よしえ・B・yoshio

日系大手証券の管理職です。 四大証券の内の廃業したあの会社でのことです。 本社も営業も…

よしえ・B・yoshio

日系大手証券の管理職です。 四大証券の内の廃業したあの会社でのことです。 本社も営業も経験させてもらいました。 どの様に展開していくか分かりませんが、マイペースでいろいろと書いていきます。 気になるところがあれば、コメントなど下さい。 宜しくお願いします。

最近の記事

忘れ難いお客様①

そのお客様はおばあちゃん。 証券営業デビュー後の1ヶ月間限定エリアにありました個人住宅にお住まいの方でした。 住宅はとても大きいというわけではないものの、お庭や柱、調度品などそれぞれが歴史を感じる素敵なお宅でした。 おばあちゃんからみたら私は孫か曾孫の様な年齢です。 名刺1枚だけで得体のしれない若者は相手にされなくて当然なのですが、私の突然の訪問にも関わらず、在宅されていらっしゃる時には必ず玄関を開けて招き入れて下さいました。 喫茶店に行ってサボることはすまい、と行動を切り替

    • 信じられない証券マンの電話セールス

      あまり具体的に書くことも躊躇しますが、私の隣に座っていた大先輩のある日の電話セールスの内容です。 「奥様、今、銀行とか郵便局でどれくらいの金利がついてますか。  そうですよね、あまり高くないですよね。  国債だと◯%の利息が付きます。  国債ですから安心ですよね。  でも国債は何年も長く入れておかないとならないですが、今日お話ししたい商品は短い期間でお金を出すことが出来る債券なんです。  今は◯%の利息が付いています。 これだけの利息が付いて、短い期間でお金を出すことも出来て

      • 証券の新規開拓も行き動く行動から考え動く考動へ進化しないと納得出来る成果は上がりませんね。            でも、行き動く行動を中抜きには出来ないところがしんどくて、時間が掛かるんです。

        断られて当然の新規開拓も、続けている内に良い意味でも悪い意味でも断りに慣れてくる感覚が誰でも生まれます。 断りの連続の日々を過ごしつつ、断られることはやはり悔しく、儚く、つらいという感情も伴い、そういった感情に起因して、私の新規開拓活動は少しずつテーマを持つ様になっていったのです。 支店の中で毎日一番多くのお客様とお会いする、を続けた徒労にみえる何ヶ月間を経て、私の証券営業は徐々に考える新規開拓へと繋がりました。 ・富裕層と感じるお客様、証券取引経験のお有りになるお客様、なん

        • 社会人なりたての私が、初めての証券営業でなんとか第一号のお客様に新規のお取引を頂いた先に起こったこと

          私の証券営業の第一号のお客様は、喫茶店を共同経営される女性お二人 からの株式買付のご注文で、ご注文の約定の後は証券の保護預かり料の掛からない証券出券の内容でした。 副支店長からも新人指導員からも否定され軽蔑される様な、大手証券会社としては相手にしないレベルの小さな取引内容だった様です。 そのお二人のお客様は一度きりのお取引のみでした。 社会人になって初めての証券営業で成果を挙げられたことは、未だ何者でもない私が仕事に取り組む日々の心情に思う以上に好影響を与えてくれた様です。

        忘れ難いお客様①

        • 信じられない証券マンの電話セールス

        • 証券の新規開拓も行き動く行動から考え動く考動へ進化しないと納得出来る成果は上がりませんね。            でも、行き動く行動を中抜きには出来ないところがしんどくて、時間が掛かるんです。

        • 社会人なりたての私が、初めての証券営業でなんとか第一号のお客様に新規のお取引を頂いた先に起こったこと

          初めてのお客様

          初めて口座開設して下さった有難いお客様は、喫茶店を共同経営されていらっしゃるお二人の女性でした。  お客様の株式買付注文約定後、保護預り料の経費を頂戴する保護預かりか、経費の掛からない株式現物出券か、の御選択は後者でしたから、新規口座開設からの株式買付注文は頂けますものの、残念ながら私の預かり資産にはなりませんでした。 限定軒数エリアでの飛込訪問先で、休憩中の営業マンも複数居る場所でもあり、出来れば避けたい気持ちが湧いてくるのを抑えつつ行き難いところこそ抜いてはいけない、と漠

          初めてのお客様

          お客様も様々です

          サボることを減らすと、1日の中の飛込み訪問の比重が自然に上がります。 「行ってきます。」の後に朝一で同期と連れ立って日参していた喫茶店のルーティーンから、大きそうな会社やお金持ちそうな個人住宅のお客様のところへ時間帯を変えて行ってみよう、社長と会えない会社には、名刺と自作の資料を社長に渡してください、と置いてきたり、管理人から出入りを止められた集合住宅ではポスティングをしたりなど少しずつ考えて回る、へと。 そうした新規開拓を続ける中で、私に初めての朗報が入りました。 代わり映

          お客様も様々です

          証券営業職が新規開拓で浴びせ掛けられる断り文句の数々

          営業をする上で、飛込み訪問で断りの連続が楽しい人はいませんよね。 然も、持ち歩いているモノは人が生活していく上で必要不可欠ではない証券商品ですからお客様からの断りの連続は尚更のことです。 それでも、新人指導員からの開拓手段の指示は飛込み訪問のみです。 得体のしれない若者からの、仕事や家事の手を止められてしまう訪問を、快く思う人はいません。 飛込み訪問は、その迷惑行為=マイナスの第一印象から始まるんですよね。 シンプルで基本のことではありますが、飛込み訪問はお客様に対する迷惑行

          証券営業職が新規開拓で浴びせ掛けられる断り文句の数々

          命の次に大切なお金、そのお金を失うかもしれない金融商品を扱う証券営業の始まり、始まり。          

          証券営業開始からの1ヶ月間は、支店近くの狭いエリア限定の飛び込み訪問です。 新人指導員からこれだけ持ってけ、勧めろ、と指示されたのは、貯蓄性があり短期間での解約も可能な債券型投資信託です。 ただただ回っていれば売れる商品だと思いましたが、当時は、ほぼ100%近く断られていました。 断りの連続でしたが、何故か失望することもなく、そして工夫することもなく、どうしてこんなに話を聞いてくれないのかなあ、くらいにしか感情は動いていませんでした。 同期入社の中には、行って来ます、と真っ直

          命の次に大切なお金、そのお金を失うかもしれない金融商品を扱う証券営業の始まり、始まり。          

          孤独な証券営業

          社長は孤独な立場です。 組織はピラミッド型ですから、役職が上がれば上がるほど、役員、本部長、部長と課題や悩みを共有出来る仲間は少なくなります。 今になって振り返りますと、世の中に数々ある新卒の新入社員の営業職の中でも、証券の新人営業職は、たくさんの銘柄がある株式、同じ銘柄でもいくらで買っているのか売っているのかで、お客様に喜んで頂けているか否か、と関係も様々で、若くして孤独な立場になってしまいがちな独特な職種と感じます。 コピー機、自動車、住宅、サービスなどなど、世の中にいろ

          孤独な証券営業

          投資性商品には元本保証も利回り保証もありません

          株は無くなっても困らない商品なので、やらない人はどれだけ説得してもやりません。 粘りに粘ってやる気の無いお客様が株式取引をしてくれたとしても、無理商いが生み出すものはトラブルでしかありません。 そして、お客様の資産には限界があることを識らないと、それもトラブルになります。 名刺の裏書きで 「元本を保証します。」 「◯%の利回りを保証します。」 株式、株式投資信託、外貨建商品などは言うまでもありませんが、債券でさえ発行体が経営破綻したら元本も戻りません。 証券マン、証券会社が利

          投資性商品には元本保証も利回り保証もありません

          証券会社の上司は簡単

          当時は数えきれないほど多種、大量のノルマがありました。 新人の私は今から1年間の研修期間が過ぎると2年目から営業課に配属されて役職や入社年次に応じたノルマを課せられることとなります。 私は性格的に将来のことを憂えて不安になることはあまりなく、ただただ傍観者でしたが。 手数料が稼げない、或いは稼げていても苦手で売れない商品がある先輩が、アドバイス出来ない上司から怒鳴られる、殴られる、蹴られる、ものが飛んで来る、聞くに堪え難い罵詈雑言を浴びせ掛けられる。 いろいろなハラスメントが

          証券会社の上司は簡単

          断られて当たり前の飛び込み訪問

          新人指導員から無造作に線が引かれた住宅地図の写しを渡されました。 そこが新卒の私の、人生初の飛び込み訪問、人生初の新規開拓、人生初の営業デビューのエリアです。 四大証券、都銀、地銀などなど営業新人の力試し、飛び込み訪問の断りの洗礼を浴びて現実を識るための象徴的なエリアですので、新年度になる度に毎日新人営業の飛び込み訪問が続いてお客様は仕事の手が止まる迷惑極まりない経験をされています。 然も、私がお勧めする商品はこの世に無くても困らない、リスクの伴う金融商品です。 今から1ヶ月

          断られて当たり前の飛び込み訪問

          証券会社での初めての配属

          入社後、研修センターでの3ヶ月間の研修後、期待と不安の錯綜する初めての配属先は支店の個人営業でした。 少し上の先輩社員が新人指導員。 指導員はノルマのある個人営業マン。 当然ながら片手間、適当な、飛び込み訪問のひとつ覚えでこれだけ言ってりゃいいから、教えても分からないだろ、みたいな指導でした。 まあ、ノルマは有って手当は無い指導員だから仕方ないです。 配属先は、期待が減って不安が増える現場でした。 これから始まる日々は、本人も周りも、想像を超えて、刺激に満ちた、お金を払っても

          証券会社での初めての配属