マガジンのカバー画像

朗読後記

42
自分の朗読の反省文などをまとめました。(マニア向け)
運営しているクリエイター

#反省会

【朗読後期】読み分けは難しい

【朗読後期】読み分けは難しい

朗読では1作品の中での「読み分け」も重要な要素です。
まず考えるのは会話文の時ではないでしょうか。誰が話しているのかわかるようにします。手法のひとつが声の高さを変えること。子供や女性は高めに、男性や年寄りは低めにというものです。地の文もありますから登場人物が2人くらいの時にはこれで凌げます。器用な人は七変化で登場人物ごとに声色を変える人もいます。私は声色の数はあまりないので、違う部分で音に変化を出

もっとみる
【朗読後記】ZOMBIEものを読む

【朗読後記】ZOMBIEものを読む

私のTwitterやInstagramをご覧になった方はご存知かもしれませんが、私はホラー映画が好きです。ゾンビものの映画もたくさん見ています。なのでホラー作品の朗読にチャレンジしてみました、という話ではありません。
今回読んだゾンビものは全く怖くないゾンビの話です。よく朗読させていただいている深川岳志さんの8編の連作を3回に分けて収録しました。
くだけた話なので軽い感じで読んだつもりです。ゆるい

もっとみる

【朗読・後記】「蜘蛛の糸」を読んでみる

また芥川龍之介の作品についての話になってしまいます。実は数週間前から太宰治の作品に取り組んでいるのですが、大変手こずっております。分からなくていつも顔がしわくちゃになってしまうので、シワ防止のために別な作品を挟みながら練習をしています。
「蜘蛛の糸」は何回も読んでいますし収録もしています。でもしっくりこなくて.だめだな〜違うな〜と思いながら読んでいました。
朗読を初めて習った時の課題がこの作品だっ

もっとみる
【朗読・後記】芥川龍之介『藪の中』を読んでみる

【朗読・後記】芥川龍之介『藪の中』を読んでみる

 この話は藪の中で死体となって見つかった男に関わる人たちの証言で構成されています。7人の人物が登場し、それぞれが語るスタイルです。

 いやあ難しかった💦 読むたびに難しいって言っているような気がしますが、いつも難しいのです。私の朗読は演劇的なのですが、今回は完全に演技モードでした。これは朗読なのか??
 ここに登場するのは19歳の娘から老齢の女性・男性まで幅広い。私、声優ではないので声色で勝負

もっとみる
【朗読・後記】ショートショートを読んでみる

【朗読・後記】ショートショートを読んでみる

 朗読の作品選びはいつも悩みます。作品が読みやすいかどうかももちろんですが、一番のネックは著作権です。一人で勝手に朗読するのなら構いませんが、人前でとなると問題になることが多いです。友達同士の集まり無料であればとがめられることもないでしょうが、有料の朗読会、動画配信、録音配信となるとそうはいきません。中には「表現の自由だ」とか「これは引用なのだ」とか言いながら朗読の正当性を語る人もいるようですが、

もっとみる
【朗読・後記】「魔術」を読み直してみる

【朗読・後記】「魔術」を読み直してみる

 先日Podcastにアップした芥川龍之介の「魔術」ですが、解釈を変えて再チャレンジしました。雰囲気を確かめたかっただけなので修正を省いています。アクセントの間違いも多数ありますが、習作としてアップしました。

 前回は主人公の「私」が複数の誰かに話している感じで読むことを目指して読んでいました。今回は「私」が自分を振り返ることに重点を置いて読んだつもりです。聞き返してみると、まだ振り返りの度合い

もっとみる
おきなぐさ【朗読&反省会】

おきなぐさ【朗読&反省会】

 今年は桜の花の開花が早く、私が住んでいるところも3月中に満開になってしました。入学式の時期に桜の花が終わってしまうのはちょっと寂しい気がします。温暖化でこれが普通になってしまうのでしょうか?

 我が家の庭におきなぐさを植えたのは5~6年前だと思います。こんな色合いなので目立ちませんが、少しずつ株が大きくなっています。今年は飛んだ種で別の所にも花が咲きました。

 宮沢賢治・作「おきなぐさ」を朗

もっとみる