なぜイチローは世界一のバッターと称されるのか〜Ⅱ〜
今日もイチロー愛に関して。
ただ今回は少し違った角度でイチローから学んだことを書いていく。
ちなみに昨日触れている内容に関しては下記の記事も参考にしていただきたい。
では早速昨日の続きだが、
いくつかピックアップしていく。
道具を大切にすること
これはイチローファンならずともご存知であろう有名なこと。
イチローは毎日欠かさずグラブとバット、その他野球で使う道具を綺麗に整えて1日を終える。
グラブに関しては毎日グロースを塗り、形を整えてグラブ専用の袋に入れて管理している。
バットももちろん、日本の小さな町工場で1本1本手作りされたものを使用している。
そして他人には自分のバットを触らせないというこだわりまで持っていた。
バットの例に関しては極端だがグラブに関しては実践していた人も多いのではないだろうか。僕もそのうちの1人。
グラブを自分の理想の形へと慣らしていくのは当然大事な作業だ。
ただそれを毎日欠かさず継続できる事がイチローの凄さだと思う。
野球に限った話ではない。他のスポーツでも大事な事であると同時に仕事でも大事な事。
自分のデスクは常に整理整頓されているか。引き出しの中は常に綺麗か。
オフィスは常に清潔に保たれているか。PCを使うのであればそれは常に綺麗な状態か。さらに言うとデスクトップはファイルでぐちゃぐちゃになっていないか。
飲食店等も当たり前。お客さんが使う椅子やテーブルは気持ちよく利用いただける状態を保てているか。調理器具などは言わずもがなだ。
これに関しては目に見えて大きなリターンはすぐには表れない事が多い。
でも僕もそれを実践してきたからこその成功体験はあるし、
逆にそれを怠った時にこのことを思い知らされる事の方が圧倒的に多い。
時間を大切にすること
次に時間を大切にすることに関して。
これは単に約束した時間に遅れないとかそういう話ではない。
何をするにしてもしっかり目的を持って取り組むということ。
何も考えずに過ごしている人なんていないだろうがこれは本当に大事な事。
趣味の時間を無くせなんて毛頭言うつもりは無い。僕だって趣味は山ほどあるしゲームも漫画も大好きだ。
でも何をするにしても”目的”は忘れてはいけない。
何のために今それをやっているのかを考えてないといけない。
面倒臭いと思われるかもしれないが、実は普段の行動はこの”目的”から全てが始まっている。無意識だったとしてもだ。
何も考えずにゲームをする人なんて存在しない。何の目的も無しにご飯を食べない。毎日寝ない。
”目的”に関してはまたいつか詳しく書くが要はそういうこと。
時間は唯一平等で有限なものだからという理論、僕は好きだ。
自分を大切にすること
続いてはこれ。
確かこれは『イチロー262のメッセージ』という著書に書いてあったものだと記憶しているが、
「幸せになるためには、自分を大切にすることから」というメッセージがある。
僕がそれを感じたのはやはり引退試合後の記者会見でのシーン。
誰と比べるのでもなく、記録と比べるのでもない。自分が努力してきた事、それが誇りだという言葉。
その前後には毎年オフの期間に神戸での自主トレを欠かさず行っている中で感じた事だとも語っている。
さらに記者が「子供たちに何か一言を」という問いに、
「何かに向かって頑張って欲しい。別に野球じゃなくていい。自分がこれだと思う事に全力を出して欲しい。」
という答えだ。
イチローの言葉だから一見普通の事と捉えられるかもしれないが、これがなかなかに難しいというのは誰もが思った事があるのではないだろうか。
一時期、イチローはマスコミに対する態度が悪いなどと言われる事があった。メジャーに挑戦する2〜3年前ぐらいが特に印象的だ。
これに関しては記者会見では触れられなかったが、昔どこかのテレビ番組で語っていたのを覚えている。
「僕、みんなが思ってるほど強くないからね。プレッシャーに常に負けそうだったし、実力以上のものを求められる立場になった時、自分を律して振舞う事が僕で居られる理由だった。」
と。(若干装飾した。笑)
いかなる環境下であっても自分を見失わない事。
改めて大事だと思う。
努力を惜しまないこと
続いてはこれだが、
これに関しては特に書くことはない。
それこそ記者会見を見ていただきたい。少し長いが僕は何回も食い入るように見た。
”本気で世界一を目指したところ”
今回は結論が最後になってしまったが、僕が今回最も言いたいことはこの凄さ。「なぜイチローは世界一のバッターと称されるのか」という問いに対して僕が出す結論だ。
世界一理論みたいなことを誰かが言っていた。僕の恩師だが。
今更何をという感じだろう。まさにそう。それこそ何ら難しい理論でもない。
それは、
実は、世界一になる人というのは、
本気で世界一を目指した人だけだということ。
もう少し噛み砕く。
世界中の70億人がトーナメントで戦って、
最終的に勝った人が世界一というわけではない。
そもそも世界一を本気で目指す人なんてごく少数であるという事実。その中で世界一を目指すかどうか。
事実かどうかは知らないが少なくとも僕の周りに本気でそれを公言していて日々行動している人なんて見た事がない。多くても1人か2人。
そしてそこのステージにいない人は、まず世界一になる権利がないという事。
別に誰もが世界一になるという目標を持てなんて言わないが、
世界一を目指すには、まずは本気で世界一を目指すステージに立つところからだという事。
日本一でも県内一でも学校一でもいい。
まずはそこのステージに立つ事が大事だと思う。
それが「目標を持つ」という事だと思う。
人類火星移住計画。
急にイーロン・マスク。笑
間違いなく彼はこの分野では世界一だろう。
だって誰もそのステージには居ないから。
後記
いかがだっただろうか。
イチローの一貫した考え方。発する言葉。行動。
学ぶ事が多すぎる。
そして何よりカッコいい。カッコいいかどうかは僕個人の意見なので押し付けはしないが、描くのは自由である。
そうして先人たちは後世まで語り継がれる。
それは本当に小さな事の積み重ねでしかないし、それに勝る近道なんてないのだろう。
イチローを愛したという事実。
僕はこれを誇りに思う。