「バイトになろっか。」
こんにちは。さつきゆらです。自分は不思議な凹凸と気分の不調を持っています。つまり、発達障害(ASD)とうつ病の人です。
読んでおくとわかりやすいかも
下の文章を読んでおくとわかりやすいかもしれません。
忘れもしない誕生日
1日の業務が終了し、話があると伝えられたその日。
忘れない日になった。
「バイトになろっか。」
この言葉を言われたのは自分の誕生日だった。
そして、二日後に進退を決めろと言われた。
1年かけて頑張った就職活動。理念に対して共感し、当時の相談員に言われた「子供たちと似ているから気持ちがわかると思うよ」という言葉を裏切ってしまった。
帰宅したら待っているきらびやかな料理たちは涙の面影を残している自分にとって、無残にも輝いていた。
スモールステップと個々の個性を伸ばすを理念に掲げていたその場所は、ただの幻想でしかなかった。
名称は上記のものを見て判断してもらえればと思う。だからこそ名称は出さない。その場所の子どもに罪はない。
しかし幻想にすがり、夢を追いかけようと見てみないふりは出来なかった。
なぜなら、頻繁に虐待があったり、私に対してだけ制服が支給されなかったり、挨拶を返されなかったりとおかしな点がいくつもあったから。
最初は決まったとき、4月に本格的に始動出来る様にアルバイトから入った。
友達はインターネットだった。だって、何も教えてくれなかったから。
1回ミスをしたらその場を外された。二度と入らせてもらえなかった。
1回見たら覚えろの精神だった。二度目はなかった。
4月になったら
正式に正社員として活動していく事になった。
周りがキラキラして見えた。夢に向かって走り出す同期はおらず、同級生たちのSNSはみることが出来なかった。
立場上は正社員のはずだった。
なったにも関わらず、相も変わらず制服は私だけ支給されなかった。
電車に揺られて通勤していくとともに毎日流れ出す液体。
疲れからくる汗だと思ったそれは幻で、目から溢れ出す涙であることに気が付いた。自分では気が付けない身体の変化が精神を蝕んでいっていることを教えてくれていた唯一のサインだった。
そして現場から外された。
関係のない仕事を1日でできない量頼まれた。
後に発覚する発達障害の関係上、マルチタスクが出来ないため「出来ない」と申告したら「裁量を見極められないこちらが悪いのか」と怒られた。
どんどん息苦しくなっていった。今ならわかる。発達障害にマルチタスクは出来なかった。でも、以前「発達障害でもできない仕事はない」といっている人がいた。悪者はどっちだ。
1日も仕事を与えられなかった。
「〇〇をしていいですか?」と聞いた。「やれば~?」と返ってきたので○○をした。その後なぜ○○をしているのかと怒られた。
ASDの特性ゆえに言葉通りに受け取る自分が当時は憎かった。「なんでこんなにも考えればわかることができないのだろうか」と。
言ってはならない言葉
「あなたのためを思って」
「××さんと比べるのは悪いと思っているけれど」
この言葉を何回も何回も言われた。段々と支配されていく感覚と恐怖に蝕まれていく感覚があった。多分洗脳の手順であるような行動だろう。
上の立場の人間と下の立場の人間は平等ではならない。労働力と時間を渡している代わりにお金をいただいている。
完璧にでこなせるようになるには三年ほどかかると誰かが言った。アルバイトの期間を入れると半年で完璧を求められた私が世間からずれているのだろうか。
「バイトになろっか。」から二日後
まず、電話で伝えた。
相手のはきはきとした態度。待っていましたという感じの声のトーン。
はっきり言って憎らしかった。何度も何度も労働基準監督署に通った。万が一の時に裁判を起こせるように。
その後、退職届を出した。
会社に入れてもらえず玄関での受け渡しをした。手に持っている消毒液。バイ菌のように扱われている気分でいる自分の上で雲一つない青空がキラキラと輝いているのが憎らしかった。
お給料はこちらから言わなければもらえなかった。
取りに行ったらぐちぐちと「用意していた。取りに来なかったあんたが悪い」と言われた。そう言い残し、一筆書かされた。金銭に関して二度と口を出さないようにと。コピーは貰えなかった。目に焼き付けた。こんな場所で働いていた自分が馬鹿馬鹿しかった。
正直に言って、親御さんは裏の世界を知らない。全てが大学生のアルバイトで構成されていることを。その場しのぎでつけられた知識で療育をおこなっているという現実に。
並行でいっていた精神科
自分の発達障害の事を調べる目的のために精神科に通っていた。昔から感じる周りとの違和感の正体を突き止めるために意を決して通っていた。
今まで、発達障害で起きる二次障害は抑うつで済んでいた。
結果として
うつ病の診断が降りた。
未だに、フラッシュバックに襲われている。
夢にも現れる。夢の中で「出来損ない」と呟かれる。息が詰まり、夢だと気がつき無理やり目を覚ます。あたりは漆黒に染まっていて時計の針は4の数字を示していた。
もう現れないでほしい。息をしたい。水素と酸素の化合物を求めたい。
人魚は陸に上がってはいけなかった。
ああ、多分、助成金のためのコマだったんだな。
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