お客様も様々です

サボることを減らすと、1日の中の飛込み訪問の比重が自然に上がります。
「行ってきます。」の後に朝一で同期と連れ立って日参していた喫茶店のルーティーンから、大きそうな会社やお金持ちそうな個人住宅のお客様のところへ時間帯を変えて行ってみよう、社長と会えない会社には、名刺と自作の資料を社長に渡してください、と置いてきたり、管理人から出入りを止められた集合住宅ではポスティングをしたりなど少しずつ考えて回る、へと。
そうした新規開拓を続ける中で、私に初めての朗報が入りました。
代わり映えのしない、手応えのない(あっても気付けない)、何度も断られ続けている担当エリアから項垂れての帰社。
新人指導員から「飛込み先の法人から電話が入ったぞ。」
私は超歓喜。
担当エリアはとても狭いですから、社名を聞けば直ぐに外観も浮かびます。
指導員曰く、電話の内容は「まとまったお金を貯蓄性の債券型投信に入金するから、新規公開株とか新規発行のプレミアム商品をくれ。」との逆アプローチだったそうです。
当時のプレミアム商品は1ヶ月間足らずで換金出来て何割も利益が上がりました。
後日、その法人の経理担当役員のもとへ指導員の同行訪問後、「証券をよく分かっているお客様だから、新人のお前は当てにするな、プレミアム商品で利益を得たら直ぐに出ていくお金だから慌てないでお前が開拓が出来ないで 本当に困った時のためにとっておけ」と。
私といえば心の中で、初めてのお客様なんだから応援してくれよ、と指導員に反発。
何も分かっていない生意気な新人でしたね。
当然ながら、スレたお客様にプレミアム商品をハイハイとお渡しすることはありませんでした。
私にとっては、そうした話も何も無いよりも刺激となり、動いていれば何かが生まれると前向きに捉えられた経験でもあり、それが新たな別のお客様との嬉しい成果へと繋がり始めるのでした。
営業の中でも開拓営業は、成果が出るまでは誰からも理解されない孤独な仕事ですから、そうした心の持ち様で大きく未来が変わるものだとつくづく思いますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?