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シーズン野田の映像

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「映画は観るものではない。撮るものだ!」という持論により、映画を語ります。映画を映画として捉えていません。
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演劇を映像化する。

演劇を映像化する。

今年の五月に上演した演劇「騒がしい二階」を配信することにしました。

ホーンテッドマンション×落語×狂言×俳句×日舞というごちゃ混ぜ感がすごいですが、筋は単純。亡くなった母に会いにいく狂女の話です。

演劇の映像化って、ただの記録になりがちなのですが、今回は上演場所である海老原商店ありきで物語を創作したので、なるべくその時の空気感や建物の気配が伝わるように制作しました。

内容については、公演後記

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映画祭に出してみた・・・結果

映画祭に出してみた・・・結果

この度、監督しました「外郎女」という作品が、京都国際映画祭にノミネートされ、見事優秀賞に輝きました!!!

19日まで無料で後悔してます。

https://kiff.kyoto.jp/cf.html...

審査会で予想外に絶賛され、グランプリの文字がかすみ、悔しさもありつつですが、実験的な部分もあるので、最後まで残るとは思ってなかったし、天国のお母さんも喜んでいることでしょう。次なる創作のエネ

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「恋はデジャ・ブ」をモチーフに映画を撮ったら、真のループものになった。

「恋はデジャ・ブ」をモチーフに映画を撮ったら、真のループものになった。

ビル・マーレイ主演「恋はデジャ・ブ」という映画をご存知でしょうか。

呪いにかけられた主人公が毎日をループする物語です。

主人公目線で物語は進み、毎日毎日同じ日を繰り返してやけっぱちになっていくというループものなのですが、主人公さながら、周囲の知人や家族の戸惑いも相当なものに違いありません。

なんか今日、こいつ様子がおかしいぞ?と。

そんな周りの視線から物語を作れないかと思い、一本の短篇映画

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「この世界の片隅に」をよーーーやく見た話。http://nigaoolong.hatenablog.com

ネットフリックスで、私が脚本を担当した映画「テラーオブハウス」が公開されていました。ネットフリックス登録してる方は是非とも、ご覧ください!ネットフリックスでって本家のテラスハウスも配信されてんのにね!!https://www.netflix.com/title/80151497?s=i

作品を見るということすなわち、作ること。日本映画の中で世界興行収入が、最も多い作品となった「君の名は。」は誰のものなのか。

http://nigaoolong.hatenablog.com

映画「シェルコレクター」にみる監督の熱意。

映画「シェルコレクター」にみる監督の熱意。

どうも、スーパーで買ったお惣菜をチンすると、かならず容器がデロンデロンになってしまうシーズン野田です。 



ローソンは、労組の若者言葉だと思っていたシーズン野田でもあります。

私のお墓の前で泣かないでください、とどんだけ言われても、泣きたいほどの忙しさで、ついに体を壊してしまいました。

先日終わったとある仕事があまりにヘビーだったのです。

僕という世界の中心に、僕がやってきて「助けてく

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超今更映画。「チャイナタウン」

超今更映画。「チャイナタウン」

さて、今回の映画は「チャイナタウン」。

70年代の名作として名高い今作は、監督はあのポランスキー。

主演はあの、ハリウッドの加藤茶こと、ジャックニコルソン。

かとちゃん扮するジャックニコルソンが、さらに扮する探偵ギテスが、事件の謎を解決していく様と、周囲の人間模様が描かれた古典的名作です。

超今更ですよね。古典ですよ。古典。

なぜこの映画を鑑賞したのかと言うと、

シドフィールドが、ごり

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今更「マッドマックス 怒りのデスロード」

今更「マッドマックス 怒りのデスロード」

メルギブゾン「滅入るギブ!」









という駄洒落を思いついたことで、メルギブソンに痛い目にあわされている人の気晴らしに、少しでもなれたらと願わずにはいられないシーズン野田です。



どういう理由があるのかしりませんが、マッドマックスの最新作はメルギブソンじゃないんですね。どうせまたDVでもやらかしたんでしょう。そのうち大統領を殴りそうな勢いでしたからね。



「イエス、

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超今更映画「クロコダイルダンディー」

超今更映画「クロコダイルダンディー」

「クロコダイルダンディー」という映画をご存知でしょうか。

観るまで、てっきり巨大なクロコダイルと戦う話だとばかり思っていました。ジャングルの奥地に生息する人食いワニ。現地の人間もうかつに手は出せないほど恐れられている。しかしこのワニ。けっして不意をついて攻撃してくることはない。卑怯な手は一切使わず、真っ向勝負で挑んでくるのである。

そう、ダンディなのだ。

そんなダンディなワニに最愛の人を殺さ

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「ギャラクシー街道」に見る、監督の抗い

「ギャラクシー街道」に見る、監督の抗い

三谷幸喜、飛行機見た、似!(ミタニコウキ、ヒコウキミタ、ニ!)





本日とりあげるのは「ギャラクシー街道」。



三谷幸喜監督の映画最新作です。



以前、ぴあフィルムフェスティバルで入賞した時に、唯一僕の作品を褒めてくれた(いつまでそれをいうのか)審査員の香取慎吾さんと、特に思い入れのない(ならいうな)綾瀬はるかさん主演、その他大物俳優陣がへんてこりんな宇宙人を怪演する、おもし

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