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体育授業

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2020年12月の記事一覧

子供も先生も楽しめる体育授業モデル

子供も先生も楽しめる体育授業モデル

1 はじめに子供たちの好きな教科に挙がることが多い体育。その反面で体育嫌いの子供がいるのも事実である。同時に、先生にも体育が苦手な人がいる。そして、私自身も苦手な教科の授業というのは、本当に億劫である。
その原因として考えられるのが、「基本的な授業の型ができていない」ということではないだろうか。逆に、それができれば自分なりにアレンジしたり、具体的な手立てを考えたりすることができる。また、子供にとっ

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「する」「見る」「支える」で作る体育授業

「する」「見る」「支える」で作る体育授業

スポーツには、主に3つの関わり方がある。これらの中の一つでも欠けると、スポーツが成立しなくなる。もしくはスムーズに運営するのが難しくなる。
①「する」
プレーヤー。当然だが、プレーヤーがいなければ成り立たない。そして、スポーツの楽しさを最も味わえる関わり方である。

②「観る」
スポーツを観戦する人。
サポーター等、応援してくれる人達がいるからこそスポーツは成立している。人の心を動かすだけでなく、

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体育における「エッセンシャル・スキル」という発想

体育における「エッセンシャル・スキル」という発想

「ゲーム」の定義学習指導要領では、体育において「ゲームの楽しさ」を伝えることが重要であるとされている。ここでいう「ゲーム」とは、次のような意味を持つ。

ゲーム:ある特定の条件下で、定められた行為の遂行を目指すこと

つまり、「(条件)手を使わずに、(行為)ボールをゴールに運ぶ」ことを目指すゲームがサッカーであり、「(条件)100mの距離を、(行為)誰よりも早く移動する」ことを目指すゲームが陸上1

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「New体育論」を現場で話してきた

「New体育論」を現場で話してきた

「休職して大学院で学んできたことを、職員に報告してほしい」

校長から依頼を受け、職場の同僚に向けて報告会を開いた。
報告会では、普段から本アカウントで発信している新しい体育理論を伝えることにした。従来から学校では体育を「しつけ(生徒指導)」や「規律訓練」をする場として捉えており、「体育=教育サービス」という考え方が強く根付いている。しかし、スポーツマネジメントを学び、体育は本来お金をかけて消費す

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