いずみかんだ

こんにちは

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記事一覧

サイケデリックに日常

能天気に愛を垂れ流しては さよならを言うタイミングを失ってくだけ 簡単な5文字が 脳内のフィルターで感動的に彩られる 死んでしまった あの時僕の心は 死んでしまった …

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朝焼けまで

記憶がないくらいまで 窓の外はもう明るい 飲み干したグラスと缶 焦げたにおい マンション4階 対 木造アパート 上の大家はヒステリックで お出迎え 死神の形相 何度も…

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夢、蜘蛛、爪

夢に名前を付けるのはおやめなさい、夢と現実の区別がつかなくなりますよ そう言われて育った。 蜘蛛を殺すと雨が降りますよ そう言われて育った。 夜に爪を切ると、ヘ…

忘れんなよ

お前の鼓膜を揺らしたいだけなんだぞ

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あまりにも簡単に 難しい命は消える

悲しかったはずだ あの日、電波越しに友人の死を知った時は きっと悲しかった ちゃんと、悲しめていたはずだ 僕は彼の一番の友人ではなかった だからこそしっかりと悲し…

3

だれひとり 見ていないなら

トラックの音が、振動が 今日は少し耳障りで この手の震えはタイヤが大きいせいだと思いたい 悲しいのです この世に一人 今ここで 何もできないことが そういって死んだ…

2

昼のことば

目に見えないまま勝手にいなくなって あなたはきっと美しかったのに あなたが今誰と、その手を重ねているのか 吐き気がするくらいには、考えています いっそのこと殺して…

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きっと全部

ポテンシャルがモノを言うから 能あるフリして爪隠す こんな生活サイコー サイコー ユニバーサルなこのデザインなら 儲かる気がして売り飛ばす 雑な刑罰の対象 対象 週刊…

2

吐き出すだけ吐き出す

今日はスープを飲みましょう 満員電車を煮込んだような マスクで顔を隠していても 君が美しいことだけはわかる カフェが潰れた後に漫画喫茶ができた みんな娯楽の奴隷だ…

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ポップな自己嫌悪

大きめのサイズの服を買ったら 自分の器の小ささが目立つからやめた 可愛い女の子に告白されたけど 自分の醜さが際立つから断った 空気清浄機をもらったけど 僕の溜息だ…

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夜とアルコール

履き潰した靴の中は既にぬかるんで 音を立てながら街を歩いている 池袋の街にジャズは似合わず 安物のハイハットが小気味よく4つに8つ刻んでいる 小さな車両で隣り合わせ…

2

友達が好きだよということば

時に 好きなものが嫌いになるけどさ 180度逆の話なら 世界はちょっと平和なんだろう 僕ら 同じ水色のタバコをふかしてはさ 「今日もダメだ」なんて言うけれど 案外そんな…

2

将来、いつかの夢の話

僕が普段聞かない バラードなんかを聴き始めたら 恋をしていると思ってくれ 君はいつも可愛いのさ 次に会うときはもっと可愛いだろう 歩道の端っこを 平均台みたいに歩く…

1

いつだったか

2人の女の子と、最近よく夜を共にしている。もちろん、会うのは別々に。 1人は年下で、1人は年上。 普段ぼくは涙袋をメイクでしっかりつくっているような、真っ白い肌に赤…

2

サイケデリックに日常

能天気に愛を垂れ流しては
さよならを言うタイミングを失ってくだけ

簡単な5文字が
脳内のフィルターで感動的に彩られる

死んでしまった
あの時僕の心は
死んでしまった
あの夏の花火とともに

おかしな夢を見たの
私が有名人と肩を寄せ合う夢を

おかしな夢を見たの
飲んでいないはずの頭痛薬が検出される夢を

そこからはもう
日常がずっとサイケデリックで

何色も、原色の絵の具がぐるぐると回る
ちか

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朝焼けまで

記憶がないくらいまで
窓の外はもう明るい
飲み干したグラスと缶
焦げたにおい

マンション4階 対 木造アパート
上の大家はヒステリックで
お出迎え 死神の形相

何度も何度も重ねて送る
チョコレートくらいしかない
ウイスキー、浮き出た血管

死にたくないよな、お互い

見上げて首を痛めるのはもう飽きてきた
でも高所恐怖症だし
でも海底も苦手
でもでもってうるさいな、心音くらいに

伸びた爪、髪

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夢、蜘蛛、爪

夢に名前を付けるのはおやめなさい、夢と現実の区別がつかなくなりますよ

そう言われて育った。

蜘蛛を殺すと雨が降りますよ

そう言われて育った。

夜に爪を切ると、ヘビが出ますよ。

そう言われて、育った。

結果として夢に名前を付けたことは今まで一度もない。
名付ける前に内容を忘れてしまうか、
もしくは自分の語彙力を超える夢に圧倒され、言葉を失ってしまうからだ。

蜘蛛を殺したことは、きっとあ

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あまりにも簡単に 難しい命は消える

悲しかったはずだ
あの日、電波越しに友人の死を知った時は

きっと悲しかった
ちゃんと、悲しめていたはずだ

僕は彼の一番の友人ではなかった
だからこそしっかりと悲しまなければいけなかった

ごめん

本当はあまり悲しめなかった

泣いたらあなたを悼んでいることになるか

嗚咽した分、あなたを想うことになるか

そんなにチープな弔いなら、おそらく君はいらないだろう

ごめん

酒を飲んだ

馬鹿み

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だれひとり 見ていないなら

トラックの音が、振動が
今日は少し耳障りで
この手の震えはタイヤが大きいせいだと思いたい

悲しいのです
この世に一人 今ここで 何もできないことが
そういって死んだ偽善者が何人もいることも
彼ら、彼女らの善に偽りがなかったことも

えんじ色 鉄パイプ
生ぐさい青春
改行すればリセットできるような人生

おいしいと
そう言える日々

風邪を引いた時に見る夢みたいだ
体が震える

昼のことば

目に見えないまま勝手にいなくなって
あなたはきっと美しかったのに

あなたが今誰と、その手を重ねているのか
吐き気がするくらいには、考えています

いっそのこと殺してくれないか
だったらもう終わりにしてくれないか

請求書ばっかりがたまっていく
この心労分の請求は誰に送ればいいですか

向かいのビル ベランダ
タバコを吸う誰か、病棟、点滴

あなたは何も見ないまま
その大きな瞳に僕すら映さないまま

きっと全部

ポテンシャルがモノを言うから
能あるフリして爪隠す
こんな生活サイコー サイコー
ユニバーサルなこのデザインなら
儲かる気がして売り飛ばす
雑な刑罰の対象 対象

週刊誌はリサイクルされて月刊誌になる
夕立は溜まり溜まっていつか海になる
消火器が爆発しちゃって大火事になる
電子音が響きすぎて胃腸炎になる

すらり 白い あなたの綺麗な指
ぐらり 酷い 醜い性衝動

田中さんと 鈴木さんの 間にでき

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吐き出すだけ吐き出す

今日はスープを飲みましょう
満員電車を煮込んだような

マスクで顔を隠していても
君が美しいことだけはわかる

カフェが潰れた後に漫画喫茶ができた
みんな娯楽の奴隷だね

全日本、こころの擦り傷同好会

ちっちゃい仕事に感謝しよう
おっきい悪事を嘲笑おう
可愛い女の子を褒めよう
昔の恋人は忘れよう

なりたいものはなんにもなんにもない
でも、もし、できることなら
何様かにはなっちゃいたい
そんなか

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ポップな自己嫌悪

大きめのサイズの服を買ったら
自分の器の小ささが目立つからやめた

可愛い女の子に告白されたけど
自分の醜さが際立つから断った

空気清浄機をもらったけど
僕の溜息だけ無視される

熱いお風呂に入っているのに
冷え切ったままなんだ

突然英語で喋んないで
突然リズムに乗んないで
急に友達をやめないで
その手に持った武器を今すぐ捨ててよ ねえ

エスカレーターは左側
だけど生まれは関西です
お箸を持

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夜とアルコール

履き潰した靴の中は既にぬかるんで
音を立てながら街を歩いている
池袋の街にジャズは似合わず
安物のハイハットが小気味よく4つに8つ刻んでいる

小さな車両で隣り合わせた 茶色い髪の長い女の子が
可愛いか美人かのギャンブルに毎日溺れている
この子は美しいに違いないな
痛いくらいに抱き合いたいな

とか言って 飲んで 吐いて 最低

な夜も最高だったのだ
タイトルも無いような夜が
延々と続くと思ってい

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友達が好きだよということば

時に 好きなものが嫌いになるけどさ
180度逆の話なら 世界はちょっと平和なんだろう

僕ら 同じ水色のタバコをふかしてはさ
「今日もダメだ」なんて言うけれど
案外そんな毎日が好きだから
ここにいるんだろね

無駄なものばかりなようで
無駄なことなんてないような
小さな部屋で誰かといるんだね

無機質な声も
買い漁った本も
落ちている長い髪も
全部に少しは僕の匂いが
染み込んでるんだよな

異質こ

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将来、いつかの夢の話

僕が普段聞かない バラードなんかを聴き始めたら
恋をしていると思ってくれ

君はいつも可愛いのさ
次に会うときはもっと可愛いだろう
歩道の端っこを 平均台みたいに歩く君が好きだ

シングルコイルが音を拾う
ぎゃんぎゃんと 君に届いて欲しそうに鳴く
ただ今日は アンプにつながずに
君に子守唄を弾こう

君を抱いている時しか僕は
君に可愛いと言えないけど
君だってかっこいいなんて
言ってくれないじゃな

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いつだったか

2人の女の子と、最近よく夜を共にしている。もちろん、会うのは別々に。
1人は年下で、1人は年上。

普段ぼくは涙袋をメイクでしっかりつくっているような、真っ白い肌に赤いリップをしたような、アイドルのような女の子が好きだけれど
その2人は全然当てはまらない。特に年下の方は当てはまらない。

年下とはお互い、ちょっとだけ好きだよなんて言葉を交わしながら、お互いが付き合うことになったらめんどくさいだろう

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