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「バンドT/アニメTはブート(無許可コピー品)はダサい」じゃあ、俺にとってのSupremeの話をしよう。

古着においては「バンドT/アニメTはブート(無許可コピー品)はダサい」

と言われてて、

それには同意するけど、

Supremeに関してのみ、「ブートを着る方が正しい」という強い意思を持って、ブートを着てる。

無許可サンプリングと共に発展したHIPHOP的思想によるブランドの「思想と歴史ごと着たい」なら、「正規品を着る方」がズレてる。
これは、誰かに対して推奨してるわけじゃない「自分で自分に向けて思ってる感情」である。

僕は、感動したんだ。

あんなに、ハイブランドも大企業も関係なく無許可サンプリングして(ぜひ調べてみてね)、その都度怒られたり起訴されながら進化してきたストリート出身のブランドが、巡り巡って現代、東南アジアの露天で、インドの露天で、無数に、堂々と、偽物として売られてる様子を見て、感動したんだ。

それはある意味、壮大な伏線回収で、
ある意味、Supreme(のようなブランド)自身が生み出した「今」とも言える。

自分がよく着てるSupremeのTシャツは、
ベトナムの路上で、
値切りまくって買ったものである。

「でもこれ、ニセモノだよね」
と言って。

言いながら、
「じゃあ、何が本物なんだよ」
と思いながら。

僕はこのTシャツを愛用してる。


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