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右眼の障害のこと

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右眼の障害について書いたエッセイをまとめました。
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子どもと、障害

子どもと、障害

わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。

ポポコ(長女)が、すごく言いにくそうに、こんな話をしてきたことがある。
「あのさ、授業参観、ママは来る?・・・あのね、ママの目がみんなと違うから、みんながざわざわコソコソ、陰口をたたくんだよ。それがつらい。」と。

おお、そうか。親に目立つ障害があると子にいろいろ苦労をかけるなあ、

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右眼の障害のこと(1)

右眼の障害のこと(1)

わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。

で、目というものは、見ようとしなければどんどん斜視が進んだりまぶたが落ちてきたりするものらしい。加齢とともに、左右のバランスがますますいびつになってきた・・・。

つまり、初めて会った人は、誰しもがちょっとドキッとする見た目をしている。

しかし子どもたちにとってはこれが当たり前の

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右眼の障害のこと(2)

右眼の障害のこと(2)

わたしは「先天性緑内障」という病気で、生まれつき右眼がほとんど見えない。高眼圧の影響で右眼の角膜は青く濁っている。

このあいだ、娘(小学生)が100均の店で買い物をしていたら、わたしと同じように片眼の青い女性がすぐ近くにいて、びっくりして思わず声をかけてしまったそうだ。「あの、わたしのお母さんも、こっちの眼が見えなくて青いんです」と。

そしたらその方が、あら、そうなの?と答えてくれて、自分も病

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