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少子化対策案の全容【史上最も醜い学級会】

⑪「今日の学級会ではセックスの相手を決めてもらいます。」史上最も醜い学級会が始まった!政府のとんでも政策、少子化対策案とは?T県中学校2年1組の生徒の運命は・・・

 「あー、できるだけ、カンタンに説明するぞ。しっかり話を聞けるよう、手は膝の上において、先生の目を見て聞くように。・・・まず中学を卒業する前に、子どもを一人作ってから卒業してもらう。今は3月だから1~2カ月の間に受精すれば、3年生の内に一人産むことができる。中学卒業までに必ず一人は子どもを作るというのが、政府の少子化対策案だ。」「で、子どもを作るためにはセックスの相手が必要だ。それを今日決めてもらうということだ。教育委員会からは学級会で、生徒だけで決めてほしいといわれている。俺が口をはさむと教員の責任が、とかになることを避けるためだそうだ。相手が決まれば、近くのホテルを貸切ってある。放課後保健体育の特別授業として、そこでセックスを行ってもらう。練習も含めて一応週に2回のペースだが、女子は排卵日を調べるために毎日基礎体温を測ってもらう。排卵日が近い週は毎日だ。そして、検査薬で妊娠がわかれば、特別授業の終了だ。普通の学校生活に戻れる。簡単だろ?相手さえ決まれば。」「また、少子化対策案のモデルクラスに選ばれたみんなには、特別な権限が与えられる。この権限はすごいと思うぞ。後に日本全体でこの特別授業が始まることを考えると、モデルクラスに選ばれたことはラッキーだ。」「今後の権限とは、まずみんなは高校進学や専門学校進学等に無試験で無条件で合格、進学できること。好きな進学先に必ず行くことができるということだ。大学も同様だ。高卒の資格があれば、無試験無条件で好きな大学に入学できる。他の専門学校も同様。ただし卒業できるかどうかは、みんなの頑張りにかかっている。しかも、学費はすべて無料だ。」「ざわ・・・。」「また。特別授業で健康を害した場合、治療費等はすべて政府がもつということだ。」「出産してしまえば、後は政府の乳児育成チームが育ててくれるから、みんなの、というか女子の将来の進路選択にも問題はない。体調を戻すことに専念できる。」「はい、ここまで静かに聞いてくれてありがとう。ここまでで何か質問はあるかな?」ひとしきりの説明を終えた。みんな真剣だ。よかった。「先生!」「はあ?クソかよ」「川中T!」「あのさー。」「早くヤリてー!」、「あー、すまないが、今は時間が惜しい。無駄な発言を聞く暇がない。質問は手を上げて行ってくれ。全員が知るべき質問と回答だと思うからだ。」質問タイムが始まった。手を挙げたのは、上村四海、藤原琢磨、岩瀬恵真、平百合香、中橋桜、明法寺紗理奈だった。

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