noriyuki1967

社会福祉法人の事務局に勤務。労務管理について勉強中。どんどん複雑になっていく社会福祉法…

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社会福祉法人の事務局に勤務。労務管理について勉強中。どんどん複雑になっていく社会福祉法人の事務について情報共有をしていきたい。また、今後の社会福祉法人の経営について一緒に勉強できる仲間を増やしていきたい。

最近の記事

振替休日と代休の違い

今更なんですが、代休の認識を自分は間違っていたのかもしれません。 とてもシンプルに考えます。以下が厚労省の見解です。 「休日の振り替え」とは、予め休日と定められていた日を労働日とし、そのかわりに他の労働日を休日とすることを言います。これにより、予め休日と定められた日が「労働日」となり、そのかわりとして振り替えられた日が「休日」となります。従って、もともとの休日に労働させた日については「休日労働」とはならず、休日労働に対する割増賃金の支払義務も発生しません。 「代休」とは

    • 社会福祉法人の決算スケジュール

      決算が終了しました。ほっと一安心です。 私が勤務している社会福祉法人では以下のようなスケジュールで、決算業務を行いました。参考にしてください。 ちなみに私が勤務している社会福祉法人は川崎市になります。地域によっては若干日程が違うかもしれません。 ◎6月30日までにやらなければならないこと 1.WAM(福祉医療機構)障害福祉サービス等情報公表システムの作成とアップロード ・ ユーザーID  〇〇〇(5月上旬にメールあり) 2.WAM(福祉医療機構)経営サポートよる『決算に係

      • 時間外勤務をなくすために必要なこと

        働き方改革によって、職員が時間外勤務をせずに、帰らなければならないと思っているようです。 時間管理が上手な職員と下手な職員がいます。下手な職員は常に『時間がない、忙しい、仕事が多い』と不満を多く持っているように感じます。 個人的な意見ですが、17:00に退勤するために逆算して仕事を組み立てることができれば、だいたい定時に帰ることが多いはずです。どうして、そんな簡単なことができないのか・・・。自分の説明が下手なのでしょうか。 本当に仕事が多いなら、他の職員に手伝いをお願い

        • 社会福祉法人の事務局の経費はサービス活動収益の3%が相場なのか?

          あるコンサルタントのサイトを拝見していたら、「社会福祉法人の事務局の経費はサービス活動収益の3%を目指すべき」との内容がありました。  私の勤務している法人は、サービス活動収益の5%になっています。  これは「まずい」と思い、私が勤務している神奈川県の社会福祉法人10か所を調べたところ、やはり20億円を超えているところは3%から4%の間になっていました。ただ、小さなところは1%程度だったりしていて、かなりバラつきがありました。そもそも、事務局という拠点のないところもありまし

        振替休日と代休の違い

          根拠のある支援を大切にしてもらいたい。

          障害者支援職員の方に「なぜそのような支援をしているのですか?」と質問をすると、いろいろ答えてくれるのですが、最終的に「以前からやっているから」ということが多いです。 以前からやっている支援の根拠の引継ぎができていないように感じることがあります。 利用者がサービスを開始した時期に施設の活動に馴染めないために行う支援があります。馴染むためにこのような支援を行っているというものが、抜け落ちて「ルーティン」になってしまう。こんなことは他の法人ではないのでしょうか? 逆に「以前の支

          根拠のある支援を大切にしてもらいたい。

          これって知的障害者への不適切な支援?

          私が勤務している法人には、喫茶室のある施設があります。そこで知的障害のある利用者の方にウェイター業務をしてもらっています。 ほぼ、毎日コーヒーの注文をする事務職員がいて、その際に「今日の注文の値段は、いくらですか?300万円?」というような会話から始まり、50円だけ渡して、「今日の代金はこれだけ?」というような会話を利用者の方と「楽しんで」います。 ところが、ある職員から「こども扱いではないか?」という指摘がありました。 私も「こども扱い」と感じており、少し不快感を覚え

          これって知的障害者への不適切な支援?

          職員の管理は、性善説が大切?それとも性悪説も必要?

          時間外勤務で支払わる時間外勤務手当の申請は、労働者の権利である。 法人としては、時間外勤務手当の支払は当然行わなければならないことである。 ただ、支払うためのルールとして、多くの企業や法人でも同じかと思われるが、上長の勤務命令もしくは上長への申請の上、承認を受けてから、時間外勤務として取り扱われることが多いのではないか。 しかし、既得権益の意識の高い職員は、それに対して不満を覚えてしまっていることが多いようで、極端なことを言えば、「職員自身が労働だと思っているものは、すべ

          職員の管理は、性善説が大切?それとも性悪説も必要?

          人件費の自然増について

          理事会が終了しました。 今回の議題は、令和3年度事業報告及び決算の承認、定款変更の件、規程変更(経理規程、育児介護休業規程)、社会福祉充実計画について、施設長の任免、大規模修繕の件、評議員会の招集の件という感じで盛沢山でした。 資料を作りこんでいたこともあり、16:00~18:00の2時間で終了することができました。 私たちの法人だけではないかもしれませんが、令和2年度、3年度とも新型コロナの影響のためか、いつもより退職者が少なく、入職者の分の人件費、処遇改善手当、在籍

          人件費の自然増について

          始業5分前は労働時間ですか?

          福祉現場の職員は、終業時間のあとに同僚と当日の利用者の様子を情報交換というのは、日常の光景だと思います。 それは、労働時間なのかという質問が職員からありました。 個人的な意見としては、私たち職員の専門性を高めるための行為であり、労働時間と考えたことはなかったのですが、どうもそのあたりのことがグレーになってしまったようです。 その内、休日、自宅で利用者支援のことを考えている時間は労働時間ですかという質問が出てくるかもしれません。 また、始業前の5分に職場にスタンバイして、仕

          始業5分前は労働時間ですか?

          監事監査が終了しました。

          先週末(5月20日)、法人内の監事監査があり、無事に終了しました。 監事の方たちの公平で常識的な視点での指摘は非常に参考になることが多く、程よい緊張感で監査をしていただいております。 会計担当の監事は今年度、固定資産台帳、借入金台帳、残高証明書との整合性などを入念にみられていました。意外なところで、切手管理簿も見られています。 いくつか廃棄稟議が提出されず、そのまま固定資産台帳に残ってしまっている物品が発覚して、しっかり指摘を受けています。また、このような内容をしっかり

          監事監査が終了しました。

          一応、決算書類ができました。

          令和3年度の決算が最終チェックを本日行い、終了しました。 本来、決算書は経営状況の把握をするための道具なのですが、決算書を作成するものとしては、4月、5月はどうしても数字の整合性だけを気にしてしまうことが多いです。 6,7年前に松山 幸弘氏が講演で『貸借対照表と事業活動計算書の数字が違う法人があって・・・』と話していた時、会場にいた方は笑っていましたが、実は10年前の自分たちの法人はそのような状態でした。 平成24年度に行政の定期的な行政監査があり、決算書のことだけで10

          一応、決算書類ができました。

          社会福祉法人会計決算書、付属明細書明細書・退職金明細書

          決算が大詰めになってきました。決算書三票がだいたい出来上がり、いよいよ付属明細書の作成を行っているところです。 昨日は引当金明細書を作成していたのですが、決算書と数字が合わない・・・。 資金収支計算書の退職給付支出、退職給付引当資産支出、事業活動計算書の退職給付費用などなどと、なんとなく数字が違うため、伝票を見直してミスを探すという、地道な作業に入っています。 伝票の数字が資金収支計算書に飛んでいなかったことがわかり、ほっと一安心でした。(ちなみに昨年の法人監査のときの指摘

          社会福祉法人会計決算書、付属明細書明細書・退職金明細書

          社会福祉充実計画の変更 パート2

          令和2年度決算の際に、3700万円弱の社会福祉充実残高が生じ、管轄官庁である川崎市に社会福祉充実計画を提出しました。令和4年度に新施設の建設計画があるため、その費用として計画書には記載しております。 さて、令和3年度決算も8900万円程度の社会福祉充実残高が生じており、どのような手続きをしてよいのか、調査中です。 そのような中で、宮城県のホームページに参考になるような資料があったので、記録しておきます。この様式にそって記載していけば問題はないようです。現在、川崎市に問い合

          社会福祉充実計画の変更 パート2

          職員の研修費の予算について

          研修の充実を来年度の事業計画の柱にしようと考えており、来年の予算を検討するため、いろいろな情報をあたっています。 『福祉法人の経営戦略 著 京極高宜』では、規模が大きく研修に熱心な法人は総人件費の2~3%の研修費を予算計上しているとのことであった。 また、2016年度 教育研修費用の実態調査(産労総合研究所)では、2015年度176社の回答をもらった会社からの平均として一人当たり35,662円の教育研修費とのことであった。 私の法人は7億7500万円程度の人件費で正規職

          職員の研修費の予算について

          職員対応のヒューマンスキル

          最近、職員の対応についていろいろな書籍を読んでいるのですが、最終的にはお互いの信頼感が必要であり、少しずつ積み上げていくしかないとの結論に至りました。  しかし、すべての人と信頼関係を結ぶことは不可能と考えている自分にとってはハードルの高さを感じたのですが、更に読み進めると、ヒューマンスキルという言葉に遭遇しました。ひょっとして、管理職として人間力を高めるというよりは、あくまでテクニック的なことのように感じられました。 ヒューマンスキルとは、 1.コミュニケーション力

          職員対応のヒューマンスキル

          パート職員の103万円、130万円の壁について

          人事労務の仕事をしていると、職員の皆さんから「扶養の範囲内でパートの方が働きたいのですが、給与はいくらまでになりますか?」という質問がよくあります。 そのたびにネットで調べているのですが、一覧にまとめてみましたので、添付いたします。 103万円、150万円は税金の壁。103万円を超えると配偶者の会社から出ている扶養手当がなくなる可能性があるので注意。 106万円、130万円は社会保険の壁。106万円の壁は今のところ500名以下の職員数の私たち法人では、該当していません。

          パート職員の103万円、130万円の壁について