朝焼けまで

記憶がないくらいまで
窓の外はもう明るい
飲み干したグラスと缶
焦げたにおい

マンション4階 対 木造アパート
上の大家はヒステリックで
お出迎え 死神の形相

何度も何度も重ねて送る
チョコレートくらいしかない
ウイスキー、浮き出た血管

死にたくないよな、お互い

見上げて首を痛めるのはもう飽きてきた
でも高所恐怖症だし
でも海底も苦手
でもでもってうるさいな、心音くらいに

伸びた爪、髪
生きた証を何度も切って生きている

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?