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振り向くとそこには、

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楽しくて涙が出た時、悔しくて笑うしかなかった時。そこには本がありました。
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記事一覧

【読書日記】他人がいるから自分がいるわけで

【読書日記】他人がいるから自分がいるわけで

久々に外出した。昨日、本当は予定があったけど、どうしても外に出られなかった。ずっとゴッドタン見てケタケタ笑ってた。

先週の日曜日に書いた記事がたくさんの人に届き、心が嬉しさを受け止めきれなかった 笑
自分が表現したものに対して、なんらかの表現を受ける時、結構体力を使うよなぁとしみじみ。(それが肯定的なものであれ、否定的なものであれ。)

受け取りすぎたアウトプットを咀嚼するため、家にこもる。2日

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【 読んだよ 】 防御意識を溶かす _ 『人間失格』他

【 読んだよ 】 防御意識を溶かす _ 『人間失格』他

ずっと、「防御意識」について考えていました。きっかけは、キム・スヒョン著『私は私のままで生きることにした』の中の、一節。

小説家のキム・ヒョンギョンは『人の風景』の中で、「愛」の反対語が「憎しみ」や「怒り」ではなく「無関心」であるように、「生」の反対語は「死」や「退行」ではなく「防御意識」だと書いている。

防御意識をもつと、人は永遠に自分の人生の外側でさまようことになる。

この一節を読んで、

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出会い、変化、そして、喪失 -3冊の本と2つの映画-

出会い、変化、そして、喪失 -3冊の本と2つの映画-

最近の私は、「選択」「正しい生き方」「他者と衝突の捉え方」「夢を叶える」「自分らしさ」といったことに迷っていたような気がする。と、いうのも、どうも自分が愚痴っぽくなっていることに、気づいてしまったからだ。

転職して3か月。私は、あることに気づいた。現在の職場のすべての人に関して、一度はをグチ言っている、自分に気づいてしまったのだ。

「あの子は恋愛のばかりしてくる。」「あの人はいつもイライラして

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どうして、こんなに愛おしいのか 「とりつくしま」東直子

どうして、こんなに愛おしいのか 「とりつくしま」東直子

夏空の、光の向こうに、ゆくね。

さわって、渉。

ぼく、いい子にしてるから。

夏が来るたびに、わたしを開いてくださいね。

もったいないことで、あります、小雪さん。

轟音が、わたしを通過していった。

おめでとう。

おれは、まぼろしのおれのために、懸命に働いた。

早く死んでしまった人と、取り残された人。どちらが辛いんだろう?

考えても考えても、答えは出ない。親子、恋人、師弟関係。よくも

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TSUGUMI よしもとばなな

社会人になってからよしもとばななさんの本を
沢山読んでいる。いいことだ!

彼女の作品は、切なくて悲しくて、爆発的で、辛いほどに共感できる部分と、淡々と生きる・死ぬということを描き出す部分とが折り重なっているので、小説なのに小説じゃないみたい。

日常体験のなかで、名付けられなかった、言語化されなかった部分をもう一度なぞる、見たいな。

前、他のばななさんの作品の中で、

変わるということの本

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