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自分の絵のほうが上手いのに、なんでコノ人のほうが評価が高いの…!と思ったことはありませんか

1. 「自分のほうが上手いのになぜ評価が低い?」

SNSやネットに絵を投稿したことがあるなら、一度は「なぜ自分の方が上手いのに評価が低いのか」と思ったことがあるかもしれません。それは某レストラン経営者が言うように「うまいから人気なのではなく、人気だからうまい」からです。絵の価値は技術ではなく、マーケティングや人気によって決まります。


2. 価格は技術の評価ではない

1枚50万円の絵と1枚1万円の絵。このふたつは技術的に50倍上手いから50倍の値段がついているわけではないでしょう。

そもそも、同じ絵が時と場合によって数万倍の値段になることすらあります。絵の価値は上手さとはあまり関係がないのです。


3. 数値的評価=絵の上手さの誤解

SNS上では、いいねやフォロワーの数がそのまま絵の評価として見られがちです。しかし、大半の人は芸術の知識がなく、感覚や好き嫌い、投機の価値だけで評価を下します。

そうした専門家以外からの評価であるのに、数値的評価が絵の上手さと勘違いされることがよくあります。飲食店で、行列が出来ているから旨いのだろう。と実際に食べずに判断されることと似ています。

さらに絵は、食べ物と違い判断が難しいです。専門的な技術については一般から見るとほとんど分かりません。一定水準以上の絵になると、技術的な評価を下せる人は少なくなり、しかもそういった絵の技術評価ができない大衆によって、評価されます。結果的に、数値が大きい人=上手いだろうが成り立ちます。


4. 自分の「楽しみ」は何なのか。目的を素直に明確に

絵を描く目的を考えてみましょう。評価が高いことが楽しいのか、それとも描くこと自体が楽しいのか。評価が楽しいならそれを目指すべきです。そうでなければ、評価を求めずに楽しむ方法を探すとよいかもしれません。

ここでは、評価されることも含めて絵が楽しいと感じる人が、どうすべきかを書きます。

多くの人は良い子を演じて「描くことが楽しいです」と答えます。でもその実でSNSのフォロワー数やいいね数、値段、将来職業として絵が使えるのかなど、数値的な悩みを持っている人も多いです。

中には、本当に絵を描くことだけが好きで、評価を気にしないという人は極少数いますが、大半はSNSや外部への発表をしていません。他人に見せる時点で、少なからず「評価」を気にしている証拠です。

幼児が親に絵を見せるのも、絵を描くことが楽しいというより、親に見せて親に褒められること、つまり評価のプロセスも含めて「楽しい」のです。世に絵を出している人で、評価のプロセスを含めず描くことだけが楽しいという人は、あまり多くないでしょう。


5. 優越感を求めるなら戦略を立てよう

他人より優越したいなら、技術を競うのか評価を競うのかを明確にしましょう。評価を得たいならマーケティング施策を取り入れ、自分の価値を上げる必要があります。技術だけでは評価は得られないという現実を理解しましょう。

評価を求めている自分を邪悪とは思わないでください。スポーツでも絵でも同じ。他人より優れて他人より評価されたい。それは悪いことではないはずです。

自分を騙して「私は評価を気にしない。そうしている自分がかっこいい」あるいは「自分が下手だから評価が低い。いずれ上手くなれば評価が上がる」と思い込むのは、毒です。


6. 売れる絵はさらに別の評価を求める必要がある

絵を仕事にする場合、生活あるいは小遣いを上げるために絵を、自分を高く売る必要があります。
評価を得たいだけなら、特定のSNSのマーケティング施策を頑張ってとにかくイイネやフォロワーを上げればよいでしょう。

しかし売るとなると、今度は逆にフォロワーが何万人いようと無駄になることもあります。
フォロワーはあくまで無料であなたの絵を見るだけの存在。カネを出してくれるかは未知数です。

10万人フォロワー集めたとして、イラストレーターとしては多いフォロワーもインフルエンサーとしては微妙な数字です。

ちゃんとした活動をしているなら、あなたではなくあなたの絵に対してフォロワーがついています。あなたにタレント性が無い限り、あなた自体に宣伝価値はないはずです。

それはインフルエンサーとしては微妙でお金になりにくいです。フォロワー数をお金に転換しにくいので、それなら絵の値段を直接向上させる売り込みや営業が有利です。

SNSをやっていなくても、画商と組むなどしてしっかりと絵の販売を通して価値を上げている作家なら、価格を伸ばせます。
あるいは会社に入って、ちゃんと稼ぐこともできます。

会社に入ってグラフィッカー職で生活している人間の99%は、SNSのフォロワーはそんなに多くいません。


7. 目的が不明確だと評価に悩む

漠然と絵を描いていて満たされないと感じる人は、目的が不明確なことが原因かもしれません。評価を求めることも自然なことです。自分の目的に正直になり、それに合った戦略を立てることが絵師ライフを改善する第一歩です。


まとめ

絵が上手ければ評価されるという考え方は、現実にはあまり通用しません。絵の評価や売上は、技術ではなくマーケティングと戦略によって決まります。自分の目的を明確にし、それに合った方法で評価や売上を目指しましょう。

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