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「石の町ジロカストラ、99%の日本人が死ぬまでに一度も行かない国、霧と雲海と雲間の向こうへ」【アルバニア1日目】/ヨーロッパ14カ国一ヶ月旅/第五話
1,石の町ジロカストラ。濃霧。人生初の雲海に立ち会う。 10m先も見えないような濃霧の中、山道を歩く。 山道は荒れていた。倒木、崩落した階段。 とても世界遺産とは思えないような、整備具合と、人の少なさ。 本当にこの道で合ってるのかと、不安になるような道程。 それでも信じて、歩みを進めてみる。 気温は氷点下4度。こんな山道を歩いてたら、寒さも感じなくなる。 山頂の城塞に到達する。 山頂なのに、あたり一面霧で、何も見えやしない。 そう思った瞬間、霧が晴れる。 一面に広
「雨の町、廃墟と野良犬、塀の上を歩く。ギリシャ人大学生が語ったグラフィティの背景」【ギリシャ2~3日目】/ヨーロッパ14カ国一ヶ月旅/第四話
1,イオアニナという町についた。上記写真は「イオアニナ」とネットで調べて出てきた画像。 実際に歩いて出会った風景ハイライトは、以下。 雨。廃墟。灰色。 割れたガラス。野良犬。グラフィティ。 誰もいない史跡。人通りの少なく、閑散とした町並み。 まばらにオープンする飲食店。 圧倒的陰鬱、、、! イオアニナ、ここはアルバニアに向かう経由地として寄った、小さな町。 正直、わかりやすい観光地や見どころがあるわけでもない、陰鬱な雰囲気と、完全にオフシーズンで人がまばらなことを理解
ヨーロッパ14カ国一ヶ月旅/第三話「なぜ、パウル・クレーゆかりの地を巡りたいと思ったか。知らん港町パトラにて」【ギリシャ2日目】
生前、パウルクレーは、30代頃まで泣かず飛ばずの売れない画家で、音楽家の奥さんのヒモのような暮らしをしていたものの、ある時同じ画家の友達に誘われた地中海沿岸の旅行をきっかけに「色彩は私を捉えた」と言い覚醒。 それ以降で大きく作風が変わり、色彩豊かで想像力を引き立てられるような唯一無二の画風を手にして、大きな評価を得るようになった。 と言われてる。 自分が服を作る上の、色の組み合わせ、色彩感覚のルーツは、パウルクレーの絵画にあると自負してる。 中高時代、何度も彼の画集を見なが