一万文字の壁を越える
生産性を上げたいと切実に考えている。ひとくちに生産性と言っても様々な基準があるが、小説家にとっての目安になるのは一日あたりの執筆文字数だろう。たくさん書けばたくさん儲かるという仕事ではないが、執筆速度の速さはひとつの武器だ。書くのが早ければ〆切に怯える必要もないし、思索や取材や資料読みに回せる時間も増える。そしてなによりも筆が速ければ、生きてる間にたくさんの作品が書ける。とても嬉しい。いや違う。執筆速度が遅いのは苦しいのだ。頭の中で物語が思い浮かぶのと同じ速度でアウトプットが