混濁
荒れ狂う嵐が故郷を襲う。氷塊を心に宿し、衝動と破壊を以して自己を形成する。
メシアの再来は隷属を意味する。僕は僕だ。自己是認を通し、僕は僕となるのだ。
カフェオレ 混濁 苦味と甘味の調和点
複雑と単純を反復し、孤独を自認。酸素は有毒性を持つのだ。僕は息を吸えない。排水管。粘液状の穢れが気管支を詰まらせる。
「地球なんてものは丸形のゴミ箱だ」
深く頷く。その通りだ。諦観と妥協がカタルシスの土台だ。
太陽。月明り。街灯。豆電球。蛍。光子。幽霊の皮膚は焼け爛れ、核が露出する。
薄氷 蜃気楼 幻影 全て泡と消える
少なくとも5つだ。5つもあるのだ。それなのに、この小さな宇宙にすら僕は辿り着くことができない。空間を漂うチリに同じ。衝突もなく浮遊し続けるのだ。
舵のない船。本当は舵を捨てたのは僕なのかもしれない。
自己矛盾 主体と受動 自由になりたい。
深部には青く揺れる炎がある。両手で囲み温もりを味わう。か細くも力強く燃え続けるこの灯を誰にも奪わせない。
憎悪と醜悪に満ちた丸形のゴミ箱。生ごみは可燃性なのだから。
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