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ミステリー小説紹介

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ミステリー小説を、なるべくストーリーそのものに触れずに、読後の楽しい気持ちで紹介したいと思います。
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2020年5月の記事一覧

読書紹介 ミステリー 編Part4 『連続殺人鬼カエル男』

読書紹介 ミステリー 編Part4 『連続殺人鬼カエル男』

 どうも、こぞるです。
 今回の作品は中山七里先生の『連続殺人鬼カエル男』。キャッチーなタイトルですよね。これは2009年に『このミステリーがすごい!』大賞(通称『このミス』)という、一般公募できるミステリー小説の新人賞の中でも一番といってもいいほどのコンテストで、最終候補にまで残った作品です。ちなみに、その年の大賞には中山七里先生の『さよならドビュッシー』が選ばれています。・・・中山七里先生?あ

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読書紹介 ミステリー 編Part3 『プレゼント』

読書紹介 ミステリー 編Part3 『プレゼント』

どうも、こぞるです。
今回の作品は、若竹七海先生の『プレゼント』。文庫版の表紙が好きです。

 女探偵といわれて想像する人物っていますか?
 海外だと、ミス・マープルが一番メジャーですかね?BONESのブレナン博士みたいなドラマシリーズには女性が捜査の中心になることも多い気がします。
 日本では最近特にメディア化されるものに、女探偵が多い気がします。ビブリア古書堂シリーズ・掟上今日子シリーズ・今絶

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読書紹介 ミステリー 編Part2 『メルカトルかく語りき』

読書紹介 ミステリー 編Part2 『メルカトルかく語りき』

 どうも、こぞるです。
 本日は麻耶雄嵩作の『メルカトルかく語りき』の紹介です。
 麻耶雄嵩先生は、3年ほど前にドラマ化された嵐の相葉さん主演「貴族探偵」の作者でもあります。
 なんとしかし、Part2にして、すでに変化球ですね。しかも、カーブとかフォークではなく、ウェイクフィールドばりのナックル。

-作品内容-
悪徳銘探偵(メルカトル)と五つの難事件、怜悧な論理で暴く意外すぎる真実の数々! あ

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読書紹介 ミステリー 編Part1 『ロシア紅茶の謎』

読書紹介 ミステリー 編Part1 『ロシア紅茶の謎』

どうも、こぞるです。

こちらの「ロシア紅茶の謎」は、日本を代表するミステリ作家の有栖川有栖(ありすがわありす)先生の初期作品です。1994年発行で、警察にも顔がきく犯罪心理学者の火村英生と、大学時代からの友人でそこそこの推理小説家の有栖川有栖(作者と同名)のコンビが事件に立ち向かう短編集となります。
このコンビについては、昨年?に斎藤工・窪田正孝ペアでドラマ化されて話題になっていたので、知ってい

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