【詩】青い星の夏

あせらずゆっくりいこうよと
赤く光る星が言う
僕らはもう どろどろと
指先から溶けはじめているのに

はやくあっちへいこうよと
白く光る星が言う
僕らはもう がらがらと
足元から崩れ出しているのに

赤い星の表面温度は三千度
白い星の表面温度は一万度
だってさ

この生ぬるい青い星にも
もうすぐ夏が来る




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