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小説-戯鳥

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カクヨムに小説を置いておいたが、あまりにも人気作品の傾向が自分の作品とは違っていたため、こちらに撤退してきたものと、新たに書いたもの。
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#母親

掌編小説│別離

掌編小説│別離

一 改札前で子供が泣いていた。未就学児程度の身長に見える男児だ。
 マ゛マ゛ァ……マ゛マ゛ァァァああうううああうあおえんうぅぅ……、のような、擬声語化するとともすれば滑稽に見えてしまう、悲痛な叫びだった。
 この目で見た光景は全く笑えるものでもなかった。私が券売機の操作に四苦八苦している十分弱の間、彼は現れることの無い「母親」をずっと喚び続けていたのだ。勿論彼は独りではない。父親らしき人物が彼の肩

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小説│いど

小説│いど

 この話をきみに捧ぐ。未完だけどね。

 妹が死んだのは、四年前だ。冬だった。母親が病死してから、十四年ほど経つ。三年間父は独身でいたが、後妻をとった。
 妹は義母の子だった。父が再婚してからすぐに生まれたので、いわゆるデキ婚だったのだろう。
 妹が死んだのは、我が家に恒例だった、宴会の日だった。大酒飲みの祖父と、その血を受け継ぐ父親と、それから町内の男連中と望めばその嫁とを集めた大宴会を、それを

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