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運動音痴の恨み節(運動音痴≠運動嫌い)


あまり人のつぶやきを拡散する方ではないけれど
今日はリツイートでまわってきた、こちらの優しいつぶやきを拝借。今日のnoteを書こうと思ったきっかけ。

私が子どもの時、こんな先生がいて欲しかったなぁ。
それがこのつぶやきを読んだときの、第一の感想。

同時にぼんやりと浮かんでくる

小学生の頃、跳び箱3段が飛べなくて、跳ねるタイミングで何度先生に背中を押されても、つっかえていた思い出。
ドッジボールでボールを受け取れなくて逃げ続けていたら、外野の男子からヤジを飛ばされた思い出。
中学生の頃、後転ができなくて、実技試験は前転と飛び前転だけで済ませた思い出。
バレーボールのサーブが入らなくて、同じチームの子から「もっと頑張ってよ!」と責められた思い出。
高校の頃、一人だけ浮くことができなくて、一人だけでビート板で泳いでいた思い出。
クラスマッチのドッジボールで、連続でボールに当たってしまい同じチームの子から交代を命じられた思い出。
ダンスのタイミングやフォーメーションを合わせられなくて、本番で失敗した思い出。
バドミントンで、そもそもネットまで羽が上がらず試合にならなかった思い出。
50メートル走の調子が良くて、チアとダンスのセンター経験有女子二人を差し置いてトップでゴールした結果、なぜかクラスが変な空気になってしまった思い出(…これは解せない。ちなみにその時のタイムは8.6秒)。

克服できるように努力してこなかった私がわるい。できない私がわるい。
でも、運動きらいなんだもん。
だけど、それで迷惑をかけてしまう自分はやっぱりだめな奴…。

当時、小学生から高校生にかけて、ずっとそう思っていた。


そして今、このつぶやきを読んでからというものの、その記憶や感情がぐつぐつと煮たってきた。逆ギレとも言えるかもしれない。

「先生、みんな、私は本当に咎められるべきことをしていたんですか?」

努力してこなかったことを棚に上げて、抱くべきじゃない感情かもしれない。
人のせいにするなと、お前が言うなという意見があるとしても、それが正しい。

ただ、このつぶやきの言う通り

できなかったところで、なに?
「できる子はすごいね」で良かったじゃないか。
どうして、体育のことはできて及第点で、できなかったら落第点だったんだ。
どうして、「みんなで一緒に」成功しないといけなかったんだ。
「せめて筆記だけでも」って頑張って98点取ったのに、内申点は3より上がらなかったんだ。

小学生の頃から、「先生の言うことが正しい」と信じている頃から、そんな世界観で。

これじゃあ、上手くできる子の自己肯定感は跳ね上がっていく一方で、できない子の自己肯定感は駄々下がりするばかりじゃあないか。

「小学校では足の速い子がモテる」なんて言われているけれど、きっと「足が速い=運動できる=有能」な価値観が出来上がっているからなんだ。
そして運動神経が良い子は、クラスのリーダー的存在になるし、はたまたガキ大将やボスになるし、運動音痴っ子は目立たないようになっていく。
…まぁ、もっと明るく笑えたり、他に取り柄があったり、物怖じしない性格だったりしたら、日陰者にはならなかったんだろうけどなぁ。


私だって、体を動かすのがきらいな訳じゃなかったのだ。
泳ぐのはできないけれど、ビート板で浮かんでいるのは好きだった。
成績は良くなかったけれど、誰にも迷惑かけず自由に走れる持久走は気楽で好きだった。
運動会、競技に参加するのは大きらいだったけれど、同じチームの人には勝ってほしくて真剣に応援していた。
親友たちとラウンドワンのコートで、下手くそなサーブをしてもゲラゲラ笑える時間は大好きだった。

体育の時間が、評価とか優劣とか協調性とかじゃなくて、ただただ自由に身体を動かせる時間だったら。
少なくとも「私は運動がきらい」なんて思わなかったんじゃないんだろうか。

なるほど、私は「運動」よりも本やテレビ、漫画やネット、音楽etcが好きだっただけで、「運動」じゃなくて「体育」が、「運動の分野において成果や協調性を求められること」が、きらいだったんだ。


私と同じような人、「自分は運動がきらい」と誤解している人、けっこう居るんじゃないだろうか。

そして今まさに、さらにこれからも、増えていくんじゃないだろうか。

もっと、できるできないよりも、「運動たのしい」って思える教育であっても良いんじゃないかなぁ。

運動だけじゃない。勉強だって絵だって音楽だって何だって

できない子にも、優しい世界であれぇ。



(このnote、体育関係の職の人・運動好きな人・できる人からドン引きされないか心配)


野乃




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