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ヒトとモノのはなし

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「作り手と使い手が出会う場所」を目指してお店づくりをしてきた日本百貨店。 店頭だけでは伝えきれない、日本百貨店が愛する「ヒト」が生んだ「モノ」のはなし。 「これってどんな人が作… もっと読む
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踏み出した一歩に咲き誇る花。ーヒトとモノのはなし5人目ー

踏み出した一歩に咲き誇る花。ーヒトとモノのはなし5人目ー

「作り手と使い手が出会う場所」を目指してお店づくりをしてきた日本百貨店。店頭だけでは伝えきれない、日本百貨店が愛する「ヒト」が生んだ「モノ」のはなし。

今回お話を伺ったのは、つまみかんざし作家の藤井彩野さん。日本百貨店ではアクセサリーの販売のほか、人気のワークショップも行っている。

“つまみかんざし”という言葉を聞いて最初に想像するのは、浴衣や着物などの和服に合わせる色とりどりの華やかな髪飾り

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老舗の純喫茶が新たな世界を切り拓く。ーヒトとモノのはなし4人目ー

老舗の純喫茶が新たな世界を切り拓く。ーヒトとモノのはなし4人目ー

作り手と使い手が出会う場所」を目指してお店づくりをしてきた日本百貨店。店頭だけでは伝えきれない、日本百貨店が愛する「ヒト」が生んだ「モノ」のはなし。

今回、お話を伺ったのは、新宿西口の思い出横丁の一角に佇む純喫茶「但馬屋珈琲店」常務取締役、倉田光敏さん。日本百貨店では、但馬屋珈琲店の人気商品であるドリップバッグを取り扱っている。

5年前に家業であった但馬屋珈琲店に入社した倉田さんは、学生時代に

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生活の中で光る「一発勝負」の職人技ーヒトとモノのはなし3人目ー

生活の中で光る「一発勝負」の職人技ーヒトとモノのはなし3人目ー

螺鈿(らでん)の魅力を最大限に活かした「螺鈿ガラス」「このグラス、上から覗いてみてください」

店頭に並んだグラスをひとつ手に取り、水を注いで見せてくれたのは、天野漆器の常務・天野真一さん。

「わぁ、きれい...」思わず声が出た。グラスの底に施された螺鈿が映り込み、まるで万華鏡のような美しい輝きを放っている。

富山県高岡市が誇る伝統工芸品、高岡漆器。その特徴である螺鈿細工の魅力を活かした「螺鈿

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鉛筆ならではの魅力を次世代へ -ヒトとモノのはなし 2人目ー

鉛筆ならではの魅力を次世代へ -ヒトとモノのはなし 2人目ー

北星鉛筆は、東京都葛飾区の下町にある。工場からは鉛筆のおがくずの香りがただよう。工場の周囲にあるのは、短くなった鉛筆を供養するための鉛筆神社に、鉛筆の歴史や秘密を知ることができる東京ペンシルラボ。ひんぱんに工場見学も実施している。乾燥させると木になるおがくずでできた粘土を「もくねんさん」と名づけ、「もくねんさん美術館」というWebサイトでは作品が並べられている。葛飾区の観光スポットのような場所だ。

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1本50万円のほうきは、「神様」から生まれる ーヒトとモノのはなし 1人目ー

1本50万円のほうきは、「神様」から生まれる ーヒトとモノのはなし 1人目ー

「作り手と使い手が出会う場所」を目指してお店づくりをしてきた日本百貨店。店頭だけでは伝えきれない、日本百貨店が愛する「ヒト」が生んだ「モノ」のはなし。

今回、お話を伺ったのは、岩手県九戸村で作られる南部箒(なんぶほうき)職人、高倉工芸代表取締役の高倉清勝さん。箒作りと実演販売に25年を捧げてきた高倉さんに、南部箒の魅力を聞いた。

「やませ」と手作業が生み出す最高級の箒
「穂先を、よーく見てくだ

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