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ゴミエッセイ

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『ゴミ 即 我』 まちに落ちてるゴミの写真を撮りつつ、自分とゴミを照らし合わせて色々考えてみる。
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真実の眼

真実の眼

ゴミが在る.

ただ, そこに在る.

目に写った物を見て ゴミ と認識した自分がいる.

自分が在る.

ただ, そこに在る.

自分を見て 自分 と認識した自分がいる.

今ココに在る.

存在している.

在る.

在るから在る.

あることに気が付いた時, 無になる自分が在る.

希求

希求

「希求」

不自由だと感じると自由を求めた. でも自由の中に不自由があることを知った. それでも自由を求めた.

自由から生まれる希望で満ち溢れていた. でも満ち溢れた希望は絶望へと変わった. それでも僅かな希望を求めた.

僅かな希望による原動力が, 次々に環境を変化させた. 環境が変わることで, 新しい人との出会いが増えた. でも願わない別れも経験した. 僕は時間を求めた.

死による別れが

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客観的偶然

客観的偶然

人工的に発生した ゴミ はやがて人の手によって自然に帰される.

自然と自然に帰り, 自然なままに自然と同化するゴミは何処か美を感じさせる.

人工的なはずなのに, どこか無為自然.
元々そこにあったかのよう.

あるがままに.

その光景は自身の精神へと反映させられる.

煩悩という名のゴミを自分で作り出し, 頭の奥底に捨てていく.

奥底に捨てられたゴミを見ようとはしない. しかし, あるの

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黒い四角の物体との対峙

黒い四角の物体との対峙

いつもだ。なぜか、気が付けば黒い四角の物体と対峙している。自分の視覚は全てその黒い物体に吸い寄せられている。短夜の街灯に群がる蛾みたいに。今もそうだ。

その黒い四角の物体は表情を変える。それに連動して自分の表情も変わっていく。時に睨んだり、笑ったりしている。けどそのことに自分は気が付かない。

何を持って現実が現実だと言えるのかは、その人にしかわからないと思う。僕の現実はその黒い四角の物体そのも

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