仲村

私はどこへ行きたいのでしょうか。

仲村

私はどこへ行きたいのでしょうか。

記事一覧

太陽が夜に眠る時 私は静かに目を覚ます
月明かりの灯す下 幽霊達の集う場所
声を出さずに泣く君の 心の叫びが木霊する
萎れ散りゆく睡蓮が 花開く時を待ち侘びる

仲村
3時間前

まだ見ぬ誰かへ。

手紙を書く。 宛先はまだ見ぬ誰かへ。 「今日はとても寒い1日でした。腰まで雪が積もり、私は必死になって、その雪をかき分けておりました。」 ゆっくりと、静かに、ペ…

仲村
1日前
4

少女

過去の再演。トラウマとフラッシュバック。 寝かしつけていたはずの少女が目を覚ます。 「まだ眠っていていいんだよ」 なんて言えるはずがない。殺したのは僕だから。心…

仲村
7日前
2

靄 = {I,愛,哀,穢}

仲村
9日前
2

他人の幸福を祈るのは自己の罪悪感を払拭するため。根源的に他者の幸福を祈れない。そのことが更に罪悪感を肥大化させる。良心が敵へと変貌して何度も姿を現す。

仲村
9日前
3

内在化された彼岸の点滅

逃走に続く逃走。何処までも逃げの歯車が根幹を動かす。錆が魂に付着し、肉体を蝕む。 「居場所がない」と孤独に嘆く彼女の全てが虚言であり、欺瞞に包まれていた。 闘争…

仲村
9日前
4

唯一の共感者。

凡そ命を宿すもの、いや万物は常に孤独を抱えている。 一期一会とは期間の問題だ。街中ですれ違う人、学校生活を共同する者、社会的生産の為の雇用関係、大切な友人や恋人…

仲村
11日前
6

「人間の生き方としては健康よりも狂気が本源的です。健康の方がむしろ作られた状態なのです。」理想に患者を同一化した先にあるものは現状であり、そこから一歩ずれれば理想の追求へと後退する。根幹を織り成すものは「健康」ではなく「納得」である。故にその人自身の倫理に居直ることが重要となる。

仲村
11日前
2

鳥が鳥であることを証明する為には鳥という言葉を使ってはならない。そもそも鳥は鳥ではないのだから。

仲村
2週間前
4

目を瞑っていたほうが幸せだ。しかし目を瞑れば君は君ではなくなり、この世界から消えてしまう。半透明に生きられたらどれほど美しいのだろうか。

仲村
2週間前
1

私はこの世界を降りたい。

閉鎖病棟に入院して何日かが経過した。 「あいつは死んだのかな?まぁ、軽く刺したぐらいだから死んでないだろうけど。死ねばいいのに。」 白色の壁に向かってつぶやく。…

仲村
2週間前
9

君は私。

「君は私だよ。」 嘘偽りない純粋な眼差しで彼女は言葉を吐いた。目まぐるしく変化する景色を見向きもせずに、ただ一点だけを見つめる彼女に逞しさを感じた。 「どういう…

仲村
2週間前
3

メモ)幻滅の循環は自己を不幸へと導く悪魔+期待とは単なる減価償却にすぎない+己の信念すら忘れ本来性を見失う+ペルソナのファッションショー

仲村
2週間前

入り混じりの世界を

感情を呼び止める者はあなたではなく私であった。 心は友を作るものではなく孤独を生み出すものであった。 居所を失った私は夜道を今日も彷徨うのであった。 失ったもの…

仲村
2週間前
2

地獄と天国

この世界は地獄だ 地獄の中に喜びなどない 自然が私を拒絶する 築いた城は一夜で崩れ 虚しく儚い命が回る あぁ、なんて醜いのだろう 私は死にたい この世界は天国だ…

仲村
3週間前
2

-➡0 0➡+

匿名「お前は学生時代何を頑張ってきたんだ?」 青年「学校を卒業した。」 匿名「学校を卒業しただ?そんなこと当たり前のことだろwwwそれは頑張ったとは言わない。」 …

仲村
3週間前
3

太陽が夜に眠る時 私は静かに目を覚ます
月明かりの灯す下 幽霊達の集う場所
声を出さずに泣く君の 心の叫びが木霊する
萎れ散りゆく睡蓮が 花開く時を待ち侘びる

まだ見ぬ誰かへ。

手紙を書く。

宛先はまだ見ぬ誰かへ。

「今日はとても寒い1日でした。腰まで雪が積もり、私は必死になって、その雪をかき分けておりました。」

ゆっくりと、静かに、ペンを進める。

「溶けた雪が肌に沁み、赤く腫れてしまいました。手は震え、吐息が白く消えてゆきました。」

夢うつつに眠る。朦朧として薄くなった字を眺めながら。

「この手紙を読むあなたはどのような姿をしているのでしょうか?どのようなお

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少女

過去の再演。トラウマとフラッシュバック。

寝かしつけていたはずの少女が目を覚ます。

「まだ眠っていていいんだよ」

なんて言えるはずがない。殺したのは僕だから。心の烙印がいつも君を想起させていたのだから。

僕は君のアドボカシーには決してなれない。罪の意識に耐えられないから。
君の言葉を理解できないから。無意識に拒絶してしまうから。

何よりも君を生んだのは僕だから。

「ごめんね」

そう何

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靄 = {I,愛,哀,穢}

他人の幸福を祈るのは自己の罪悪感を払拭するため。根源的に他者の幸福を祈れない。そのことが更に罪悪感を肥大化させる。良心が敵へと変貌して何度も姿を現す。

内在化された彼岸の点滅

逃走に続く逃走。何処までも逃げの歯車が根幹を動かす。錆が魂に付着し、肉体を蝕む。

「居場所がない」と孤独に嘆く彼女の全てが虚言であり、欺瞞に包まれていた。

闘争自体が逃走だ。思考を麻痺させ、鈍感に、そして盲目的に自己を消費する。君はこの世界を生きられない。

白紙ですらない。物体すらない。何ひとつない。

自己像と主体の相克。生きる屍に過ぎない。

気付いてほしかった。気付かないでほしかった。

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唯一の共感者。

唯一の共感者。

凡そ命を宿すもの、いや万物は常に孤独を抱えている。

一期一会とは期間の問題だ。街中ですれ違う人、学校生活を共同する者、社会的生産の為の雇用関係、大切な友人や恋人、家族。

その他諸々、全ては一期一会であり、マクロ-ミクロの違いでしかない。

故に人間はいつの日も寂しさを抱え、孤独の世界を生きている。ここには仮初の繋がりだけが存在し、芯なき点線を御守りに息をする。

季節の移ろいの美しさを味わう。

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「人間の生き方としては健康よりも狂気が本源的です。健康の方がむしろ作られた状態なのです。」理想に患者を同一化した先にあるものは現状であり、そこから一歩ずれれば理想の追求へと後退する。根幹を織り成すものは「健康」ではなく「納得」である。故にその人自身の倫理に居直ることが重要となる。

鳥が鳥であることを証明する為には鳥という言葉を使ってはならない。そもそも鳥は鳥ではないのだから。

目を瞑っていたほうが幸せだ。しかし目を瞑れば君は君ではなくなり、この世界から消えてしまう。半透明に生きられたらどれほど美しいのだろうか。

私はこの世界を降りたい。

私はこの世界を降りたい。

閉鎖病棟に入院して何日かが経過した。

「あいつは死んだのかな?まぁ、軽く刺したぐらいだから死んでないだろうけど。死ねばいいのに。」

白色の壁に向かってつぶやく。私は独りだった。家庭には居場所がなく、学校にも上手く馴染めなかった。

鬱憤を感じ、日々を消費していた。んで時たま趣味で夜の街を散歩していたときに、音楽をかけながら踊っている集団に出会った。

彼らが社会に馴染めず、疎外感を抱いていたの

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君は私。

君は私。

「君は私だよ。」

嘘偽りない純粋な眼差しで彼女は言葉を吐いた。目まぐるしく変化する景色を見向きもせずに、ただ一点だけを見つめる彼女に逞しさを感じた。

「どういうこと?」

僕は率直に返した。彼女と同じ純粋な眼差しで。

「君は私なんだ。そして私も君なんだ。君は自分が誰なのか分かってる?恐らく分かってないと思うんだ。それは私も同じ。私も私が誰なのか分かっていない。」

時々、彼女は僕といるにも関

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メモ)幻滅の循環は自己を不幸へと導く悪魔+期待とは単なる減価償却にすぎない+己の信念すら忘れ本来性を見失う+ペルソナのファッションショー

入り混じりの世界を

入り混じりの世界を

感情を呼び止める者はあなたではなく私であった。

心は友を作るものではなく孤独を生み出すものであった。

居所を失った私は夜道を今日も彷徨うのであった。

失ったものの多さに気づいた時、大きなため息が漏れ出た。

苦しみは連鎖した。過去が私の首を絞めた。

ありきたりな道が私の足を掴んだ。泥沼へと引き摺り込んだ。

足りない何かが分からなかった。見つからないことに嘆いていた。

数えてばかりだった

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地獄と天国

地獄と天国

この世界は地獄だ

地獄の中に喜びなどない

自然が私を拒絶する

築いた城は一夜で崩れ

虚しく儚い命が回る

あぁ、なんて醜いのだろう

私は死にたい

この世界は天国だ

天国の中に悲しみなどない

自然が私を受容する

築いた城は光を繋ぎ

綺麗に輝く命を回す

あぁ、なんて美しいのだろう

私は生きたい

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匿名「お前は学生時代何を頑張ってきたんだ?」

青年「学校を卒業した。」

匿名「学校を卒業しただ?そんなこと当たり前のことだろwwwそれは頑張ったとは言わない。」

青年「じゃあ、具体的に何をしたら頑張ったことになるんですか?」

匿名「そりゃあ、お前あれだろう。例えば良い大学に入ったり、生徒会長になったりとか・・・そういうのだろう。」

青年「つまり学校に行き、そして卒業することは前提で、そこ

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