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#作法

12月の行事<冬至>

12月の行事<冬至>

長い不幸が去り一筋の希望の光が見えてくることを「一陽来復」といいます

それがまさに「冬至」のことです

北半球では 正午の太陽の高さが最低となって 一年で最も昼が短く夜が

長くなる日です

陰陽五行説でいくと 「陰極まり陽に転ずる」時として この日を境として 太陽の

力が少しずつ回復していく おめでたい日だとされてきました
諸民族の間では 冬至を太陽の誕生日として祝う日として 暦の起点として

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9月の行事<重陽の節句>

九月九日は長寿を祈る重陽の節句です
旧暦では菊が咲く季節であることから菊の節句とも呼ばれ 平安時代の  初めに中国から伝わったとされています
九という数字は 日本では「苦」に通じると忌み嫌われますが陰陽思想に おいては最高の陽数であり 満ちて極まった数として神聖視されていました
月も日も九が重なる九月九日を「重陽(ちょうよう)・・・陽が重なる」と呼び 五節句の一つとして親しまれる行事になったのです

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8月の行事<お盆>

お盆は 飛鳥時代から続く大切な行事です
明治の改暦以降 お盆は 新暦7月15日となりましたが 農繁期と重なって 支障が出る地方によっては「旧盆」または「月後れのお盆」として8月15日頃に行われるようになりました
13日の盆の入りに先祖の霊をお迎えし 16日(地方によっては15日)に「送り火」を焚いて見送ります

迎え盆と精霊送り
12日/お迎えの準備
お盆の間ご先祖様の霊をお迎えする特別な祭壇を「

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7月の行事<七夕>

7月の行事<七夕>

7月7日七夕は 五節句の一つです
「笹の節句」とも言われる 七夕はもともと古代中国の宮中で行われていた乞巧奠(きこうでん)という行事が
織姫・彦星の伝説と共に日本に伝わったもので星の祭りともいわれています
この日 宮中では酒や果物やお菓子・五色の糸を通した針と布などを供えて裁縫や和歌 書や音楽などの上達を祈りました
今は五色の短冊に願い事を書くのが一般的となりましたが 昔は紙の原料である梶の葉に書

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6月の行事<夏越の祓(なごしのはらえ>

6月の行事<夏越の祓(なごしのはらえ>

もともとは「大祓(おおはらえ)」という宮中の行事で 旧暦の六月と十二月 の晦日に行われたもので 701年に大宝律令で正式に定められた歴史ある 行事です
十二月の大祓は だんだんと廃れてしまい疫病などが流行する時期の夏の  祓が一般的になりました
六月という時期は 昔から疫病や水害が多くそれは二つの季節が打ち合う からだとされてきたようです
この時期 人の身に振りかかる災いや穢れは日々 積り積もって

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