ICT教育のリスクマネジメント

【シェア・拡散・議論】希望。

上のリンクは、ICTの聖地ともいえるシリコンバレーの親たちの子育ての懸念について書かれたものです。たとえば、

「スマホやタブレットなどの学習ツールとしての利点は誇張されている一方で、依存症になったり成長を妨げたりするリスクは、どうやら私たちが考えるより高そうなのだ」
「それは、私たちの制御能力を超えていたんです。スマホは成長期の脳の快楽中枢に直接働きかけます。普通の親である私たちの理解を超えているのです」
「子供たちが通う私立の小学校はiPadやスマート・ホワイトボードを導入した。だが、それらは「混乱をもたらすだけで、やがて学校は使用を中止しました」 」

この記事は、日本のICT教育導入にどのような意味を持つでしょうか。ICT導入にあたって、推進の立場の人たちには、どうしたらこのような状態を招かずに済むか十分にリスクマネジメントを検討した後の実施を強く求めます。

公立学校では、いまだにWIFIが使えなくて、メールアドレスが共通の一つだけ、文書作成ソフトは一太郎のみというような現場もあります。そのICT環境を充実させよう、教員が使えるようにしようというのは私も理解できます。

しかしながら、モバイルツールを子どもたちに使えるようにすることには、メリットと同時に「デメリット」があるという指摘がなされています。

与えることで救われたかのようで、実際は後に誰かが苦しくなるようなもの。中毒者が100万人に達しようとしています。
非認知能力を育む機会を奪うのにこんなに影響のあるツールはないという指摘もあります。

お酒やたばこに年齢制限があるように、モバイルの使用にも自分で責任を負えるようになるまで『年齢制限』が必要ではないでしょうか。

すでにその旨をこの夏に私信で関係者に伝えたりもしました。
縦割り行政で子どもの健康分野は自分には関係ないから扱わない、他の部署の担当だというのではなく、密に連携を取って対応策を入れてほしいと思います。導入に関わる全ての関係者がすべての子どもたちに対する大人としての責任を認識し、知恵を出し合って欲しいと思います。

単なる導入反対ではありません。
導入の際には安全性を確保して欲しいと言っているのです。
杞憂ならいいのです。よかったねと言えば。

大丈夫であるという保証を導入前にすべきでしょう。

子どもたちの脳、人生に関わる問題です。
さらに言えば、日本には他国よりも危険因子、
つまり、不登校や引きこもりという現象があるのです。
発達障害の子どもたちにとっての福音と考えることもできますが、
実際のところツールとしてのバランスは見いだせているでしょうか。

また、シリコンバレーのようなエリートの親を持つ家庭では気づくのが早く、対応可能性が高いのですが、そうでない家庭こそストッパーがかからず、大変なことになっても助けが届きにくいのです。
家庭の問題にしていたら、それができる親の子どもしか救われません。家庭内ルールではなく、社会ルール、あるいは規制が必要です。

賛成も反対も知らない人もよくわからない人も、対話をしてともに考えませんか。わからない人にも、子どもたちに対して、大人としての責任があるのですから、今から情報収集して、対応していきませんか。

是非、シェアをお願いいたします。

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