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雑閑

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記事一覧

浮泛不時着フリュイディティ

わたしはわたしをどこへ飛ばしてしまったの?
ロケットには想いを積めるだけ詰めて

遠ざかるふるい明かりたち
いまだ虚空を見つめている
つぎの光へはまだまだ遠い
このジェットが止まっても
あの場所へ戻れるわけではない
てばなしに放り投げられて
空気が薄れてなにもわからなくなって
なにかがたくさんあって、でもなにもなくて
ただただその場所に彷徨うだけ

もう時間が過ぎて、意味のなくなった感情
傷に合わ

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グレイコードの雲行きは?

暑い日は外へ出たくないし
寒い日は外へ出たくないよ
雨が降るなら出掛けるのは億劫だね

熱い関わり合いは疲れるし
冷たくされるのも淋しいよ
湿った関係だと居心地がわるいなあ

曇った表情
集った情報
しかめっ面をほどいて
充電コード巻きつけて
なにをしてる
なにをしよう
なにができたっけ、わたし?

やさしい真ん中はどこにあるだろうか
自分が自分に縛られない場所
ぐるぐる渦巻いてるのは誰なのか

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不透明に穿つ月明かり

向こうへ満ちるは勇気ばかり
不毛で良いつらぬく気がない
嘘、不誠実、悪口、わたし
無等星偽わる罪は無し

いつのまにかに
雲上にいるは薄い朝陽

知るのは痛み
ふとした瞬間によみがえる
胸の奥の痛みがこみあげる
いつも会いたいと呼びかける
まだ粗い、心は、ひとみに宿る

あなたたちの存在はわたしの重力源
あたたかい光のみなもとは影を垂らし
やわらかい影をわたしは重たく引き摺る

敵ではないよ
ふた

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くらいくろいガスの中で星は

くらいくろいガスの中で星は

ああ……どうか
さびしくなってしまう前にひとりにしてくれないか
きっとだれもいない街のほうが
ずっとさびしくないのだ

スポットライトも明るい夜更けも今は要らない
だれもわたしを見ていなくても、どこかで星が灯っているならそれでよかった

明日もあの星は同じように輝いているだろうか?
もがくみたいに手を伸ばしたけど
掴んだはずだったものは泡なんかよりも呆気なくかき消えて
明日の自分なんかには頼れない

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虚無感の夜這いワルツ

ふとんのなかにはなんにもない暗闇
なんてことはない空虚な思考と踊る

過去と未来はどっちが、先なのだろう
シリウスAとシリウスBの距離を思う
北だけが上になった世界
どこかの車のブレーキや、風が鳴り止んだ音と、残響、
寂寞、寂寞、寂寞……
明日のことを考えながら、眠りかたを思い出す

手が冷たい人は心が温かい なんて言ったのはだれ?
どこを触ってもひんやりしていて、脈を打つむねの中はこんなにも冷た

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「またね」がないから今夜は幽霊

これは極論である
これは比喩である

わたしは今夜幽霊だから

ティーカップの中にはいない、元からいない
スプーンの中にもグラスの中にもアールグレイの中にもいない
でも探してしまう
なぜなら不特定多数の集まるテーブルにいて、ほかに出来ることがないから

不特定多数とはわたしで、あると思う、
わたしとは不特定多数だ

口を開けば嘘を吐いた
口を閉じてそのまま嘘を噛んだ
自分以外の誰かからすれば真実で

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傾いて死んでいる名前がいたらそれはわたし

逃げることからも逃げたいだけのループ

早く消えたいって思って泣いて
なのに誰かが悲しむのは嫌だって
これは矛盾ですか、罪ですか
ごめんなさい悪いことが何かはわかってるんだけど

すぐにでも消えたいっていう欲望と
このままで過ごしたいっていう希望
でも次の日を渇望した名も姿も知らぬ誰かの影が引っかかっていて
それに伴う罪悪感に
苛まれてそしてまた失いたくなる

周り見ているつもりで、ほら堂々巡り

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悲しいことも大切にね。

つらいつらいとほざいてたわたしが
めぐりめぐって一体なにができるようになった?
得たものは溢れるくらいいっぱいなのに
零れなかったのは悲しみだけ?

せめて悲しみをいかすことを
せめてかなしみをいかすことを……

進むのはいつだって猛スピード
自分自身の道なのに
いつも、おいてきぼり

悲しいことも大切にね。

2016/10/13 00:02

きらきら夢プランニング

明日の予定ができると嬉しい
明日の交流ができると、嬉しい

虚無に生きているので、なにかと触れあうとそれだけで安心できる
人は人と触れあって意志が生まれる
ただただ空気に囲われるだけの生活では、わたしはわたしという人にはなれないのだ
ただ地表と並行でいるだけの生活では

でもこれら全てを嘘だと告げることを、
無かったことにはさせてくれまいかと、
わたしはゆるされたい。

断れないからせめてリセット

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夢でもみれたら救われたのに

晴れた日の午前がこんなに暗いなんて知っていたか?
いや知っていたはずだけど
あんまりに頭の中がブランク
先延ばしにしたあれこれ全てがわたしの細胞を壊した
ため息も涙も闇の中ならかくす必要もなかったね

子猫を真似るみたいに小さくなってソファにころがる
なんか、体温をきつく抱きしめて
眼球をうごかすのも億劫な時間がなんども来る

ブランケットとその中身
体が軽くなって息がつまるような思いを夢想する

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