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【 読んだよ 】 防御意識を溶かす _ 『人間失格』他
ずっと、「防御意識」について考えていました。きっかけは、キム・スヒョン著『私は私のままで生きることにした』の中の、一節。
小説家のキム・ヒョンギョンは『人の風景』の中で、「愛」の反対語が「憎しみ」や「怒り」ではなく「無関心」であるように、「生」の反対語は「死」や「退行」ではなく「防御意識」だと書いている。
防御意識をもつと、人は永遠に自分の人生の外側でさまようことになる。
この一節を読んで、
どうして、こんなに愛おしいのか 「とりつくしま」東直子
夏空の、光の向こうに、ゆくね。
さわって、渉。
ぼく、いい子にしてるから。
夏が来るたびに、わたしを開いてくださいね。
もったいないことで、あります、小雪さん。
轟音が、わたしを通過していった。
おめでとう。
おれは、まぼろしのおれのために、懸命に働いた。
早く死んでしまった人と、取り残された人。どちらが辛いんだろう?
考えても考えても、答えは出ない。親子、恋人、師弟関係。よくも
TSUGUMI よしもとばなな
社会人になってからよしもとばななさんの本を
沢山読んでいる。いいことだ!
彼女の作品は、切なくて悲しくて、爆発的で、辛いほどに共感できる部分と、淡々と生きる・死ぬということを描き出す部分とが折り重なっているので、小説なのに小説じゃないみたい。
日常体験のなかで、名付けられなかった、言語化されなかった部分をもう一度なぞる、見たいな。
前、他のばななさんの作品の中で、
変わるということの本