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ネコエッセイ

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ニコライ宮殿の猫たちに限らず、猫たちのことをいろいろ綴っています。
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記事一覧

こんな初夢を見てよかった

こんな初夢を見てよかった

 めずらしく初夢を覚えていた。そして、その内容が一生忘れないであろうものだったので、ここに書き留めておこうと思ったのは1月2日のこと。
 早く書こう書こうと思っていても、なかなか環境が許してくれない。1月中には書きたいと思っていた。だって、初夢の話だから。

 ふだんの夢は、比較的に覚えている方だと思っている。noteにも昔の夢の話を書いたことがある。 

 でも、今まで初夢をきちんと覚えていたこ

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猫の不思議なチカラ

猫の不思議なチカラ

 実家へ行って、頼りなくなり何かとおぼつかなくなってきた母の世話をしてきた。世話をしてきたといっても、本人はあまり自覚がないので、母の立場になるのであれば、「母に会いに行ってきた」程度の表現がよいのかもしれない。

 多くの老人と同じく、母も薬が増えた。高血圧、骨粗鬆症、高コレステロール血症、便秘… そして、いつ、どの薬を飲むのかを理解し切れていない。

 週に2,3度実家へ行き、都度、薬を整える

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新しいキャリーを買った

新しいキャリーを買った

 ニコライくん(ニコライ皇帝陛下)に加え、フレイヤちん(フレイヤ女神様)も病院へ連れていくことが増えてきたので、新しいキャリーを買った。現役キャリーとして4つめになる。

 2にゃんいっしょに入ってもらえる車輪付きの大型キャリーも持っているのだが、ニコライくん+フレイヤちんの組み合わせはダメ。というか、ニコライくんは気難しいから、誰といっしょでもダメ。

 これまでいっしょに連れて行ったのは2回。

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オンニャのヒステリー

オンニャのヒステリー

 このタイトルを付けてから、改めてヒステリーの定義を確認しようと思い調べた。Yahoo!でヒステリーとはで検索すると、

解離性障害や転換性障害としてのヒステリーについての検索結果が並ぶ。なるほど。いまは、まず疾患としてのヒステリーの方が有名なのか。

(宇都宮東口ストレスクリニック様より)

 ワタクシに馴染みのあるヒステリーは、こちらの方だ。

感情をおさえることができず、病的に泣きわめいたり

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My First Cat (1)

My First Cat (1)

 11月も半ばだというのに、今年はまだ暖かさを感じる。なんせ、札幌の平地にまだ初雪が降っていない。遅い。

 あまりこの時期っぽい気温ではないので、ついカレンダーで日付を確認してしまった。今日は11月13日。

 11月13日。父の命日は毎年カレンダーにメモしているのに、メモをせずとも忘れていない身内の命日がある。父方の祖父の命日だ。ちなみに祖母の命日は、11月7日だ。
 以前もエッセイを書いたが

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野生の本能

野生の本能

 札幌も、平地の初雪までカウントダウンとなっている。この季節、晴れた日は空気がピリリと気持ちがいい。

 このピリリは、想定以上に洗濯物を乾かしてくれるので、日中、ワタクシはベランダに洗濯物を干す。陽が射していると、まだそんなに寒くない。

 ニコライ宮殿のこの季節のベランダ風物詩は、半中半外のベランダ(屋根ありの屋外だが、猫たちが脱走できないようになっている)に入り込んだまま弱ってしまうイトトン

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あの日から1年が過ぎた

あの日から1年が過ぎた

この記事には、ジョゼフィンお嬢さんの亡骸の写真が掲載されています。 

 あんなに暑い夏だったのに、もうすぐ初雪がやってくる。
 お嬢さんを抱えて夜間救急病院に急いだあの夜も、秋深しの夜だった。 

 10月15日。ジョゼフィンお嬢さんと突然お別れしてから、1年が経った。近頃、月日が流れるのが早い。あっという間の1年だった。

 ジョゼフィンお嬢さんについては、長い長い記録がある。お時間が許す方は

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2021年8月27日

2021年8月27日

 日が変わってしまった。当日中に投稿できなかった。

 8月27日は、ジョゼフィンお嬢さんの誕生日だった。今年、14歳になるはずだったけれど、お嬢さんはこの日を迎えることはできなかった。

 マガジン「ジョゼフィンお嬢さんのお話」を読んでくださった方はご存知と思うが、お嬢さんは昨年10月にこの世から次の世へ引っ越ししてしまった。

 生き物はみな、寿命を持っている。それは、いつやってくるのかわから

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仔猫を拾いきれなかった話

仔猫を拾いきれなかった話

 子どもの頃から猫が大好きで、猫を飼いたかった。しかし、実家では犬は飼ったけれど(ワタクシの希望ではない)、猫を飼いたいというワタクシの希望は叶えられなかった。

 ワタクシは、母が猫嫌いなのだとずっと思っていたが、そうではなかったことをのちに知ることとなる。ワタクシが19歳のとき、母はある日突然仔猫を連れてきたからだ。
 そのコについては、いずれまた。

 猫を飼うのが許されなかったのは、おそら

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