見出し画像

未来の話 愛するためには努力と知性が必要らしい

ここ数日、家に引き篭もることしか出来ないが故に感じる虚しさや罪悪感を誤魔化すために毎日noteを書いている。


昨日とても好きなドラマを見つけた。『À Table!〜歴史のレシピを作って食べる〜』と言うドラマ。
似通った空気感を持つ主人公夫婦が、一緒にお買い物をして、お料理を作って、食べて、晩酌をする。穏やかに流れる日々の記録みたいなドラマですぐに大好きになった。
夕食時のワインは代わりばんこで選ぶのが2人のルールで、
「本日は〇〇のワインをご用意しました〜」
「おっありがとう〜」
と言葉を交わしたのちにグラスに注ぎ、乾杯をしてから一緒に飲む。感想を言い合う。
一緒に作った晩御飯を楽しんだら、食器を下げてお片付け。
食後に旦那さんが「珈琲飲む?」と声をかけて始まるティータイム(ティーじゃないけど!コーヒーブレイクというよりもティータイム)も素敵だった。豆を挽いて1杯ずつ丁寧に。

そんな日常が描かれていて、本当に素敵だと思うと同時に、自分にもそんな未来があったりするのだろうかと考えた。

うちは母と弟と私、そして3羽のインコという6 membersで構成されている。
人間の方は、共通の趣味やそれぞれに異なるが熱量が同じ夢を持っており、とても仲良くやっている。今が一番幸せなんじゃないかと思うほど良好。
インコの方も思い思いに生きており、突然おじさんみたいな声で喋ってみたり、母や弟が作った遊び場でのんびりしてみたり、音楽に乗せて踊ってみたりしている。

でもそういう生活が一生続くわけじゃない。
私は自分の「やりたい!」を実現させるためにワクワクする方へ向かう。となると、大学卒業後には東京に居るかもなと思う。好きな人がたくさん東京に居る。
自分の立ち位置や役割が少しでも安定したら、日本を転々としながら生きてみたいし、もっと後には四国で暮らしてみたいという夢がある。

そんな中で自分だけの生活を作り上げていくことも大事で楽しみにしているけど、ドラマみたいに誰かとの生活を作り上げることもできたりするのだろうか、出来たら良いなと思った。
ドラマ内の「愛することには努力と知性が必要」という台詞が耳に残っている。第10話の台詞。穏やかさの中で、突如本質を突く台詞が出てくるからドキッとする。

生活を作り上げることには体力がいるし、誰かと良好な関係を築き続けることにもなかなか体力がいるだろうと思う。そこにもきっと、努力と知性が要る。でもその結果、あのドラマみたいに少しの幸せを共有できる人と一緒に穏やかな日々を送れたら、凄く幸せなのだろうなと思うのだ。

借金に浮気に言葉の暴力に。今となってはもう怒りよりも呆れをおぼえさせる父親のせいで、私は夫婦の幸せには懐疑的だ。幸せな結婚生活なんて「どうせ」ないでしょって思っちゃうし、「どうせ」みんな浮気するんでしょって思う。借金だってするかもしれない。少しも分かり合える気がしない。悲しいね。

勇気を持って1人で私と弟を育てることを決意してくれ、その上にとても賢い母のおかげで、今はものすごく楽しいし幸せだ。母子家庭というと貧乏で悲壮感漂う暮らしが想像されそうだが、実際そうでもない。本当に母には感謝している。
3人で好きなバンドがいて、ライブ遠征兼観光 みたいなのをよくする。いつか思い出して泣いてしまうくらい最高の日々。

でもこれとは別の、素敵な夫婦の日常みたいなのにも憧れちゃうな〜。いつか送れたらいいな。
父のせいで私の中に根付いている、どでかい偏見や懐疑をぶっ壊してくれる人!
例えばそんな人と暮らせる未来で、より良い関係を築いていけるように、今を精一杯生きて努力と知性を身につけたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?