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コンプレックスが導いてくれた今の僕.

「大学で何を学びましたか?」と面接で聞かれた時、僕はいつもこう答えた







心理学です




あまりにも抽象的な答えに、面接官は戸惑いの表情を見せていた。
たたこれだけは自信を持って言えるフレーズなのだから言わせてほしい。



10年後、もし大学生活を振り返ることがあったならばきっと、

『心理学を通して人間の行動を解明しようとしていたなー』


『狂ったように心理学の本を購入し、勉強していたよなー』



なんて少し懐かしく思ったりするんだろう。

それくらい僕は心理学という学問に向き合った。

電車で移動するときはカバンにひっそりと心理学の本を入れ
時間を見つけては読んでいた(ドハマりしていた)

僕は何となく心理学に興味を持って、大学で勉強していたわけではなく
過去にあった出来事がトリガー(引き金)となって今に至るわけだ。


心理学に向き合うきっかけを話したことがなかったから、
せっかくなのでnoteに綴ってみたいと思う。





きっかけは高校生の時だった



高校時代


高校時代をさらっと振り返ってみる。


サッカーや野球、ラグビーが強いスポーツ強豪でありながら自称進学校を謳うクセのある高校に通っていた。
高校では友達も多くなく(むしろ少ない)、彼女もいない平々凡々などこにでもいるような生徒だったと思う。
「スポーツ推薦」で入学してくる人が友人やクラスメイトには多くいた。
彼らは自分に自信があり、非常にエネルギッシュな人たちだった。
そんな彼らと一つ屋根の下、同じ教室で過ごしていたのが僕の高校時代

高校時代


当時のことを少し思い出してみると、
僕はスポーツ推薦で入学してきた彼らと自分を比較して、
いつも自己嫌悪に陥っていたのを鮮明に覚えている。

「あの人はあんなにすごいのに、自分には何も強みや魅力がない」


自分が惨めですごく嫌いだったし、価値がない人間だと思っていた。
その恥かしさから周囲にこの本音を打ち明けることもなかった。

正直、学校に行くのも嫌のが嫌だったことも(笑)

そんな僕には唯一の楽しみがあった。
それはアーティスト・星野源さんの音楽を聴くことだった。


帰りの電車内、乗り換えの待ち時間、勉強の合間
星野源さんの『SUN』を聞いて自分を励まし、時に背中を押してもらった
ことを昨日のことのように思い出す。

(僕と年齢が近い人は『この曲めちゃくちゃ聞いてたよスキ!』って
共感してくれる人多いのではないでしょうか…….)


休み時間

僕は授業終わりの休み時間、
教室にいるクラスメイトを見ていつも疑問に思っていたことがあった。


「あの子はなんであんなに友達が多いのだろう?」

「あの子はなんで女子から好かれているのだろう?」

「あの子はなんで先生から好かれているのだろう?」


あの子と僕にはどんな違いがあるのだろうかといつも考えていた。
常に比較、比較、比較…………….

「何でなんだろう」という純粋な問い

これは完全に自らのコンプレックスからくるものだった。

友達も少ない
彼女もいない
クラスの人気者でもない
特技や目立つような特徴もない

クラスメイトを見渡すと「サッカーが上手くて他校の彼女がいる人」や
「野球部のエースとして期待されている人」などマンガのヒロインのようなキャラクターの立った人が多かったから、余計に劣等感が強くなっていたんだと。今振り返ると冷静にそう思う。


「クラスの人気者」とそうじゃない人

「彼女がいつもいる人」そうじゃない人

「友達が多い友人と」とそうじゃない人


「クラスの人気者」や「彼女がいる友人」を見て共通していたのは

総じて対人魅力が高いということだった


すごく魅力的だった、カッコよかった、惹かれるものがあったのだ




そこで僕は
『人間というのは人のどんなところに惹かれたり、好きになったり、
または嫌いになったりするのだろうか』
と考えさらに深く知りたいと思った。自らの好奇心が刺激された瞬間だった。

こういうのはいわゆる「対人魅力」というカテゴリに入る。

心理学でもかなり研究が進んでいる分野でして(特にアメリカの大学では)社会心理学の教科書にも、よく掲載されていたりする内容である。

ふと休み時間に頭の中で考えていたことがきっかけで、心理学に興味を持ち結果的に大学で学ぶことになったのだ。



ただ結局、大学では「対人魅力」に関して研究することはなかったけど(笑)



もし僕が友達が多くて、異性からもモテる。
自己肯定感が高く自信も持ち合わせているような人間であったら、
劣等感を抱くこともなかっただろうし、
自己嫌悪に陥いって悩むこともなかったと思う。
そして高校時代をもっと謳歌できたのかもしれない。


コンプレックスを抱えていたことで、心理学という学問に興味を持った。
僕は人生には色んなきっかけが眠っているのだろうと思う。



きっかけはいつも生活のどこかで潜んでいる。そう思っている。


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