【勝手に人生相談 No.449】優しさ失った息子 ( 埼玉県・60代女性)
▼ご相談内容▼
60代の主婦。
家から独立して5年になる20代後半の息子についての相談です。
就職後、職場のストレスなどで、帰省しても愚痴ばかり、2年ほど前に心の病気になりましたが、今は改善したようです。
息子は大学1年分の学資は返済すると言う約束をして、就職後は少しづつ返済してくれていましたが、病気になり、返済を一時停止にしていました。
先日帰省した際、「元気になったのだから返済を再開して」と伝えたら、気を悪くしたようです。
帰省時に手土産を持ってくるように言ったり、夫に小遣いをあげるように助言したことも気に入らなかったようです。
再度、学資を返済するようにLINEメッセージを送りましたが、返信がなくショックです。
息子は頑固で自己主張が強く、最近では、優しさまで失ってしまったようです。
夫は、「病気が治ったのだからよい。しばらく放っておけ」と言います。息子はもう、親なしでも平気だと思います。
普通に接していた以前に戻りたいです。
▼やまのぼ回答▼
結論を一言でいえば、すべてあなたが原因なのです。子離れできない親と、親離れできない子の典型的なケースです。
ご子息は独立などされていません。
独立とは、物理的に離れることではありません。家から離れても、まだ親御さんに依存しているご子息は、親離れできていないのです。
職場でのストレスを発散しようと、帰省して親に愚痴る甘えん坊屋さんなのですから。また、それを聞き流してやれない、あなたのような心の狭いお母さまなら、ご子息は心の病気にもなるでしょう。
ご子息との約束ごとだからとはいえ、あなたはなぜ執拗に返済を迫るのですか？
生活できないほど、お金に困っておられるのですか？
なにがなんでも、約束を履行させるという、教育の一環としてでしょうか？
いずれにしても、私には理解できません。
それに輪をかっけて、LINEで返済を迫る冷酷さも理解できません。
ご子息が優しさを失くしたのは、あなたのそんな言動の投影なのです。
ところで、ご子息には全くいいところがないのでしょうか？
約束は反故にされたのですが、一年だけでも学資を払おうと努力するところとか、心の病になるナイーブさや、それを克服して頑張ろうとするところなどなど。
考え方さえ変えれば、いい面をたくさんお持ちなのです。
そんななか、「病気が治ったのだからよい。しばらく放っておけ」という、ご主人のお言葉が救いです。
いまが、一番の踏ん張りどころです。
まず、あなたの言動を考え直し、一日も早く、あなたが子離れすることで全て解決できると思います。
▼次回のご相談予告▼
次回の【勝手に人生相談 No.450】福岡県・60代男性のご相談です。「悪口三昧 気性が激しい妻」を、予定しております。
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