ポップな自己嫌悪

大きめのサイズの服を買ったら
自分の器の小ささが目立つからやめた

可愛い女の子に告白されたけど
自分の醜さが際立つから断った

空気清浄機をもらったけど
僕の溜息だけ無視される

熱いお風呂に入っているのに
冷え切ったままなんだ

突然英語で喋んないで
突然リズムに乗んないで
急に友達をやめないで
その手に持った武器を今すぐ捨ててよ ねえ

エスカレーターは左側
だけど生まれは関西です
お箸を持つのも左側
だけどIQは普通です

なんなら平凡以下のしがない会社員です
年収も高くないよ 家なんて買えないよ
残念ながら 実家も一般庶民だよ
パーティーなんてやらないよ 好物は肉じゃがだよ

センサーに引っかかったこと
実は心の一部が機械だったこと
タバコを吸って吐く時に出るのは
心のモーターが壊れているから

ライオンは地下鉄の改札を通れません
なぜならとっても強いから
僕なんて手荷物検査を通れません
なぜなら自分に自信がないから

ていうか赤信号うるさいな
酒飲んでふらふらするな、いい大人だろ
関係ない人生にとやかく言いたくないが
みっともないぜ、俺もだけど

美味しいね 君が作ったの? そんなわけない
だって君は星を食べるから
主食が空間を裂いた時のあの火花だから
一緒に見た夕日は君のご飯になるのかな

お客様は神様です
なら僕は更にその上です

ヒールを履いた女の子に
スニーカーを履かせて回るお仕事をしています
つり革を一つ一つ
星の形にして回るお仕事もしています

本業は公務員です

安定した収入と地位
そして不安定な情緒

恋したいと嘆くわりに
誰かを愛する気概がない

ケラケラ笑って泣いたのに
その瞬間の記憶がない

バカばっかりだ
多面的なご意見

美味しい美味しい白米を
おかゆにして食べました

僕の体は帯電しやすい
だからスマホがすぐに死ぬ
白い服を着てカレーを食べる
飛び散った模様で世界地図


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