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海外女一人旅で、どうにかして安全に夜景を見に行く方法

バックパッカーで旅をしていると、女であることの不自由さをさほど感じずに済むからのびのびやれるんだけど、
唯一と言っていいくらい、女の一人旅で歯痒いのが夜のお散歩。特に夜景を見に行くこと。
これは、なかなかハードルが高い。
私の場合、一人で旅している時は大体、
夜はさっさと宿に戻り、
宿のフリースペースで胃をいたわりカモミールティーを飲みながら日記を書いたり、
お小遣い帳をつけたり(まあなぜか毎日お金は合わない。一度アプリに浮気したが今はまたノートに手書きスタイルに戻った)、
同じく近くにいるバックパッカー連中に「明日どこ行くの?」と聞いてみたり、
kindleで本を読んだりして、
洗って干したパンツが乾いているか確認してさっさと寝る。
まあ9時間は寝る。体力勝負だから。

一人旅の場合、夜の街に一人で繰り出すことは滅多にしない。女の夜は危険がいっぱいだからだ。
私の危機管理能力は旅人界のトップクラスだと思う。これまでスリや詐欺にあったことはないし、
襲われかけたと思いこんで戦ったことはあるが、
襲われたことはない。
襲われてないのに怒鳴ったこともあるし、
相手を殴り殺す覚悟をしたこともあるが、
襲われたことはない。
指一本触れるなよ、と凄んだことはあるが、
しつこいようだが、
襲われたことは一度もない。
(ほぼどれも勘違いだった説濃厚)

夜の街を制するものは女の一人旅を制する。

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夜出歩かないに越したことはないが、それでも、アジアならナイトマーケットとかをぶらつくこともあり、そういう町では出来るだけ夜市に近い宿を取るようにしている。騒がしいという理由で敬遠されがちだが、耳栓ユーザーには関係ない。

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(inベトナム、ホイアン )

なんなら夜市の真ん中に位置する宿などにして。これは必須。まあマーケットは盛り上がってて人も多いから返って安全とも言えるんだけど、
問題は夜景スポットである。

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(in上海、inモンサンミッシェル、inやはりどう見ても圧倒的美しさのベルギー、ブリュッセルの夜のグランプラス、inロンドン)

憧れの夜景。
夜景の名所があると聞けばどうしても行きたくなる。スマホでぼけぼけの写真でも別にいいから、
下手くそなりに写真にも収めたい。
そして夜空も見上げたい。

しかし、夜景が見えるということは暗がりで、少し人里離れた場所だったり、山の上、丘の上、道中は危険がいっぱいである。

私の数々の経験から編み出した女一人でも夜景スポットに行くための裏技をご紹介するので、
これまで諦めてきた女性一人旅パッカーの方々には、
みなさんが安全を確保して絶景を楽しんでもらいたいという願いを込めて、私の必殺技をご紹介します。

①懐中電灯や木の棒を常に握り、ためらわずに殴れるように準備しておく。空手を習ってたなどの嘘もつく覚悟で。

この通り。闘う気持ちは常に持っておいた方が良い。意識を高めるためにアメリカドラマ『ウォーキングデッド』を日頃から見ておくとなお良し。自分はミショーンかマギーだと思って、いつゾンビが現れても躊躇いなく仕留められるような気持ちを持って、夜景を見に行こう。

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(inキューバ、ハバナの夜のチェ。闘う気持ちを。)

②走りやすい靴で行く。靴下を履く。(寒さ対策の意味でも)

これも大事。夜になると暗くて足元が危ないので。
いざとなったらいつでも全力ダッシュで走りやすい靴を履いておく。
あと、夜になると急に冷えるので靴下は履いておこう。冷えは女の敵。敵は少ない方がいい。

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(inベトナム、ダナンのドラゴン橋の尻尾側)

③現地の親子連れにくっついていく。

これがもう間違いないベストアンサー。
お父さんと大きめの娘とか、お父さんとお母さんと子供とかを見つけよう。
お父さんと大きめの息子は少し危険度が残るので、お母さんもいてもらった方がベター。
その国について教えてくれたりもするし、そんなに迷惑がられないし、むしろ歓迎されるので、親子連れがいたら真っ先に近寄るようにすべし。
私はカメラで家族写真を撮ってあげたりして交流することから始めがち。そこから、その家族とめちゃくちゃ仲良くなって家に招待されたりしたこともある。

④カップルの専属カメラマン的な立ち位置。

カップルを見つけたらくっついていく。危険ではないけど、迷惑がられる可能性はかなり高い。舌打ちされないよう気をつける。
挨拶程度を交わしておいて、限りなく近くでチョロチョロいるという形ならセーフか。私に危険が及ぶようないざという時、彼女がいる手前、いい格好をする男心で私までも守ってくれると踏んでいる。
また、カップルはツーショット写真を撮ってもらいたい生き物なので、自分が専属カメラマンくらいの気持ちで行動するのもあり。笑顔でいろんな角度から撮ってあげよう。
虚しさはそこに必要のない感情なので捨てておこう、命最優先。

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(スペイン、バルセロナは夜は治安が悪いので要注意。inライトアップ・サグラダファミリアとカサバトリョ)

⑤適当な用心棒を見つける。

家族連れもカップルもいなさそうな場合、一人で来ているそこまで強くなさそうな男性を捕まえる。
自分の方が腕力で勝てそうな人で、かつ、誠実そうな男性を選んで一緒に向かう。
いいカメラを持っている男の人なんかは、女より絶景が好きだと私は勝手に思っているので安心できる。
周りからは、男といるということでナンパからは身を守れる。人選の難しさがあり、かなり高度。
ちなみに私はグループは選ばないようにしている。
全員の人間性を見抜くのは難しく、全員が善人とは限らないと思うため。誰か一人が悪の道をそそのかしてきた時には集団心理として危険な方に走り出しやすいため。
グループに声をかけるのなら日本人の男の子グループにしておくのが無難。口で勝てる自信があるため。姐さん、と呼ばせてしまえばこっちのもの。
あくまで危機管理能力200%のいき過ぎたヤバイ私のような女の場合の選択。
また自意識過剰モードを発令させ、あまりその用心棒から好意を持たれないように気をつけないといけない。自分の可愛さをしまっておく方が良い。
例えば髪の毛をボサボサにしておくとか、手を繋がれないように横並びで歩く時は常に腕組みするなど、距離感が大事。(これをして予防線を張っていることを人に言うと必ず笑われるが、モテちゃうからしょうがないのよ、と思うようにしている。思うのは勝手。)

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(inモロッコ、シャウエンの丘の上からの宝石箱みたいな夜景)

⑥明るいうちに到達しておいて、暗くなったらチラッと見て逃げるようにさっさと帰る。

色々と他人に交渉するのが面倒な時はこの技を使う。
特にインドではそうしている。
日が沈む前からさっさと夜景スポットに行ってしまうと安全。ただし、明るいうちから長くその場にいることになるので変な男に目をつけられないように目立たないように気をつける。髪の毛ボサボサはここでも有効。
日が沈んでちょっと夜景になりかけたくらいでしっかり夜景を目に焼き付けて、大急ぎで退散する。
帰り道は脇目も振らずにシンデレラ気分で急ぐこと。忘れ物注意。

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(インドは出来るだけ明るいうちに動く、暗くなったら急いで帰る。inハンピとinデリーのフマユーン廟)

⑦宿で募集しているナイトツアーに参加する。

どの技も使えなさそうなら、手っ取り早く同じ宿のメンバーに声をかけていくとか、宿で大体ナイトツアーみたいなのを集っているのでそれに参加する。
集団行動が面倒くさいのが大きなマイナス点であるが、一期一会が大歓迎なタイプの人ならこれが一番かも。私はあまり使わないけど宿まで一緒に帰ってくるから安全だと思う。

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(inメキシコシティのソカロ、死者の日)

余談だが、同じような場所に朝日の絶景スポットもあるが、こちらは割と安全だったりする。
暗い中出発するが、だんだん明るくなり帰りはすっかり朝という点において、危険度は下がる。
寝ぼけて出発するので怪我を重点的に注意しておくといいと思う。

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(inフランス、ルピュイ・アン・ヴレの夜景。雨が降る直前の夜)

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自意識過剰の勘違い女のいきすぎた厳戒態勢の戯言と思ってもらっても構わないが、私はこれで危険を回避してきているので実績はある。
慣れてくれば、①②だけでも大丈夫な時もある、あくまで私の場合の成功率100%のトラベルハック。
海外では日本人女性は一様に若く、というか幼く見られるので、自分はおばさんだし男から相手にされないから大丈夫!なんて理論は通らない。
自分のことを、ファンがたくさんいる若い売れっ子アイドルくらいに思って行動した方が身のため。目が合えば相手が落ちちゃうくらいの。
夜に関しては、警戒心はあればあるほど良い。
必要なものは
1に警戒心、2に警戒心。3,4がなくて5に逃げ足です。

「幼く」見られるということは騙しやすい、カモにしやすいという意味でもあるし、日本人はお金を持っている、というレッテルもまだ健在で、身の危険以外にもお金の危険もあるから全方位で注意をすべしだと思う。
夜景の見えるスポットはロマンティックな雰囲気になりやすいので(私は全くならず眠たくなるタイプ)、
信頼できる相手と合意のもとこちらから襲うなら
夜景スポットはBIGチャンスだけど、
不本意に襲われるのは絶対阻止すべし!
かわいい女性のみなさんは、そういう意味でも危険。相手をよく見て、ヤケドに注意です。

女性の(国によっては男性も)、一人旅のみなさん、
安心安全に夜景を楽しみたい方は、
斜め上からの変なアドバイスばかりですが、
騙されたと思って、
ぜひ参考にしてみてください。

という、
珍しく、ためになる(?)アドバイス的なnoteを突然書いてみた本日の気分。
夜景写真上手くなりたい…。




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