見出し画像

【知識を操る超読書術】(DaiGo/著)要約


「何時間も読書したのに、内容をぜんぜん思い出せない…」

なんていうのは”読書あるある”で、日本全国で大量発生してるでしょう。

あなたも、一度や二度は読書した内容を思い出せない経験があるのではないでしょうか。

ぼくは300回くらいあります。

そんな悲劇を繰り返さないために、以下の本を購入しました。


読書家でおなじみのDaiGoさんの著作です。

本書は、以下のような内容になっています。

第1章と4章は個人的に読む必要性を感じなかったので、割愛します。

この記事では、第2章の「メンタルマップ」と第3章の内容を紹介しています。

「読書した内容をすぐ忘れてしまう」という人は、ぜひ参考にしてください。



読書の質は「準備」で7割決まる

個人的に、この内容が一番刺さりました。

「7割とかおおげさやろ」と思うかもですが、本書を読むとあながちおおげさとも思えません。

おそらく、読書に挫折する大きな原因は「準備不足」にある気がします。

大半の人は何となく本を手に取り、最初から最後まで読み進めるはずです。

何となく読んでる人と「なぜ自分はこの本を読もうと思ったのか」「本からどんな知識を得たいと考えているのか」などの目的が明確な人とでは、読書体験がまるで異なります。

「読書が苦痛」「読んだ内容をまるで覚えていない」という人は、読書前に準備しておくといいでしょう。

次で、本を読む前の準備のやり方を解説します。

本を読む前に「メンタルマップ」を書こう


本を読む前の準備として、もっともシンプルで効果的な方法がメンタルマップを作ることです。

メンタルマップとは、自分の人生の目標や行動を箇条書きにして視覚化したものです。

その効果は、読書中に迷子にならないように地図を示してくれます。

人間は行動を起こすために、何らかのやるべき理由や自分へのメリットを感じています。

ところが「なぜ始めたのか?」という目的を見失ってしまうことは、珍しくありません。

結果、今取り組んでいることに意義が見いだせなくなり、行動に迷いが生じてしまうのです。

そこで、メンタルマップが役に立ちます。何らかの迷いが生じたときにメンタルマップを見直すと、意義を再認識しやすくなります。

メンタルマップの作り方は簡単で、読書前に下記の質問の答えをメモに書き出すだけです。

なぜこの本を読もうと思ったのか?
この本から何を得たいか?
読んだ後、どういう状態になりたいと願っているのか?

引用:知識を操る超読書術79~80ページ


本と向き合う前に抱えていた悩みや、持っていた興味を質問として思い起こします。続いて、質問に対して答えを書き出していきましょう。

第3章:理解力と記憶力を高める読み方


理解力と記憶力を高める読み方は下記のとおりです。

・「予測」読み
・「視覚」読み
・「つなげ」読み
・「要するに」読み
・「しつもん」読み

つなげ読みだけ参考にならなかったので、割愛します。

4つの読み方をひとつずつ解説していきます。

「予測」読み

ひとつ目のテクニックは予測読みです。

読み方は、まず本のタイトルや著者のプロフィール、目次などを確認します。

重要なのは、過去の経験や持っている知識を使って、どんな内容が書いてあるのかを予測することです。

ここで予測したいのは「どの部分が今の自分に一番役に立つのか」「どこに一番ほしい情報が書かれているのか」です。

重要な情報を予測して読書することで、不要な情報を読むことに時間を使わずに済みます。

また、予測を箇条書きで書き出すことも大切です。読み進めると予測の違いがわかり、比べることもできるようになります。

本の内容に意外性があればあるほど、記憶に残ります。


「視覚」読み

視覚読みとは、読んだ本の内容を頭のなかで想像する読み方です。

要は、ビジュアルを想像して映像を展開させるイメージです。

例えば、マンガや映画などのビジュアルのある作品だと、あらすじを説明しやすいですよね。

これがビジネス書だと、読んでからしばらくすると内容をすっかり忘れるのも珍しくありません。

この違いは、何かを覚えるときにビジュアル化できてるかできてないかで決まります。

わかりやすい例であれば「漫画でわかるシリーズ」などがあります。

漫画でわかるドラッカー・アドラー・PDCAなど、ストーリーが読者にビジュアル化を促してくれてるんです。

なので、著者は初心者にマンガで学ぶことを推奨しています。

「勉強するにしても、内容が難しそう」と感じる人は、マンガを活用しましょう。

「要するに」読み

要するに読みとは、読書した内容を要約する読み方です。

この読み方のポイントは、目次の見出しを書き写すのではなく、自分の言葉で「要するにこうでしょ」といい切ってしまうことです。

一例として、ぼくが本書で実践した要するに読みを紹介します。

・1章は要するに、読書でよくある「フェイク」について解説している。正しい読書法を習得したい人は、内容を押さえておくとよさそう。

・2章は要するに、読書の質を高めるための準備について解説している。筆者は読書前の準備を最重要と主張しているので、一番重要そうな章だといえる。

・3章は要するに、理解力と記憶力を高める読み方を解説している。読書からの学び効率を高めたい人は、参考になりそう。

・4章は要するに、得た知識をアウトプットに活かす方法を解説している。読書で得た知識を仕事やビジネスで活かしたい人は、アウトプット法を押さえておくとよさそう。

上記のように、ざっくりと自分の言葉で要約していきます。

細かい部分のエピソードを読み飛ばしてOKです。「もしかしていいことが書いてあるかも」と不安に感じるかもしれませんが、思い切って要約してしまいましょう。

その後、要約文を見直しながら、「ここは面白そう、ここは大事な」と思ったところを熟読すればいいのです。

このように、重点的に読む箇所を見極めることで、読み込みすぎを防げます。

「しつもん」読み


しつもん読みは、著者にツッコミを入れながら読書するイメージです。能動的に読書できるので、内容の理解度を高める効果が期待できます。

本の内容に疑問を持ち、質問とその回答を作ることでアウトプットを促し、理解力と記憶力を高められます。

やり方は、下記の質問に答えるだけです。

【17の質問】
1:この本がテーマとしている問題提起は何か?どんな問題を提示し、どんな解決方法を提案しているのか?
2:この本はどのように始まり、どのように終わったか?
3:あなたはこの本から何を学びたいか?
4:この本が同じジャンルのほかの本と似ている部分、違う部分はどこだろう?
5:この本はなぜ重要なのか?
6:この本のタイトルは内容と合っているだろうか?あなたが本のタイトルを付け直すとしたら?
7:この本のキーポイントやコンセプトは何だろう?
8:本の書き出だしをチェックして。作者は読者を引き込むためにどんなトピックを展開しているか?
9:本で扱われているビジュアル要素......チャート・地図・ラベル・グラフ・写真・図解から何を学んだか?それらの要素からどんな種類の情報を得ることができたか?
10:著者は読者に対してどう考えてほしいと思っているのだろうか?
11:人に勧めるとき、どの章のどんな情報を一番に取り上げるか?
12:作者はこの本をおもしろくするためにどのような工夫をしているだろうか?
13:作者の主張のどこに賛成できるか?その理由は何か?
14:テーマを説明するために作者がどのような事例を出しているのか?興味深かった例は?
15:この本を読んでいるときにどんな感覚になったか?
16:この本で最も重要な一文はどれか?その理由は何か?
17:本の内容を振り返って、自分にとって一番刺さった箇所はどこか?

引用:知識を自在に操る超読書術167~168ページ

初めてしつもん読みをおこなうときは、上記から3つ4つを選んで活用してください。

本書のレビュー:まぁまぁおすすめ


最後に、本書のレビューを書いて終わります。

評価:☆☆☆☆

それなりに勉強になる点があったので、星4つにしました。とてもいいわけでもなく、悪いわけでもない本です。

理解力と記憶力を高めるという点では、優れた良書だと思います。ただ、読書を仕事やビジネスで活かすという点については、微妙な印象です。

強いていうなら、第4章の内容が該当します。ブログやSNS発信なら活かせそうな知識ですが、会社員の仕事に役立つ知識とは思えませんでした。

というわけで、この本は以下の人にはおすすめです。

・読書した内容をすぐ忘れてしまう
・本がうまく読めず、挫折することが多い

反対に、以下に該当する人は読む必要はなさそうです。

・読書した内容を人に説明できる
・読書後にアウトプットをしている

簡単にまとめると、読書した内容をすぐ忘れてしまうなら、買いです。興味のある人は、手に取って読んでみてください。


この記事が参加している募集

読書感想文

サポートしていただいたお金は、勉強代やぼくが応援したい人のサポートに使わせてもらいます。