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「その一言を言い換えれば、仲が深まるかもしれませんよ」

少し想像してみて下さい。
あなたは普段周囲の人と、どのような言葉で
会話をしていますか?

他愛ない雑談かもしれませんし、
仕事で必要な言葉を考えて、
話しかけている様子を想像されたかも
しれませんね。

しかし、もしあなたが不意に言った言葉で、
聞いた相手を知らず知らずの内に、
傷つけているとしたら、どう思いますか?

私は少し前に「ハラスメント言い換え辞典」
いう本を紹介したのですが、
その時にも今の社会では、言葉によるやりとりが、
年々難しくなっていると感じました。

まあ、私は以前から「コミュニケーション」
100あれば99は時間の無駄なので、
そもそも最低限にした方がいいと述べていますが。

それでも残る1を考えなければ
いけないこともあります。

「しかし具体的にはどんな言葉を……」

と、毎日考えていたのですが、
先日今私が考えている悩みに、
答えてくれそうな本を見つけたので、
紹介していきます↓

「大野萌子著・親子のための言い換え図鑑」

まあ、ジャンルは少しずれている気もしますが、
他にも種類があるようなので、
今後紹介していく(かもしれない)本の、
第1弾くらいに思っておいて下さい。

著者について

さて、本の内容について解説する前に、
まずは著者について少し触れて行きますね。

大野萌子さんは産業カウンセラーを中心として活動する、
公認心理士で、一般社会法人「日本メンタル青王支援機構」の
代表理事も務めている人間心理のプロです。

「あれ、産業カウンセラーなのに親子?」

と思われたかもしれませんが、大野さんは
産業カウンセラーの傍、2歳から15歳までの
学習と教育の相談に関わっていたこともあるため、
児童、生徒の心理についても関わっておられます。

さらに現場の経験を活かしたコミュニケーションや、
ハラスメント、マネジメントの指導を、
企業や大学、内閣府などで行なっている他、
誰でも参加できるメンタルアップマネジメント講座の開催、
テレビなどのメディア出演や監修など、
多数の実績をお持ちです。

そんな著者が語る親子の言いかえとはなんなのか、
あなたも気になってきませんか?

本の内容について

では、早速本の内容について解説していきます。

まず初めに親の言葉が子供にとって、
支えにも呪いにもなるという事、
親子関係は上下による支配の状態に
なりやすい点が説明されており、そこから↓

・しつけと生活習慣あるある
・叱る場面について
・褒める、励ます際の注意
・人格、性格に触れる時

・勉強や習い事と進路への関わり方
・交友関係、人間関係で気をつける事
・意見や考えが衝突しそうなケース
・子供から親への言葉かけ

以上8つの状況について、
ついやってしまいがちなNGワードと、
言い換えるべき言葉について解説されています。

それぞれのパターンから1つずつ、
代表として紹介すると↓

・子供が理解しづらい行動をした際には、
「変なことをしないで」ではなく「何をしたい」と聞く。
全否定されると将来他者の陰口を叩くなどの
隠れた攻撃を行いやすくなるため。

・「あなたが悪い」と言いそうになったら、
まずは「何がいけなかったと思う?」と聞く。
一方的に責められれば、子供は隠すようになる。

・「大丈夫」というくらいなら
「肩の力を抜いて」と具体的な行動を告げる。
大丈夫では軽いものだと受け止められて、
表面的で薄っぺらい励ましにしかならない。

・「○○なんだから」と思ったら、それは
親の固定観念であると考えて、
自分の気持ちを大事にさせる。

・将来について話すなら「〜になりなさい」
ではなく、「何をやってみたい?」と問いかける。

・いじめ問題が話題になっている時は、
「いじめられていないか?」ではなく、
「何かあったら言ってね」と言って、
安心感を与えておく。
前者は0か100かであり、中間の状況が言いづらい。

・「みんな〜している」は
「私はこうして欲しい」と伝える。
前者は単なる見せかけの数による暴力。

・「歳を考えてよ……」と思っても、
「無理しないで楽しんで」と本人の意思を尊重する。

他にも様々な状況を想定した言葉が、
全部で92ケース紹介されています。

私の感想

ではここから私の感想になりますが、

「自分が子供の頃に、
本が出版されていて、
かつ親が読んでくれていたら、
どれだけ嬉しかったことか……」

と思わずにはいられない内容でした。

私も本にあるケースで、幼少期に
傷つけられたことが、数えきれないくらい
ありますから。

ただ、逆に言えばそれだけ、
1世代前の育児方には問題が隠れており、
どれだけ有害な物であったかどうかというのが、
今になって表面化しているのではないか。

と考えることもできますね。

だとすると今結婚しない、
子供を持たないという選択をしている人は、
ある意味では問題の連鎖を断ち切るのに
貢献していると考えてもいいのではないでしょうか?

もちろん、方法自体には問題があるかもしれませんが。

結局のところ根本的な解決法は、
何度も取り上げている岡田貴史医師の著書
「ネオ・サピエンス」で描かれている世界に
するしかないと思いますが、それまでの
仮治療としては言い変えるというのもありでしょう。

今日紹介してきた大野萌子著
「親子のための言いかえ図鑑」は
記事を読んでくださったあなたが

・子供への声掛けで悩んでいる
・問題を抱えている相手の背景を考えたい
・児童カウンセラーを仕事に!!

と思っているのであればぜひ読んでもらいたいです。

まとめ

日常演舞の読書感想文、今日は
「大野萌子著・親子のための言いかえ図鑑」を
読んで、あなたにあっているかどうか、
レビューしてみました。

明日またお会いしましょう!!

もしあなたが私の文章を

・わかりにくいと思った
・別の表現もあると思う

と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。

明日またお会いしましょう!!

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