博士号取得、その後は
博士とは、大学卒業後に大学院の博士後期課程を終えた人が得られる称号で、研究職や教授職を目指す人が進む道です。
日本では、ほとんどの人が学士や修士のまま就職する人が多いかと思います。
博士は、研究者として出発します。ポスドク(博士研究員)から始まるのですが、博士号を取得できたとしても、すぐに仕事ができるかどうかわからない厳しい世界です。
「かざみどり」は、最初、大学生が抱えている悩みや奨学金 (学費ローン)について書こうと思い始めました。
瀬戸颯太(せとそうた)は、恩師 (中村教授)の愛人、理子(りこ)を好きになってしまいます。将来は自分も教授職につきたい、そのために博士号が必要だと必死に勉強します。すべては彼女のため。最終的に、颯太は理子を勝ち取るスーパー大学院生です。
恋愛は、のめり込み過ぎると、その人の人生を狂わすこともあります。出会う人は、いい人ばかりとは限りません。付き合う人は選ばなければならない、つくづくそう思います。相手を罵ったところで、自分も所詮はそのレベルだということを認識すると納得する。自分のステージが変化すると、不思議と付き合う人も変わってくるものです。
話を戻します。
ポスドクは任期がある採用で任期満了を迎える前に次の就職先を探さなければなりません。だいたい、ひとつのところを3年で満了します。
知り合いのポスドクは、研究室のシステムが大幅に変わることから、一昨年、海外の研究所に勤めることになりました。彼が3年後に日本に帰ってきているかどうかわかりません。空きがあり、条件が合う仕事があればの話です。そうやって経験を積んで、助教、准教授、教授への道が開けていきます。
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