資本主義社会において、コロナのような前例のない事象への対応には"体制と法制の柔軟性"が欠如しているのでしょう。


また下記のグラフでは感染者増加の興味深い傾向を見ることができます。


※上記のグラフを開いて拡大の傾向を見てみてください。拡大する国や地域のほとんどが資本主義国家であることが見て取れます。



今一度、資本主義の在り方を見直す時なのかもしれません。


繰り返しますが、現代における資本主義は富の再分配ではなく、富の独占です。本来の資本主義の在り方ではないのです。


世界中でコロナの脅威が拡大する中、社会を統制できずたくさんの犠牲者を生んでしまった過去から教訓を学ばなければ、人類はまた同じ過ちを繰り返すことになるでしょう。


それに加え、インターネットによる"技術革新"が急激に発展し、目まぐるしく変化する現代社会において、いつどこで前例のないトラブルが発生するかなど誰も予想することはできません。


最近見た The Social Dilemma という映画で印象に残っている言葉があります。


「人間の脳は、技術革新の進化に比例して進化しているわけではない。」


確かに、テクノロジーの深層学習技術などにより、我々の想像を遥かに越える成長を続けるテクノロジーと同様に人間の知能が比例して発達しているわけがありません。


私たちは、我々の知性を凌駕するインターネットと日々共存しています。


我々はあたかもそれらの技術を扱っているように錯覚していますが、実は技術によって扱われている、もしくは利用(洗脳)されているのです。


全員が危機感を持つ必要があります。


しかし、このような技術は何をもって発達したのでしょう?


そこには"無形資産"という形なき資産が大きく関与しています。


無形資産 > 有形資産!?


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現代社会における企業格付けは、有形資産よりもむしろ無形資産の方が重視されているという話を聞きました。


それはつまり富を生む方法が、有形から無形に変化しているということでもあります。


例えば、アメリカの巨大企業であるGAFAの"Google""Facebook"は無形資産に分類される知識資産、評判資産、関係資産等を基に成長した企業であるでしょう。


ハードウェアはソフトウェアありきとも言えるほど、IoT化が進み、今後もその勢いは加速していくでしょう。


無形資産は、我々から生み出る単なるアイデアも、"創造性"によっては資産になりうることも意味します。



次に、上記のような無形資産は現代社会にどのような影響を与えているのか考えてみましょう。


利便性の向上 ≠ 人類の進歩


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物を"必需品""贅沢品"に分類した。


現代の"技術革新"は、必需品を生み出しません。


むしろ贅沢品を生み出すか、必需品への付加価値をつけているにすぎません。


試しに、なんでもいいので身の回りのインターネットにつながっているモノを例に考えてみてください。


それらのモノは、おそらく本来の用途とは全く別の機能が備わっていたり、本来の用途とは関係のない機能が備え付けられているのではないでしょうか?(私の右腕についているApple Watchとか...)


また、これらの贅沢品にいつも付きまとう無形資産があります。


"ブランド"です。


ブランドとはそもそも"品質"を担保するための印でした。しかし、現代においてブランドとは、"ブランド自体に価値"が見出されている傾向があるように思います。


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確かに、Appleなど巨大企業がリリースする商品には、今まで見たことがない革新的機能が備わっており、つい魅了されてしまいがちですし、安心感があります。


しかし、それらのほとんどが"贅沢品"にすぎず、既存のモノと比較して、時間短縮的な機能が備わっているにすぎません。


それらはただの"利便性向上"であり"人類の進歩"ではないのです。


また、無形資産には興味深い"二つの力"が反発し合っています。



・波及効果の力

例えば、 スティーブジョブズによって発明されたiPhone が発表された後、我々が持つ携帯がどのように変化したかを考えれば明確です。


 iPhone と同じようなデザインの携帯が各社から市場に出回り、瞬く間にガラケー世代からスマホ世代へと推移しました。このように、モノ自体を真似するのではなく、それに使用されている"デザイン"を波及させる力が無形資産の特徴です。


・不平等を拡大する力

反対に、一つの巨大プラットフォーマーが利益を独占すれば他企業によって介入することはほとんど不可能に等しい不平等を拡大する力です。


実際、上記のようなデザインを発表し、王座に君臨したAppleを脅かす存在など誕生するのでしょうか? それほどまでに彼らの影響力には揺るがぬものを感じます。



最後に


いかがでしたでしょうか?


コロナウイルスが運んできた脅威は感染症だけではありません。


コロナにより、たくさんの問題が浮き彫りとなった今、人類としての進化が求められているのかもしれません。


すべてのモノには終わりが存在しています。


資本主義はもちろん、エヴァンゲリオンにも。


さらば、全てのエヴァンゲリオン。

(先ほど見終わったばかりで興奮冷めやらぬままに...)

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最高!!!!




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