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65歳の留学

54歳でトライアスロンをはじめた僕は、海外のレースにも参加するようになり英語を勉強したいと65歳でフィリッピンに短期留学をした。

会社経営者として仕事があったので、まず1週間。それから2週間を2回。1年後に3週間といった短期なもので、戻ってきてからは英会話スクールにも通った。

授業は8時間で、ハードだ。宿題、予習してないとついていけない。だけど面白い。

だって、勉強だけしてればいい。仕事をしないでいいのがうれしかった。

ペラペラにはほど遠いけど、英語を勉強するという意識が強くなり会話のコツがわかってきた。潜在的英語能力も多少はあり、授業の前のレベルテストIntermediate level2、中級の2だった。

自分の知っている単語でいい。相手に伝わればいい。おしゃべりな僕は、単語力はないけど、コミュニケーション能力は自信がある。

いくつになっても一歩踏み出すことはできる。いくつになっても人生を豊かにすることができる。

留学中インタビューを受けて、韓国のサイトに僕が。韓国語はわからない。何が書いてあるのだろう。

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夫が、留学すると言い出した。留学しなくっても英語は勉強できる、と彼が留学中に英検2級をとった。高校生のときカナダ留学の経験もありそのとき3級はとっていたけど。

「かなこ、留学おもしろいよ!かなこが勉強して、ペラペラになって!」と帰ってきた夫から指令がでたので、トライアスロンのレースやトライアスロン合宿を留学と組み合わせて、セブ、プーケットの学校に通った。

セブの学校の寮
プーケットのトライアスロン合宿

先生たちとのおしゃべりは楽しかったし、ジムに通ったり人と係わることで会話が成り立ち生きた勉強になった。

プーケットの学校はタイ、ベトナム、韓国、ペルー、ブラジル、スイス、サウジ・アラビアと多国籍で自己主張が強く、初日はびっくりしたけど、みんな楽しいし、優しい。

大人になっての勉強は、大変だけどおもしろい。勉強できるというしあわせを知っているから。

しあわせということは、自分の成長につながることに出会うことかもしれません。

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夫婦でそれぞれ別々に、留学しお互いひとりの時間を過ごしました。自宅でのひとりの生活は、仕事ややるべきことがあり、友だちや仲間もいてひとりを楽しむことができました。

見知らぬ海外での生活は、夫は若い留学仲間を誘ってトレッキングツアーに行ったり楽しんでいましたが、日本とフィリッピンを行ったりきたりの生活で、また行くのやだなぁとまだ暗い冬の早朝に成田に向かっていった姿が決死隊のようでせつない想いをしました。

わたしは、独身のときのような孤独を久しぶりに感じました。遊びにきたわけではない、と日本人とつるむことを拒み授業が終わると、自転車でホテルのジムに行き泳いだり、トレーニングしてました。

そんなわたしでしたが、レース当日は留学仲間が応援にきてくれました。

留学していた若い方々は強いなと感じました。わたしも孤独を知っていたはずなのに、夫婦ふたりででいることが当たり前になってしまって。弱くなったわたしがいました。

海外でひとりになること、勉強すること。孤独を経験すること。新しいことにチャレンジすると人生が豊かになります。自分自身の成長につながります。いくつになってもそれはできると思います。まだこれからもチャレンジしていきたいことがいっぱいです。

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