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勉強の天敵は不安

勉強の天敵は不安
ラドバウド大学の研究

不安というのは厄介な感情である
不安を感じると本番で練習の成果が発揮できなくなる
不安には、本来の能力を発揮させない厄介な効果がある
それは勉強の際でも同じである

不安を感じやすい人と不安を感じにくい人を44人集めた
参加者には怒っている顔、もしくは幸せな顔をランダムに見せた
参加者の前にはボタンがあり、自由に押すことができる
最初は、幸せな顔の時にボタンを押すとお金がもらえ、怒っている時に押すとお金を没収される
途中で、お金がもらえるのは怒っている顔になり、幸せな顔でボタンを押すとお金が没収されるようにパターンが切り替わる
何度か実験を繰り返して、どれくらいで参加者がルールを学習するのか調べた

不安を感じやすい人は、怒っている人の顔を見るだけで、不安になる
不安を感じている人と不安を感じていない人で、ルールを理解するまでに違いが出るのか調べた

結果、不安を感じている人はルールを把握するのに時間がかかった
不安によって脳の機能が鈍くなって、ルールを把握するのに時間がかかるようになっていた

幸せな顔を見ても、学習効率に変化はなかった
楽しくなったり、幸せな気持ちになっても学習効率が上がることはない
あくまで、不安になると学習効率が落ちる、ということ

勉強の前に、テストが心配、試験に受かるか不安、正解がわからなくなったらどうしよう、などのネガティブなことを考えていると覚えられるものも覚えられなくなる
勉強の前は、楽しい音楽を聞いたり、お笑いの動画を見たり、ペットで癒されてから不安を取り除いた状態で取り組むほうがいいだろう

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参考文献
Emotionally Aversive Cues Suppress Neural Systems Underlying Optimal Learning in Socially Anxious Individuals
https://www.jneurosci.org/content/39/8/1445

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