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  • 右眼の障害のこと

    右眼の障害について書いたエッセイをまとめました。

最近の記事

夏休み終了~ひとり打ち上げ

夏休みがやっと、やっと終わった。 楽しいこともいろいろあったけど、やはり常に家に誰かがいるという状態がわたしにとってはいろいろと大変であった。ポポコ(長女)の入院もあったし。 よくがんばった、わたし。 よし!打ち上げをしよう! 誰かとカンパイでもできたらそれも楽しそうだが、とりあえずひとり打ち上げだ。 好きなカフェへ本を持って行って(スマホは置いていって)、ゆっくり読む。 エレカシのライブDVDをゆっくり観る。 近所の日帰り温泉へ行く。それも高級旅館とかの。 ひと

    • 最近の変化いろいろ:老化を受け入れつつ、弱さにあらがうという挑戦

      友人が、中高生向けに泊まりがけの企画をやっていて、それがいろんな仕事人(主に自営業)が自分の仕事について語り、体験させるというようなものだったようで、なかなかおもしろそうであった。ポポコ(長女)にすすめたら参加しただろうか? そしてわたしはといえばそこに講師として招かれるような仕事人には全くなっておらず、そのことに一瞬落ち込みかけたのだが、なんとなく「いや、わたしはこれからなんだろう」と思った。留学したり社会であれこれやってみたりした時期、「脱・東京」をして子を産み育てた時

      • 悲しみをこねくりまわさない

        悲しみをこねくりまわさないこと。 というワードが浮かんだ。 というのも、わたしはよく悲しみをこねくりまわして鬱っぽくなっていくのである。 たとえば、身体と心の調子がすごく不安定な時、「は~、まただよ…」 「原因は?」 「薬は何を飲む?」 「わたしって本当にダメだなあ」 「だいたい子どもの頃から…」 「母との関係が…」 etc… と、まあこんな調子でどんどん掘り下げて分析していく。問題に深刻に対峙して、じたばたとあがくのである。この状態だと、身体は床にふせっていても脳は

        • 新年度は、しゃーない

          ピピコもポポコも、学校ではものすごい頑張り屋の優等生で、家ではぐちゃぐちゃ。 それって正しいバランスの取り方である。 が、おかーさん大変!! もうちょっと学校で手を抜いて、 家での悪魔度を下げてくれい。 4月はしゃーないな。 新年度の不安と緊張と。 わかるよ。 (でもおかーさん大変!)

        夏休み終了~ひとり打ち上げ

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        • 子どもたちとの日々
          5本
        • 右眼の障害のこと
          3本

        記事

          子どもだって、日曜の夜は憂鬱だ

          ピピコ(次女)、学校には毎日通えるようになったし、帰宅時はたいていは元気でゴキゲンで、「行ってしまえばまあ楽しい」らしいのだが。 やっぱり基本的には「学校キライ」。 (うんうんわかるよ。) だから、日曜の夜はものすごく憂鬱そう。 (うんうんわかるよ!!) 楽しかった土日が終わりに近づき、タンタン(夫・単身赴任中)が夕方東京へ戻ってしまったあとが憂鬱のピーク。寝ちゃったら月曜日が来てしまうので、なかなか寝ようとしない。 昨夜はわたしの体調がイマイチだったこともあり何だか

          子どもだって、日曜の夜は憂鬱だ

          がっこう、キライ

          昔書いたエッセイです。 ピピコ(次女)が2年生に上がったころ。 「がっこう、キライ」なピピコ、大型連休のあと果たしてどうなるかと思ったら今朝は普通に登校していった。なんだなんだどーした、びっくり。 3~4月はなかなか大変だった。新学期が近づくにつれて暗ーい顔をするようになって、さすがに心配になった。 で、わたしは「全然ダイジョーブ、学校がすべてではない、休みたいときは休めばいい。」と伝えた。担任の先生と話をして、宿題もやらなくてよくなった(宿題がすごくプレッシャーだった

          がっこう、キライ

          子どもと、障害

          わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。 ポポコ(長女)が、すごく言いにくそうに、こんな話をしてきたことがある。 「あのさ、授業参観、ママは来る?・・・あのね、ママの目がみんなと違うから、みんながざわざわコソコソ、陰口をたたくんだよ。それがつらい。」と。 おお、そうか。親に目立つ障害があると子にいろいろ苦労をかけるなあ、と思って、「ポポコがつらい思いをするなら学校へはなるべく行かないようにするよ。で

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          八重洲ブックセンター本店閉店によせて

          東京駅そばの八重洲ブックセンター、閉店かあ。 とっても寂しい。 わたしの知ってる東京が、どんどん変わっていく。 母は研究者で、東京に行く用事があると幼いわたしを連れてたびたび八重洲ブックセンターへ寄った。あの広大な本屋で本を探していると時間を忘れてしまうようで、わたしはあの中2階みたいなところにあった喫茶店でよく何時間も母を待った。薄暗い店内で、銀色のキラキラしたつぶつぶが乗っかったチーズケーキをちびちび食べながら待っていたことを思い出す。隣に座った優しいお姉さんが話しかけ

          八重洲ブックセンター本店閉店によせて

          車椅子でお花見

          昨日は子どもたち連れて、特急に乗って、両親に会いに行った。 すごくあったかくて、車窓からは桜や桃の花がいっぱい見えた。 高齢の両親は施設に入っていて、父は難病、母も病気や認知症をかかえ、なんとかかんとか日々生きている。ふたりを施設から運び出し、姉夫婦も来て一緒にひさしぶりに実家に集まって、ごはんやおやつを食べたり昔の写真を見ながら思い出話をして笑ったりして過ごした。 ポポコ(長女)やピピコ(次女)が小さかったころによく父母と散歩しに行った公園がある。車椅子に乗った父が「あ

          車椅子でお花見

          おとなは、ただ見守って待ってるだけ

          数年前、長野県から山梨県に引っ越したころに書いたエッセイ。 5年生になったあたりからピピコ(次女)は「なんかこのごろ学校楽しい」と言い出して、今は毎日通ってる。 ポポコ(長女)を見ていても思うが、やはり10歳前後って変わり目だよなーー。 まだ小さかったピピコは、転校先の小学校に、はじめ数日行って、その後行かなくなって、しばらく休んで、また行き始めた(わたしに毎朝教室までついてきてもらいながら)。 んで、昨夜突然「明日からママ教室までついてこなくていい。校門まででいい。」

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          そのまんまで、ハナマルだ

          数年前に書いたエッセイです。 長野で暮らしていた時に書いたもの。ポポコ(長女)が小学校、ピピコ(次女)が保育園に入ってすぐくらいかな。 このころはいろいろ大変だったけど、楽しかったなあ。 ------------------------------------------ ポポコの小学校の入学式、ピピコの保育園の入園式に出席して、いろいろ思うことあり、     うーんたとえば     うわ~まだ小学校で「前へならえ!」とかやってんのか(驚愕)!!とか、     新入生のみ

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          右眼の障害のこと(2)

          わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。 このあいだ、娘(小学生)が100均の店で買い物をしていたら、わたしと同じように片眼の青い女性がすぐ近くにいて、びっくりして思わず声をかけてしまったそうだ。「あの、わたしのお母さんも、こっちの眼が見えなくて青いんです」と。 そしたらその方が、あら、そうなの?と答えてくれて、自分も病気で片眼が見えないことを教えてくれたそうだ。そして、「お母さんを助けてあげてね。

          右眼の障害のこと(2)

          右眼の障害のこと(1)

          わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。 で、目というものは、見ようとしなければどんどん斜視が進んだりまぶたが落ちてきたりするものらしい。加齢とともに、左右のバランスがますますいびつになってきた・・・。 つまり、初めて会った人は、誰しもがちょっとドキッとする見た目をしている。 しかし子どもたちにとってはこれが当たり前の母の姿である。 娘がまだ幼児だったころ、唐突に 「ままのあおいめ、きれいだね。

          右眼の障害のこと(1)

          光差すほうへ進め

          このあいだ、ふと 「ちょっと無理してみようかな。できるんじゃないかな」 って思った。 無理しないでおこう、だってこのあと寝込んだら困るから。また身体のどこかが痛くなったら嫌だから。 不調が長引いて、いつの間にかそんなふうに考えるようになっていた。ワンオペ育児だし、わたしが倒れたりしたら大変だし、って。 で、どんどん縮こまっていった。 今でも相変わらず体調は不安定で、しょっちゅうあちこち痛くなる。けど、このあいだふと「もう大丈夫じゃないかな」って思った。子どもたちは大き

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          「すぐやる部」というものに、今年の2月から参加している。 やらなきゃいけないこと、やってみたかったこと、やりたいことを「すぐ」やろう!という、なんともストレートな、分かりやすい目的を持った活動である。主催は、信頼しているおふたり(さめじまみおさんと、たにもとゆきさん)。 わたしはもともとは割とフットワーク軽く行動力もあるタイプだったのだけど、ここ5~6年くらい本当にどうしちゃったのかというくらい重くて重くて動けなくなっていた。それが昨年末くらいから変化の兆しを感じ始めてき

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          エレカシ35thライブと、有明ラン

          3月18日。 エレファントカシマシのライブに行ってきた。 ライブは最高だった。帰り、熱い熱い心のまま、有明アリーナから豊洲駅まで走った(山梨まで帰る列車に乗り遅れそうだったので)。全速力で走るって、一体いつぶりなんだろう? 人がほとんどいない、夜の有明・豊洲。昼間降り続いた雨は上がっていた。ビルやタワマンがいっぱい建っててまるで近未来都市のよう。大きな道路の横断歩道が雨に濡れてビルの明かりでキラキラ反射してて、わたしはそこを走り抜けながら「ああ!わたしはいま!自由だ!!」

          エレカシ35thライブと、有明ラン