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東京大学文学部紹介冊子『PROSPECTUS』に寄稿しました

最近、東京大学文学部の紹介冊子『PROSPECTUS』に寄稿しました。その経緯について書いてみました。

東京大学の学部教育

私の所属する東京大学の学部教育は大きく教養課程と専門課程からなっています。

1・2年生の間は駒場キャンパスで幅広く一般教養を学び、3・4年生になると本郷キャンパスなどで各人が選んだ専門分野を探究する仕組みです。

入学時には文科一類、文科二類、文科三類、理科一類、理科二類、理科三類を選択して受験します。それぞれの科類で入学後にどの学部・専門課程に進学するかはだいたい決まってはいるのですが、途中で大きく進路を変えることも可能です。

たとえば、私の所属する文学部人文学科言語学専修課程には主として文科三類の学生が進学するのですが、その他にも理科一類や文科一類、文科二類の学生が進学してきます。

この制度は東京大学を受験する学生にとってかなり魅力的なようで、東京大学を志望する受験生とオープンキャンパスなどで話してみると、たいていの学生がこの点に言及します。

東京大学の学部教育はこのようになっていますので、教養学部の学生は2年生のときに自分の進学する学部ならびに専修課程を選ぶことになります。

この制度を進学振分け、略して進振りと呼びます。

『PROSPECTUS』

この進振りのために、私の所属する文学部では毎年『PROSPECTUS』という文学部の紹介冊子を準備しています。文学部に進学を考えている学生に進路検討の参考にしてもらおうとしてのことです。

この冊子には文学部を構成する27の専修課程について説明が書かれており、各専修課程がその専門の魅力を教養学部生に対して一生懸命アピールしています。

『PROSPECTUS』には、これらの専修課程の紹介記事に加えて、「私の選択」という文学部教員によるエッセイ集がついています。

文学部の教員がそれぞれの専門を選んだ動機や理由についてそれぞれの教員独自の語り口で書いています。

『PROSPECTUS』2024年度号はこちらから読むことができます。

「人とは違う道」

その教員エッセイ「私の選択」に、今回、私も寄稿しました。

「人とは違う道」というタイトルで、私が現在の専門であるフィリピン・インドネシア諸語の研究を選択したのかを書きました。

このエッセイの依頼がきたとき、何を書こうかと悩みましたが、自分がこの分野を選んだ理由を素直に書いてみることにしました。

学問的に深遠な理由ではないのでお恥ずかしいのですが、また、役に立つような内容でもないのですが、私のように地方の限界集落に生まれた人間が、どのように研究者となったかはわかるのではないかと思います。

というわけで、よろしければ読んでください。リンクはこちらです。

他の先生のエッセイもオンラインに掲載されています。こちらもあわせてご覧ください

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