作品を多くの人に読んでもらうためにできること3つ
作品を発表しても反応が今ひとつだと、がっかりしてしまいますよね。
単純に言うと、読んでもらえないのは、作品に間違いがあるからです。
今回は、たくさん読まれるためにはどこを修正すればいいのか、ポイントを3つほどご紹介します。
間違いポイント
作品が読まれない(売れない)のには、明確な理由があります。
ほかのジャンルに適用できるかわかりませんが、少なくとも、私がいるエンタメジャンルでは明らかです。
作品に間違い(エラー)があると、読まれないのですね。
間違えているポイントは、大きく分けると以下の3つくらいにまとめられます。
新しさがない
タイトルが悪い
ご褒美がない
簡単な順に対策を並べると、こうなります。
タイトルを変える
ご褒美を出す
新しさを入れる
それぞれ見ていきましょう。
1.タイトルを変える
これは何度も同じことを書いているのですが、重要なので、また書いておきます。
作品が読まれるかどうかはタイトルで決まります。
内容で選ばれることはありません。
(読む前に選ぶからです)
ですから、タイトルは、内容より何倍も重要だと理解しましょう。
タイトルについては、最低限、以下くらいをチェックするといいです。
どういう話かなんとなく想像できるか?
どういう楽しみがありそうか分かるか?
抽象的すぎないか?
読者は、想像できないものを買いません。
なんとなく「こういう感じなんだろうな」「こういう気分が味わえそうだ」とわかる作品に手を出します。
自分自身もそうしているはずです。
内容が想像できないタイトルをつけていませんか。
そういったタイトルは自分のためのタイトルであり、読者のことを考えていません。
少なくとも、「よくわからないタイトル」をつけるのをやめましょう。
「わかるタイトル」に変えるだけで、読者は確実に増えます。
たとえば、(良いタイトルもありますが)ぜんぶカタカナのタイトルなどは注意が必要です。
カタカナは文字数に対して情報量が低く、読者にとっては「よくわからないタイトル」になりがちです。
適宜漢字を入れるなどして情報量を上げると、わかりやすくなります。
内容はそのままでいいので、タイトルをもっと想像しやすい具体的なものに修正しましょう。
それだけで、作品が多くの読者に届くようになります。
2.ご褒美を出す
次は内容の話です。
何度か説明していますが、読者は得をするために小説を読んでいます。
その得を適切に提供しないと、読者は途中で読むのをやめてしまいます。
単純に言って、多くの読者は「良い気分になりたい」と思っています。
小説はある種の逃避先です。
読者は、現実を離れて楽しみたいのです。
フィクションの世界で、スカッとしたり、ホッとしたり、知的欲求を満たしたりして、良い気分になりたいのですね。
作者の仕事は、それらの楽しさを提供することです。
良い気分になれる内容になっていますか。
主人公を過酷な目にばかり逢わせていないでしょうか。
スリルや脅威は必要ですが、話が一段落したら、主人公を休ませ、何かご褒美をあげることを考えてみてください。
ご褒美とは「主人公が認められる」「報われる」「感謝される」「嬉しいことが起こる」などのことです。
主人公に良いことが起こると、読者も喜びます。
そうやって主人公を(読者も)休ませ、ご褒美をあげて歓待しましょう。
主人公をひどい目に遭わせたら、相応の良いことを起こすと意識するといいです。
3.新しさを入れる
これはもっとも難しい問題です。
新しさがない作品がヒットする(たくさんの人に読まれる)ことはありません。
この場合の新しさとは何かというと、
新しい楽しさ(新しい得)の提案
です。
その提案が、多くの読者が欲しかったものだった場合、必ずヒットします。
たとえば多くの人が、
「自分で告白するより、相手に告白されたい」
と考えていたとしましょう。
その欲望をうまくすくい取って作品にできると、必ず成功します。
おわかりのとおり、これが「告らせたい」というワードであり、『かぐや様は告らせたい』ですね。
多くの人が思っているけれど言葉になっていない欲望を、うまくワードに落とし込んだり、アイデアとして活かせると必ずヒットします。
ですから、読まれる(売れる)作品を作る本当の順番は、こうです。
新しい楽しさ(得)を考える = アイデア
その得をタイトルに落とし込む = タイトル
新しい得を内容で表現する = 内容
これらが全部できればヒットするのは間違いありませんが、そこまでできなくても、これらを意識して、一つでも修正すると、もっと多くの人に読まれる作品になります。
簡単なのはタイトルですから、そこから手をつけるといいでしょう。
アクセス数などがわかるなら、良いタイトルをつけると確実に増えるので、すぐにわかると思います。
今回のまとめ
「作品を多くの人に読んでもらうためにできること」でした。
作品に間違いがあると読まれない
間違いへの対処法は3つ
タイトルを変える
ご褒美を出す
新しさを入れる
すべてができれば確実にヒットする
上でわかったとおり、「アイデアを出す」とは「新しい読者の得を言葉にすること」です。
それさえできれば、絶対にヒットさせられます。
もっとも、それが一番難しいのですけどね。
それではまたくまー。
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