【短編小説】全てがタカラモノに見えていた
あの頃は全てがタカラモノに見えていた
いつからだろうか…
キラキラした雑貨のショーウィンドウを見つめて俺は考える。
幼い頃や貧乏で1日を過ごすことだけが精一杯だった。あの一人暮らしの大学生時代
あの頃に見ていた並んだ雑貨はもっとキラキラに見えていた。
全てが宝物に見えていたのに
もう一家の大黒柱として家族をしっかりと養うことができるくらい稼げるようになった
この宝物だったはずのキラキラした者たちが何でもないただのぬいぐるみやおもちゃに見えてしまう。
そんな俺がすご