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木束
2020年7月31日 22:56
わたしはわたしをどこへ飛ばしてしまったの?ロケットには想いを積めるだけ詰めて遠ざかるふるい明かりたちいまだ虚空を見つめているつぎの光へはまだまだ遠いこのジェットが止まってもあの場所へ戻れるわけではないてばなしに放り投げられて空気が薄れてなにもわからなくなってなにかがたくさんあって、でもなにもなくてただただその場所に彷徨うだけもう時間が過ぎて、意味のなくなった感情傷に合わ
2020年7月16日 20:33
暑い日は外へ出たくないし寒い日は外へ出たくないよ雨が降るなら出掛けるのは億劫だね熱い関わり合いは疲れるし冷たくされるのも淋しいよ湿った関係だと居心地がわるいなあ曇った表情集った情報しかめっ面をほどいて充電コード巻きつけてなにをしてるなにをしようなにができたっけ、わたし?やさしい真ん中はどこにあるだろうか自分が自分に縛られない場所ぐるぐる渦巻いてるのは誰なのかあ
2020年5月25日 11:53
向こうへ満ちるは勇気ばかり不毛で良いつらぬく気がない嘘、不誠実、悪口、わたし無等星偽わる罪は無しいつのまにかに雲上にいるは薄い朝陽知るのは痛みふとした瞬間によみがえる胸の奥の痛みがこみあげるいつも会いたいと呼びかけるまだ粗い、心は、ひとみに宿るあなたたちの存在はわたしの重力源あたたかい光のみなもとは影を垂らしやわらかい影をわたしは重たく引き摺る敵ではないよふた
2020年5月11日 00:02
ああ……どうかさびしくなってしまう前にひとりにしてくれないかきっとだれもいない街のほうがずっとさびしくないのだスポットライトも明るい夜更けも今は要らないだれもわたしを見ていなくても、どこかで星が灯っているならそれでよかった明日もあの星は同じように輝いているだろうか?もがくみたいに手を伸ばしたけど掴んだはずだったものは泡なんかよりも呆気なくかき消えて明日の自分なんかには頼れない
2020年4月30日 20:38
ふとんのなかにはなんにもない暗闇なんてことはない空虚な思考と踊る過去と未来はどっちが、先なのだろうシリウスAとシリウスBの距離を思う北だけが上になった世界どこかの車のブレーキや、風が鳴り止んだ音と、残響、寂寞、寂寞、寂寞……明日のことを考えながら、眠りかたを思い出す手が冷たい人は心が温かい なんて言ったのはだれ?どこを触ってもひんやりしていて、脈を打つむねの中はこんなにも冷た
2020年3月26日 17:20
これは極論であるこれは比喩であるわたしは今夜幽霊だからティーカップの中にはいない、元からいないスプーンの中にもグラスの中にもアールグレイの中にもいないでも探してしまうなぜなら不特定多数の集まるテーブルにいて、ほかに出来ることがないから不特定多数とはわたしで、あると思う、わたしとは不特定多数だ口を開けば嘘を吐いた口を閉じてそのまま嘘を噛んだ自分以外の誰かからすれば真実で
2020年3月6日 09:07
逃げることからも逃げたいだけのループ早く消えたいって思って泣いてなのに誰かが悲しむのは嫌だってこれは矛盾ですか、罪ですかごめんなさい悪いことが何かはわかってるんだけどすぐにでも消えたいっていう欲望とこのままで過ごしたいっていう希望でも次の日を渇望した名も姿も知らぬ誰かの影が引っかかっていてそれに伴う罪悪感に苛まれてそしてまた失いたくなる周り見ているつもりで、ほら堂々巡り
2020年2月15日 18:25
つらいつらいとほざいてたわたしがめぐりめぐって一体なにができるようになった?得たものは溢れるくらいいっぱいなのに零れなかったのは悲しみだけ?せめて悲しみをいかすことをせめてかなしみをいかすことを……進むのはいつだって猛スピード自分自身の道なのにいつも、おいてきぼり悲しいことも大切にね。2016/10/13 00:02
2020年2月9日 02:18
明日の予定ができると嬉しい明日の交流ができると、嬉しい虚無に生きているので、なにかと触れあうとそれだけで安心できる人は人と触れあって意志が生まれるただただ空気に囲われるだけの生活では、わたしはわたしという人にはなれないのだただ地表と並行でいるだけの生活ではでもこれら全てを嘘だと告げることを、無かったことにはさせてくれまいかと、わたしはゆるされたい。断れないからせめてリセット
2020年2月6日 12:50
晴れた日の午前がこんなに暗いなんて知っていたか?いや知っていたはずだけどあんまりに頭の中がブランク先延ばしにしたあれこれ全てがわたしの細胞を壊したため息も涙も闇の中ならかくす必要もなかったね子猫を真似るみたいに小さくなってソファにころがるなんか、体温をきつく抱きしめて眼球をうごかすのも億劫な時間がなんども来るブランケットとその中身体が軽くなって息がつまるような思いを夢想する