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あしたの小窓から。

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小窓のむこうに、ちいさな「あした」が見える。 ここでは音楽、教育、投資、霊性などについて、考えたり感じたりしたことをつれづれに綴っています。
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#未二観

共感、同情、共鳴。

共感、同情、共鳴。

昨日の話、

に続いて、これもこの間『listen.』で話したことなんだけど、「共感」というのには、二つの種類があるのではないかと考えている。

一つは話を聞きながら「それはつらかろうね」とか「それはうれしかったね」と相手の気持ちを想像して、同じ気持ちになろうとすること。これは他の言葉だと「同情」に近い。

もう一つは、相手の気持ちを想像しようという努力をしてないにもかかわらず、

(((ぽーん)

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またしても、人に説明できない経験をしてしまった。

またしても、人に説明できない経験をしてしまった。

昨日も『listen.』というかたちで、二人の方とおしゃべりの時間をもった。
どちらもすごく楽しかったし、新年のこの時期に人によって思うこと、感じることがこうも違うんだ、と当たり前のことに感心した。

中でも昨日の夕方、近所のファミレスで行った『listen.』は衝撃的だった。

ちょうどさっき、この記事に「いいね」をもらったけれど、

まさに「ずっと聴き続けること」で、はじめて知る事実に遭遇した

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人生のヤバみ。

人生のヤバみ。

昨日の『listen.』では、15分聞き終わった後、思わず「美しい!」と言ってしまった。

ご本人からしてみれば、ただ15分語ったにすぎない。
けれど、僕には映画『グラン・ブルー』のようなダイビングに感じられたのだ。

自身の感覚を精密に感じながら、過去のいくつかの場面をめぐって、振り子のように、らせんを描くように、しかし真っ直ぐに潜水していく。言葉をぴたっぴたっと当てながら「いや違う」とすぐさま

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だれかとの間に橋を架ける。

だれかとの間に橋を架ける。

この本がすごく面白い。

経営学者、宇田川元一さんの対話と組織論に関する本。

その中に、こんな文があった。

対話とは、権限や立場と関係なく誰にでも、自分の中に相手を見出すこと、相手の中に自分を見出すことで、双方向にお互いを受け入れ合っていくことを意味します。(P.22)

そして、このプロセスは相手との溝に「橋を架ける」ことに例えられる。

この図は、とても印象的だった。
この図のとおりに溝に

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「顔」じゃなくて「壺」だった。

「顔」じゃなくて「壺」だった。

今朝、近所のレストランで奥さんの話を聞いているときに、ふと思い立って「未二観していい?」とお願いした。

「これから15分はあなたの時間です。」と宣言すると、それまでぼーっとしていた意識がシャキッとクリアになった。気持ちよかった。

それだけではない。
奥さんがした話は、昨日の晩から話しているのと同じ内容だったのに、聞こえ方がまるで違った。

奥さんが何度も言う「うれしいこと」や「前向きなこと」が

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どっぱーん、ざっぱーん。

どっぱーん、ざっぱーん。

昨日も未二観とおしゃべりで過ごす『listen.』をした。

やっぱりすごく面白かった。

普通に会話するより、最初に「未二観」をはさんだ方がいい感じがする。
それはなんでだろう、と考えてみた。

ストロークが長い。普通の会話は「キャッチボール」に例えられるように、しゃべって、聞いて、しゃべって、聞いてが繰り返される。ワンツーとしゃべって、ワンツーと返すという感じのストロークだ。けんかなどの応酬に

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帰ってきちゃった。

帰ってきちゃった。

近鉄電車が三時すぎに名古屋に着いて、さっき自宅に帰ってきた。

三月から石切で行われた、橋本久仁彦さんによる『未二観レビューの手ほどき』が終わった。

昨日の朝、家を出て、帰ってくるまで一日半ほど。
でも、今日の自宅は、昨日とは別世界のようで、とても長い時間、旅に出ていた感じがする。

楽しい時間はあっという間にすぎるというけれど、濃密な時間は時空をゆがませて、かえって長く感じさせるのかもしれない

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(楽しかったんで)『あなたのじかん』をよかったら、また。

(楽しかったんで)『あなたのじかん』をよかったら、また。

先月の一日に、ぼくは『あなたのじかん』という「きく時間」を提供する活動をはじめた。

9名の方が参加してくださって、それぞれにとても楽しい旅をした。

初対面の方、お久しぶりの方、おなじみの方、明るい話、暗い話、どんな時間であっても新鮮だった。ぼくが住む名古屋まで会いに来てくれた方もいた。

で、今月もまた、やってみようと思っている。
1日から3日までに声をかけてくれた人全員、というのは、前回とお

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澤さん、なんで未二観が好きなんですか。  (メルマガ『生きているQ』より)

澤さん、なんで未二観が好きなんですか。  (メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。(ご登録はこちらからどうぞ。)

こんばんは。澤です。

聴いていただき、
ありがとうございます。

昨日、『「あなたの時間」に起きたこと。』

をしているときに
こんなことを聞かれたんです。

「澤さん、なんで未二観が好きなんですか?」

一瞬、答えに窮しました。

当然のことすぎて
考えたこともなかったか

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実話の魅力。

実話の魅力。

今日は『あなたのじかん』という形で、15分、未二観(みにかん)の形でお話を聞かせてもらい、その後『「あなたの時間」に起きたこと。』という仕事で、15分を文字起こししたものをいっしょに読んでいった。

そんな未二観デイの最後に「どうして、澤さんは未二観が好きなんですか?」と尋ねられて「そう言えば、考えたことなかったな」と思った。

でも、答えは、次々に出てきた。

人が注意を向けることのできないくら

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『あなたのじかん』を、よかったら。

『あなたのじかん』を、よかったら。

もうすぐ9月、ということで、1日(日曜日)から新しいことをはじめたいと思います。

タイトルは『あなたのじかん』。

すでに『「あなたの時間」に起きたこと。』

という仕事を手がけていますが、ここで「あなたの時間」と呼んでいる15分、未二観の形でお話をうかがう時間をご提供します。

無償で。

きっかけは、先日、とあるサイトを見たことです。

「話し相手・愚痴」とカテゴリー分けされ、1分100円と

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天によって完ぺきに決まっていて、それが故に自由。

天によって完ぺきに決まっていて、それが故に自由。

昨日、夏バテしていたので、スマホやパソコンから離れ、静かにこの本を読んでいた。

西村佳哲さんが様々な仕事をされている十人にインタビューしたものをまとめた本。いつ読んでも、栄養価の高い食事をとったときのような充実感がある。

頭から読みはじめて、中盤に軽井沢の風越学園の理事長(実際には準備財団の理事長のようだ)をされている本城慎之介さんの章があった。

その中の、インタビュー本編に入る前のこの文章

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赤ちゃんと私。

赤ちゃんと私。

げんこつやまの たぬきさん
おっぱいのんで ねんねして
だっこして おんぶして
またあした
(童謡『げんこつやまのたぬきさん』より)

今日は「『あなたの時間』に起きたこと。』という仕事の初回だった。

15分間語ってもらったことを録音して、文字起こしし、後日それを丁寧に読み解いていくというこの仕事。

最初の体験者になってくださったのは、北海道に住むお母さんともうすぐ一歳になる娘さんだった。

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筋を通す、ということ。

筋を通す、ということ。

通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細道じゃ
(童謡『通りゃんせ』より)

「その筋なら入ってくる感じがする」

と、彼女は言った。

今日の大阪、石切での『未二観レビューの手ほどき』での一場面。

ずいぶん長い間、二人はやり取りしていた。
円坐だったので、場の全員が二人の話を聞く形になる。

彼の語る言葉は、聞き手の彼女に届いていなかった。
ぼくもいま一つつかめない感じがあった。

一生懸命、

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