限りなく理想に近いキーボード sphh jp を手に入れた
これまで使っていた日本語配列のMistel MD600が不調になってしまって、代替品を探していたときに、sphh jpというキーボードの存在を知り、その日のうちに注文しました。
キーボードに求める機能は人それぞれなので、万人が認める理想のキーボードというものは存在しないわけですが、比較的多くの人間が共有している理想として、「左右分離型のHappy Hacking Keyboard」というものがあると思います。
sphh jpは、もしかしたらその理想を叶えてくれるかもしれない自作キーボードキットです。
という感じで、非常に期待して購入してみたのですが、結論から言うとこのキーボードはヤバいです。控えめに表現しても最高すぎる……!
sphh jpとは
設計者である a bit keys さんの紹介によると、sphh jpとは、
……ということで、コンセプトからしてまさに私の理想そのもの。
sphh jpは、いわゆる自作キーボードと呼ばれる組み立てキットですが、今回はとにかくすぐに使いたかったのと、表面実装のはんだ付けで部品を壊さない自信がなかったので、オプションの組み立てサービスをお願いしました。
はんだ付けが必要な部品がすべて実装されて、デフォルト配列のFWが書き込まれた状態で届きました。このお美しい基板を見ているだけでテンションが上がりますね。
キースイッチ選択
スイッチソケットは実装されているので、やるべきなのはキースイッチの取りつけ作業から。
キーボードの打ち心地を大きく左右するキースイッチですが、今回は、Outemu Silent Forest を選択しました。
初めて使うキースイッチですが、タクタイル感はしっかりめ、ファクトリールブ済みで静音性はかなり高いです。めっちゃ静か。押下圧は62g。あと見た目が良い。
タクタイルで静音のキースイッチということで、メインの仕事用として使ってるHHKB Type-Sに近いのではないかとイメージしていたのですが、結果的には大当たりでした。
特に静音性に関しては、Type-Sと比較してもほぼ遜色ないレベルです。これは個人的に期待以上で、嬉しかったポイント。
いちおうリターンキーのところだけ、上下の足に静音リングを3重に巻いてあるのですが、普通に打ってるぶんにはぐらつくことがないので、効果のほどは不明です。
押下圧が62gということで、45gのHHKBと比較すると反発力は微妙に強めかな、という印象ですが、指に吸いつく感じでこれはこれで気持ちいいです。
短時間の使用では、重さの違いはほとんど気になりません。長時間使ったときの指の疲れがどうなるかは、これから要検証という感じ。
キーキャップ選択
キー配列はHHKBとまったく同じ。途中でキーボードを乗り換えても、違和感ゼロでそのまま使い続けられます。
キーキャップは、sphh jpのビルドガイドでも紹介されているMajestouch 交換用キーキャップセットがうちに余ってたので、それをそのまま使いました。日本語配列の交換用キーキャップは選択肢が非常に少ないので、見かけたらすぐに買う感じで予備をストックしておくのが日本語配列使いのたしなみです。
キーボードの左右をぴったりくっつけて、一体型のキーボードとして使うことも可能です。
尊師スタイルで作業したい場合などに便利。左右のキーボードをつないでいるUSBケーブルが、そのままだとちょっと邪魔なので工夫が要るかも。
組み立て終えたsphh jpをひっくり返したところ。とても綺麗でずっと眺めていられます。
底面のアクリル板が傷つくのが嫌だったので、滑り止めを兼ねて、四隅に半透明のクッションゴムを貼ってあります。
普通のキーボードでよく使われている黒いゴム足では、せっかくの美しいデザインが台無しになってしまうので、ここはこだわりたい部分。キットにも同じタイプのゴム足が付属していますが、今回はホームセンターで好みの高さのものを探してきました。傾斜をつけるために前後でクッションゴムの高さを変えてあります。滑り止め効果も高くていい感じ。
完成
というわけで、完成したsphh jpですが、貴重な日本語配列の分割キーボード、しかもHHKB JPと同じキー配列を持ち、キーマップのカスタマイズも可能、さらにスイッチ交換対応で打鍵感を好きに調節できるという、まさに限りなく(私の)理想に近いキーボードでした。おまけにデザインも最高に美しく、所有欲を満たしてくれます。
本当にいい道具が手に入って、とても嬉しい。末永く使い倒したいと思います。
a bit keysさんのBOOTH
遊舎工房さんのsphh jp委託ページ
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